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なぜかキーボードの上で寝たがる、箱を見つけたら絶対に入る、夜中に突然ダッシュする…。猫と暮らしていると、思わず「うちの子だけ?」と笑ってしまうような、不思議で愛おしい癖にたくさん出会いますよね。
そんな「猫の癖あるある」には、実は猫ならではの本能や、飼い主さんへの深い愛情が隠されています。
この記事では、飼い主さんから寄せられた“あるある”エピソードを交えながら、猫の不思議な癖15選を「行動編」「睡眠編」「コミュニケーション編」に分けて、その理由と隠された気持ちを徹底解説します。あなたの愛猫の「なぜ?」が分かり、もっと絆が深まるはずです。
【行動編】これぞ猫!本能が丸見えの“あるある”な癖5選
まずは、猫の狩猟本能や野生時代の名残からくる、代表的な「あるある」な癖を見ていきましょう。
あるある①:箱や袋にとにかく入る
- 飼い主さんの声: 「新しい靴を買ったはずなのに、気づいたら猫が入っていた」「スーパーの袋を床に置いた一瞬の隙に入り込んでガサガサしている」
- 理由と気持ち: これは、狭くて暗い場所を安全な隠れ家と認識する猫の習性からくる行動です。祖先が獲物から身を隠したり、逆に獲物を待ち伏せしたりしていた本能が残っているのです。体にぴったりフィットする空間は、猫に大きな安心感を与えます。
(写真:自分より一回り小さい段ボール箱に、ぎゅうぎゅうになって収まっている猫のイメージ)
あるある②:夜中に突然走り回る(猫の運動会)
- 飼い主さんの声: 「深夜2時、静まり返ったリビングを猛ダッシュする音が…。何事かと思うと、全力で一人遊びをしていた」
- 理由と気持ち: 猫は本来、明け方や夕暮れ時に活発になる「薄明薄暮性」の動物。飼い主さんが寝静まった夜中に、有り余ったエネルギーを発散させようと「運動会」を始めることがあります。日中、寝る前に少し長めに遊んであげることで、運動会が開催されにくくなることもあります。
あるある③:キーボードや新聞の上に乗ってくる
- 飼い主さんの声: 「在宅ワーク中、大事なオンライン会議の時に限って、キーボードの上で香箱座りを始める」「読んでいる新聞の上にわざわざ乗ってくるのが可愛いけど困る」
- 理由と気持ち: これは「飼い主さんの注意を独り占めしたい!」という甘えん坊な気持ちの表れです。自分が一番見てほしい、という強いメッセージが込められています。また、ほんのり温かいパソコンや、飼い主さんの匂いがする新聞の上が、単純に居心地の良い場所だと思っている場合もあります。
あるある④:カリカリを1粒だけ床に落としてから食べる
- 飼い主さんの声: 「なぜか必ず1粒、お皿から出して床で転がしてから食べる。掃除が大変…」
- 理由と気持ち: 諸説ありますが、これも狩りの名残と考えられています。獲物を捕らえた後、すぐに食べずに一度弱らせる動きを模している、という説です。また、食器のフチに長いヒゲが当たるのを嫌がり、食べやすいように一粒ずつ外に出している可能性も考えられます。
あるある⑤:水を飲む前に手でちょいちょいする
- 飼い主さんの声: 「必ず前足で水面を数回タッチしてから飲み始める。水浸しになるけど、儀式みたいで面白い」
- 理由と気持ち: 猫の祖先は、水たまりの水を飲む際に、水面を揺らして波紋を起こし、水が安全か(動いているか)を確認していたと言われています。また、猫の目は近くのものを見るのが少し苦手なため、水面までの距離を測っているとも考えられています。
(イラスト:前足の肉球でそっと水面を触っている猫のイメージ)
【睡眠編】寝方でわかる?リラックス度MAXの“あるある”な癖5選
一日の大半を寝て過ごす猫。その寝相には、リラックス度や今の気持ちがよく表れています。
あるある⑥:香箱座り
- 解説: 前足を胸の下にきちんと折りたたんで座る姿が、お香の箱に似ていることから名付けられました。リラックスはしていますが、いざという時にはすぐに立ち上がれる体勢。ほどよい安心感と少しの警戒心が同居している状態です。
(写真:きれいに前足を折りたたんだ香箱座りの猫)
あるある⑦:へそ天(仰向けで寝る)
- 解説: 急所であるお腹を無防備にさらけ出す「へそ天」は、最大級にリラックスしているサイン。「この場所は絶対に安全だ」と心から信頼しきっている証拠です。
あるある⑧:ごめん寝・すまん寝
- 解説: まるで土下座しているかのように、顔を床やクッションにうずめて寝る姿。光が眩しかったり、周りの音が少し気になったりするときに、「ちょっと失礼しますね」という気持ちで顔を隠していると言われています。
あるある⑨:アンモニャイト(丸まって寝る)
- 解説: 化石のアンモナイトのように、体を丸めてしっぽで顔を隠すようにして眠る姿。体温を逃さず、急所であるお腹を守るための、猫にとって最も基本的で本能的な寝方です。少し肌寒い時や、警戒している時に見られます。
あるある⑩:飼い主の上で寝る
