玄関の引き戸をドアにリフォームできる?費用・カバー工法のデメリット・後悔しない選び方

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「玄関の引き戸が重くて開けにくい」「すきま風がひどくて冬が寒い」「鍵が古くて防犯が不安」——こんな悩み、ありませんか?

引き戸からドア(開き戸)への変更を考えたとき、真っ先に気になるのは「うちでもできるの?」「費用はどれくらい?」「狭くなったりしない?」といった不安ですよね。実は、多くの場合「カバー工法」という方法で、壁を壊さず1日で交換できます。ただし、何も確認せずに進めると「こんなはずじゃなかった…」と後悔するポイントがいくつかあるんです。

この記事では、玄関を引き戸からドアにリフォームする際の「できる条件」「できない条件」「工法の違い」「費用の考え方」「よくある後悔と対策」まで、見積もりを取る前に知っておきたいことをすべてまとめました。読み終えるころには「うちの玄関、どうすればいい?」の答えが見えているはずです。

この記事でわかること

  • 引き戸→ドアに変えられる条件と、先に確認すべき3つのポイント
  • カバー工法と壁を触る工事、それぞれの特徴と費用傾向
  • ドアの種類(片開き・親子・袖FIX)と、狭い玄関での選び方
  • よくある後悔5つと、それを防ぐ具体策
  • 見積もり前に自分でできる準備と、業者に聞くべき質問10個

結論:玄関の引き戸はドアにできる。ただし”先に確認する3点”がある

結論から言うと、玄関の引き戸をドアに変えることは「多くの場合、可能」です。特に最近は「カバー工法」という方法が主流になっていて、壁を壊さずに1日で工事が完了するケースがほとんど。思っていたよりハードルは低いかもしれません。

ただし、「うちも大丈夫だろう」と確認せずに進めると、思わぬ落とし穴にはまることも。まずは、リフォームを検討する前に確認しておきたい3つのポイントを見ていきましょう。

①玄関前スペース(開き戸の可動域)

引き戸とドア(開き戸)の決定的な違いは「開閉に必要なスペース」です。

引き戸は横にスライドするので、ドアの前後にスペースがなくても問題ありません。でも、開き戸は手前か奥に「扇形に開く」ため、その可動域にモノや壁があると、ドアがぶつかって十分に開きません。

特に気をつけたいのは「外開き」のドアを選ぶ場合。玄関ポーチが狭い、門扉や植栽が近い、通路に面しているといった状況だと、ドアを開けたときに人やモノにぶつかるリスクがあります。

目安として、ドアの幅(80〜90cm程度)が扇形に動く範囲を、玄関前でしっかり確保できるかを確認してください。風が強い地域では、強風でドアがあおられて壁や外構にぶつかることもあるので、ドアストッパーや風に強い設計のドアを検討するのも手です。

②開口が狭くなる可能性(カバー工法の基本)

「カバー工法」は、既存の枠を残して、その上から新しい枠をかぶせる方法です。壁を壊さないので工期が短く、費用も抑えられるメリットがあります。

ただし、既存の枠の上に新しい枠を「かぶせる」わけですから、その分だけ開口部は狭くなります。具体的には、左右で合計5cm程度、上下で合計3cm程度狭くなるのが一般的です。

「たった5cm」と思うかもしれませんが、もともとギリギリのサイズで大きな家具を搬入していた場合、その5cmが致命的になることも。また、車いすやベビーカーを日常的に使う家庭では、この「狭くなる分」が使い勝手に影響する可能性があります。

ただし、元々「親子ドア」や「袖付きドア」を選べば、子扉や袖の幅を調整することで、ドア本体の開口幅は変えずに済むケースもあります。後ほど詳しく解説しますね。

③段差・バリアフリー(つまずきやすさ)

カバー工法では、下枠(床との境目の部分)に段差ができることがあります。既存の下枠の上に新しい下枠をかぶせるため、数センチ程度の段差が生まれるケースがあるんです。

若い人にとっては気にならない程度でも、高齢の家族や小さなお子さんがいる家庭では、この段差が「つまずきの原因」になりかねません。特に夜間や荷物を持っているとき、足元が見えにくい状況では要注意です。

段差を最小限にする下枠の納め方や、段差をスロープ状にする処理もあるので、見積もりの際に「段差はどれくらいになりますか?」と必ず確認しましょう。バリアフリーを重視する場合は、カバー工法ではなく壁を触る工事のほうが適しているケースもあります。

3分診断:あなたの玄関、ドア化で後悔しない?

以下の質問にYes/Noで答えてみてください。

質問YesNo
①玄関前に、ドアが開く分のスペース(80〜90cm×扇形)がある
②風が強い日が多い地域ではない/風対策を考慮できる
③開口が5cm程度狭くなっても、搬入や通行に支障がない
④段差が数cm程度できても、家族の安全上問題ない(または対策可能)
⑤荷物が多い帰宅時でも、開き戸の操作に問題ない(両手がふさがっていても)

Yesが4つ以上なら、引き戸→ドアのリフォームは比較的スムーズに進められる可能性が高いです。Noが2つ以上ある場合は、本文の「後悔ポイント」と「対策」を特に注意して読んでみてください。場合によっては「引き戸のまま新しいものに交換する」選択肢も検討の価値があります。

引き戸→ドアにする方法は2つ:カバー工法と、壁を触る工事

玄関の引き戸をドアに変える方法は、大きく分けて2つあります。「カバー工法」と「壁を触る工事(在来工法・はつり工法)」です。それぞれの特徴を理解して、自分の家に合った方法を選びましょう。

カバー工法とは(メリット:工期・騒音・費用の軽さ)

カバー工法は、既存のドア枠を残したまま、その上から新しい枠をかぶせて取り付ける方法です。壁や床を壊す必要がないため、リフォームの中でも「手軽さ」で選ばれることが多い工法です。

たとえるなら、古いフレームの上に新しいフレームを「着せ替える」ようなイメージ。だから工期が短く、ほとんどの場合1日で工事が完了します。朝始めて夕方には新しいドアが付いているので、鍵をかけられない状態で夜を過ごす心配もありません。

カバー工法のメリットをまとめると、こんな感じです。

カバー工法のメリット

  • 工期が短い(ほとんどの場合1日で完了)
  • 壁や床を壊さないので、騒音や粉じんが少ない
  • 壁の補修費用がかからない分、トータルコストを抑えやすい
  • 大掛かりな工事にならないので、生活への影響が最小限
  • 廃棄物が少なく、環境負荷も低い

主要メーカーでは、LIXILの「リシェント」やYKK APの「ドアリモ」がカバー工法に対応した製品として有名です。デザインやカラーバリエーションも豊富なので、「古い玄関を今風にしたい」というニーズにも応えられます。

デメリット(開口が狭くなる/段差/開口サイズは変えづらい)

もちろん、カバー工法にもデメリットはあります。先ほども触れましたが、主なものを整理しておきましょう。

カバー工法のデメリット

  • 開口が狭くなる(左右合計5cm程度、上下合計3cm程度)
  • 下枠に段差ができる可能性がある
  • 既存の開口サイズを大きく変えることはできない
  • 既存の枠が腐朽・劣化している場合は適用できないことがある

「開口を今より広げたい」「今よりずっと大きなドアにしたい」という希望がある場合、カバー工法だけでは対応が難しいです。また、築年数が長く、既存の枠が傷んでいる場合は、枠の耐久性が確保できないため、カバー工法ではなく枠ごと交換する工事が必要になることもあります。

壁を触る工事が必要になるケース

「在来工法」や「はつり工法」と呼ばれる方法は、既存の枠を撤去して、新しい枠を一から取り付ける工事です。壁や土間を一部解体するため、カバー工法より大掛かりになります。

壁を触る工事が必要になるのは、主に以下のようなケースです。

壁を触る工事が必要なケース

  • 既存の枠が腐朽・劣化していて、カバー工法では強度が確保できない
  • 開口を大幅に広げたい(車いす対応など)
  • 特殊な納まり(外壁の形状、庇の位置など)でカバー工法が適さない
  • 新築用の高性能ドアを取り付けたい

壁を触る工事は、工期が数日〜1週間程度かかり、費用もカバー工法より高くなりますが、その分「自由度」は高いです。開口サイズを変えたり、枠をゼロから作り直したりできるので、「理想の玄関」を追求したい人には選択肢になります。

比較項目カバー工法壁を触る工事(在来工法)
工期ほとんど1日数日〜1週間程度
費用傾向抑えやすい高くなりやすい
壁・床への影響なし壁や土間の一部を解体
開口サイズ変更難しい可能
枠が傷んでいる場合対応不可の場合あり対応可能
騒音・粉じん少ない多め