- 解説: お腹や背中の上で寝るのは、飼い主さんのことを「信頼できる安全な場所」「ちょうど良い温かさのベッド」だと思っている証拠。飼い主さんの心音や匂いに安心感を覚えています。
【コミュニケーション編】愛情だだ漏れ!飼い主さんへの“あるある”な癖5選
猫はクールに見えて、実は愛情表現が豊か。飼い主さんへの大好きがあふれ出たときの癖をご紹介します。
あるある⑪:ふみふみ・チュッチュする
- 解説: 毛布や飼い主さんのお腹などを、前足で交互にふみふみする行動。これは、子猫が母猫のお乳を飲むときに行っていた仕草の名残で、「ママ、大好き!」という気持ちでいっぱいの、最高の愛情表現であり、リラックスしているサインです。
あるある⑫:スリスリしてくる
- 解説: 足元や顔に体をこすりつけてくるのは、自分のニオイをつける「マーキング」行動の一種です。「この人は自分のもの!」という所有権の主張であり、強い親愛の情を示しています。
あるある⑬:トイレやお風呂についてくる
- 解説: 飼い主さんがトイレやお風呂に入ると、ドアの前でじっと待っていたり、中までついてきたり。これは、信頼する飼い主さんから離れたくない、無防備なあなたを「僕/私が見守ってあげる!」という気持ちの表れかもしれません。
あるある⑭:サイレントニャー(声を出さずに鳴く)
- 解説: 口は「ニャー」の形に開いているのに、声が出ていないように見える不思議な鳴き方。実は、人間には聞こえにくい高周波数の声で鳴いていると言われています。本来は子猫が母猫にだけ使う特別な鳴き方で、飼い主さんに精一杯甘えたいときに見られます。
あるある⑮:パソコン作業の真似をする
- 解説: 飼い主さんがキーボードを打っていると、自分も前足でチョイチョイと真似をしてくる行動。大好きな飼い主さんの行動を模倣することで、「仲間だよ」「一緒に何かしたいな」というコミュニケーションを取ろうとしていると考えられます。
ちょっと待って!注意が必要な「癖」は病気のサインかも?
ほとんどの癖は心配いりませんが、中には体調不良のサインが隠れていることもあります。「いつもと違うな」と感じたら、注意深く観察してあげてください。
- ケース①:過剰な毛づくろい(同じ場所ばかり舐め続ける)
- 考えられること: 皮膚炎やアレルギーによる痒み、ストレスによる常同行動の可能性があります。舐めすぎてその部分だけ毛が薄くなっている場合は要注意です。
- ケース②:トイレ以外の場所で粗相をする
- 考えられること: 膀胱炎や尿路結石などの病気でトイレが間に合わなかったり、排尿時に痛みを感じてトイレを避けたりしている可能性があります。トイレが汚れているなど、環境への不満が原因のこともあります。
- ケース③:食欲の異常な変化(急にたくさん食べる・全く食べなくなる)
- 考えられること: 甲状腺機能亢進症や糖尿病、口内炎や歯周病など、様々な病気の可能性があります。
これらの「いつもと違う」様子が見られたら、自己判断せず、かかりつけの動物病院に相談することが大切です。
愛猫の「困った癖」をポジティブに導く対策アイテム
猫の癖の中には、飼い主さんにとって少し困ってしまうものもあります。そうした行動は、猫の本能的な欲求を満たしてあげることで、改善される場合があります。
- 爪とぎ問題には…「多様な爪とぎ器」
壁やソファで爪をといでしまうのは、そこに好みの爪とぎ器がないからかもしれません。素材(段ボール、麻、木材)や形状(縦置き、横置き、マット型)の違うものを複数用意して、愛猫のお気に入りを見つけてあげましょう。 - エネルギー発散には…「知育トイ・電動おもちゃ」
夜中の運動会が激しい場合は、日中の運動量が足りていないサインかも。狩猟本能を刺激するような知育トイや、一人でも遊べる電動おもちゃで、エネルギーを発散させてあげましょう。 - 落ち着ける場所作りに…「キャットタワーや隠れ家ベッド」
猫は、自分の縄張りを見渡せる高い場所や、誰にも邪魔されない狭い場所が大好きです。キャットタワーやドーム型のベッドを用意してあげることで、猫が安心して過ごせる場所が増え、問題行動が減ることがあります。
まとめ:猫の癖はあなたとの絆の証。よく観察して気持ちを読み解こう
最後に、この記事のポイントを振り返りましょう。
- 猫の癖の多くは、野生時代の本能や、飼い主さんへの愛情表現です。
- 寝相やしぐさを観察することで、愛猫のリラックス度や気持ちを推し量ることができます。
- 「いつもと違う」と感じる癖は、病気のサインかもしれません。注意深く見守りましょう。
- 困った癖は、猫の欲求を満たすような環境を整えることで、改善されることがあります。
一見すると不思議な「猫の癖」も、その理由を知ると、ますます愛おしく感じられるのではないでしょうか。愛猫の行動をよく観察し、その裏にある気持ちを読み解いてあげることで、あなたと愛猫との絆はより一層深まり、毎日の暮らしがもっと豊かで幸せなものになるはずです。
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