この表を見ると、「とにかく手軽に」という人はカバー工法、「開口を広げたい」「枠が傷んでいる」という人は壁を触る工事、という使い分けになります。ただし、最終的にどちらが適しているかは現地調査で判断されることが多いので、見積もり時に「うちはどちらの工法になりますか?」と確認しましょう。

ドアの種類で”使いやすさ”が変わる:片開き・親子・袖FIX・両開き

玄関ドアには、いくつかの「開き方」のタイプがあります。どれを選ぶかで、使いやすさや見た目が大きく変わるので、自分の生活スタイルに合ったものを選びましょう。

主な玄関ドアのタイプ

  • 片開きドア:1枚のドアが開くシンプルなタイプ
  • 親子ドア:大きなドア(親)と小さなドア(子)が並ぶタイプ。普段は親ドアだけ使い、大きな荷物のときは子ドアも開けられる
  • 袖FIXドア:ドアの横に開かない窓(FIX窓)がついたタイプ。採光を確保しつつ、ドアの幅は維持
  • 両開きドア:2枚のドアが両側に開くタイプ。間口が広い家向け

それぞれの特徴を、生活シーンで見ていきましょう。

玄関が狭いなら「親子ドア」や「袖FIX」で開口を確保する考え方

「カバー工法で開口が狭くなるのが心配…」という人におすすめなのが、親子ドアや袖FIXドアです。

親子ドアは、普段の出入りは「親ドア」だけを使い、大きな家具の搬入や、車いす・ベビーカーの出入りのときは「子ドア」も開けて、開口を広くできます。カバー工法で新しい枠を付けるときに、子扉の幅を調整することで、親ドア側の開口幅を確保するという工夫もできます。

袖FIXドアは、ドアの横に開かない窓が付いているタイプ。窓から光が入るので玄関が明るくなりますし、ドア本体の幅は狭くならないのがメリットです。

たとえば、雨の日に傘を持って玄関を出るシーンを想像してみてください。片開きドアだと、傘を持ったまま狭いドアを通り抜けるのは意外と大変。でも親子ドアなら、普段は親ドアで出入りして、傘を開きながら出たいときは子ドアも開ける、という使い分けができます。

ベビーカーを日常的に使う家庭では、「ドアを開ける→ベビーカーを押し出す→ドアを閉める」という一連の動作がスムーズにできるかどうかが重要。開口幅に余裕がある親子ドアなら、この動作もラクになります。

採風ドア・断熱ドア・スマートキー(便利さの差)

ドアの「開き方」だけでなく、機能面でも選択肢があります。

採風ドアは、ドアを閉めたまま換気ができるタイプ。ドアの一部が開閉式になっていて、そこから風を通せます。「玄関を開けっぱなしにすると防犯が心配」「網戸がない玄関でも換気したい」という人におすすめです。

断熱ドアは、ドア本体に断熱材が入っていて、外気の影響を受けにくいタイプ。「冬、玄関から冷気が入ってきて廊下が寒い」という悩みがある人は、断熱ドアを選ぶことで家全体の快適性がアップします。断熱性能の高いドアを選ぶと、補助金の対象になる可能性もあります(後述)。

**スマートキー(電子錠)**は、リモコンやカードキー、スマホなどでドアの施錠・解錠ができるタイプ。「買い物帰りで両手がふさがっているとき、鍵を探すのが大変」という人には便利。最近は顔認証や指紋認証に対応したものもあります。

どの機能を優先するかは、家族構成やライフスタイル次第。「風通しを良くしたい」「寒さ対策を重視」「鍵の操作をラクにしたい」など、自分の優先順位を整理してから選ぶと後悔しにくいです。

防犯(2ロック、ガラス、見通し)で失敗しない

玄関は「家の顔」であると同時に、「侵入経路」にもなりうる場所。リフォームを機に、防犯性能もしっかり見直しておきたいですね。

防犯で確認したいポイント

  • 2ロック(鍵が上下2カ所にある):ピッキング対策として有効
  • ディンプルキー:鍵のくぼみが複雑で、複製されにくい
  • 鎌錠(かまじょう):バールでのこじ開け対策として有効
  • セキュリティサムターン:室内側のツマミを外せるタイプ。サムターン回し対策に
  • ガラス部分:防犯ガラスかどうか、割られにくい設計か

「ガラスが入ったドアはおしゃれだけど、割られて侵入されないか心配」という声もありますよね。最近の玄関ドアは、ガラス部分に防犯ガラスを採用していたり、ガラスに手を入れても鍵に届かない設計になっていたりと、防犯面も考慮されています。見積もりの際に「防犯ガラスですか?」「サムターン回し対策は?」と確認しておきましょう。

費用相場はどれくらい?”金額”より先に読むべき内訳と変動要因

「で、結局いくらかかるの?」——これが一番気になるところですよね。ただ、玄関ドアのリフォーム費用は、選ぶドアのタイプや工法、家の状態によって大きく変わります。「○○万円です」と一概に言えないのが正直なところ。だからこそ、「金額」だけでなく「内訳」と「何で変わるか」を理解しておくことが大切です。

目安の費用レンジ(幅で提示)と、上振れ・下振れの理由

一般的なカバー工法での玄関ドア交換費用は、おおむね「30万〜50万円程度」が目安とされています。ただし、これはあくまで「よくある価格帯」であって、実際には20万円台で済むこともあれば、60万円以上になることもあります。

費用が下がりやすい条件

  • シンプルな片開きドアを選ぶ
  • 断熱性能やスマートキーなどのオプションを付けない
  • 工事がしやすい環境(搬入しやすい、段差処理が不要など)

費用が上がりやすい条件

  • 親子ドアや袖FIXなど、幅のあるドアを選ぶ
  • 高断熱グレードのドアを選ぶ
  • スマートキー(電子錠)を付ける
  • 段差の処理や、既存の枠の補修が必要
  • 搬入が困難(階段のみ、通路が狭いなど)

つまり、「ドア本体のグレード」×「オプションの有無」×「工事の難易度」で費用が変わるイメージです。

壁を触る工事(在来工法)の場合は、壁や土間の解体・復旧費用がプラスされるため、カバー工法より高くなりやすいです。工期も長くなるため、総合的なコストは数十万円単位で上がることがあります。

費用が上がりやすい要素

もう少し具体的に見てみましょう。

要素費用への影響備考
ドアタイプ親子ドア/袖FIX > 片開き幅が広いほど製品価格が上がる
断熱グレード高断熱 > 標準断熱材の量・性能で差が出る
採風機能採風あり > 採風なし開閉機構が加わる分、価格アップ
電子錠電子錠あり > 手動錠スマートキーはオプション扱いが多い
工事難易度補修あり > 補修なし段差処理、枠の補強などで追加費用

この表を見ると、「あれもこれも」と欲張ると費用がどんどん上がっていくのがわかりますね。逆に、「本当に必要な機能」だけに絞れば、費用を抑えることもできます。

見積もりで必ず確認する項目

見積もりをもらったら、「総額だけ」を見るのではなく、内訳を確認しましょう。特に以下の項目は、業者によって含まれていたり含まれていなかったりするので注意が必要です。

見積もりで確認すべき項目

  • ドア本体価格(製品名・型番・仕様)
  • 取り付け工事費
  • 既存ドア・枠の処分費
  • 下枠の段差処理費(必要な場合)
  • 枠の補修費(必要な場合)
  • 搬入・運搬費(特殊な搬入経路の場合)
  • 保証内容(製品保証・工事保証)

「安い見積もりだと思ったら、処分費が含まれていなかった」「段差処理費が追加で請求された」といったトラブルを避けるためにも、見積もり段階で「これ以外に追加でかかる可能性のある費用はありますか?」と聞いておくと安心です。


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よくある後悔5つ:引き戸からドアにして「こうなった…」を回避する

ここからは、実際に引き戸からドアに変えた人が「こうしておけばよかった…」と感じることが多いポイントを5つ紹介します。それぞれに対策もセットでお伝えするので、同じ失敗を繰り返さないための参考にしてください。

後悔1:開閉スペースが足りず、出入りがストレス

引き戸は「横にスライド」するので、ドアの前後にスペースがなくても問題ありませんでした。でも、ドアに変えたら「開けるときにスペースが必要」になります。

「玄関ポーチが狭くて、ドアを開けると外に出られない」「ドアを開けたら門扉にぶつかる」「靴を履くスペースが狭くなった」——こんな後悔をする人がいます。

対策

  • リフォーム前に、ドアが開く範囲を実際にシミュレーションする
  • 外開きドアの場合、玄関前に80〜90cm×扇形の空きスペースがあるか確認
  • スペースが厳しい場合は、内開きドアを検討する(ただし室内側のスペース確認も必要)
  • 引き戸のまま新しいものに交換する選択肢も視野に入れる

後悔2:風でドアがあおられる/音がうるさい

引き戸は横にスライドするので、風の影響をほとんど受けません。でも、開き戸は風をモロに受けます。強風の日に「バタン!」と勢いよく閉まったり、開けた瞬間にあおられて手を挟みそうになったり…。

「海の近くで風が強い地域なのに、考えていなかった」「閉まる音がうるさくて、夜に帰宅するとき近所迷惑になりそう」——こんな声もあります。

対策

  • 風が強い地域に住んでいる場合は、設計段階で業者に相談する
  • ドアクローザー(自動で静かに閉まる装置)を付ける
  • 風に強い設計のドア、またはドアストッパーを検討する
  • それでも不安なら、引き戸のまま新しいものに交換する選択肢も

後悔3:開口が狭くなって、家具が通らない

カバー工法で開口が5cm程度狭くなることは、事前に説明を受けていても、実際に家具を搬入しようとしたときに「ギリギリ通らない!」となることがあります。

「引っ越しのときに、ソファが玄関から入らなかった」「冷蔵庫を買い替えたら、搬入できなくなった」——5cmの差が、大きな問題になるケースです。

対策

  • リフォーム前に、今後搬入する可能性のある大型家具のサイズを把握しておく
  • 開口幅に余裕を持たせたい場合は、親子ドアを選んで子扉も開けられるようにする
  • 現地調査の際に「開口は何cmになりますか?」と具体的な数字を確認する
  • どうしても開口を広げたい場合は、壁を触る工事を検討する

後悔4:段差でつまずく(子ども/高齢者)

カバー工法では、下枠に段差ができることがあります。「数センチの段差なら大丈夫だろう」と思っていても、実際に生活してみると「つまずきやすい」「荷物を持っていると危ない」と感じることがあります。

高齢の家族がいる場合や、小さなお子さんがいる場合は、この段差が思わぬ事故につながることも。

対策

  • 見積もり時に「段差はどれくらいになりますか?」と確認する
  • 段差を最小限にする下枠の納め方(外額縁など)を相談する
  • スロープ状の段差処理ができないか確認する
  • バリアフリーを最優先にするなら、壁を触る工事で下枠をフラットにすることも検討

後悔5:結局寒い・暑い(断熱グレードが足りない)

「古い引き戸からドアに変えたら、すきま風はなくなるだろう」と期待していたのに、「思ったより寒い」という声も。これは、ドアの断熱グレードが十分でなかった場合に起こりがちです。

特に、北国や山間部など寒冷地では、断熱性能の高いドアを選ばないと「せっかくリフォームしたのに効果を感じない」ということになりかねません。

対策

  • ドアを選ぶ際に、断熱性能(Ud値)を確認する
  • 寒冷地に住んでいる場合は、高断熱グレードのドアを検討する
  • 「断熱ドアにすると、どれくらい違いますか?」と業者に体感の違いを聞いてみる
  • 断熱性能の高いドアを選ぶと、補助金の対象になる可能性もある

マンション・戸建てで注意点は違う?管理規約・近隣配慮・搬入

玄関ドアのリフォームは、マンションと戸建てで「注意すべきポイント」が少し違います。それぞれ見ていきましょう。

マンション:管理組合の申請が必要なケース

マンションの玄関ドアは、「共用部分」に該当するケースが多いです。つまり、個人の判断だけで勝手にリフォームすることができない可能性があります。

まずは、マンションの管理規約を確認しましょう。「玄関ドアは共用部分」「変更には管理組合の承認が必要」といった記載があれば、事前に申請が必要です。申請なしでリフォームを進めてしまうと、管理組合から原状回復を求められることもあります。

マンションで確認すべきこと

  • 管理規約で玄関ドアが「共用部分」か「専有部分」かを確認
  • リフォームに管理組合の承認が必要かどうかを確認
  • 承認が必要な場合、申請から承認までの期間を確認
  • 工事の日程(騒音を出せる時間帯など)のルールを確認

また、マンションによっては「外観の統一」を理由に、ドアの色やデザインに制限がある場合もあります。「好きなデザインのドアに変えたい」と思っていても、規約で制限されていることがあるので、事前確認が大切です。

戸建て:外壁納まり・庇・土間の状態で難易度が変わる

戸建ての場合は、マンションのような「管理規約」はありませんが、家の構造や状態によって工事の難易度が変わります。

戸建てで確認すべきこと

  • 既存の枠が腐朽・劣化していないか
  • 外壁との納まり(枠と外壁の接合部分の状態)
  • 庇(ひさし)の位置とドアの干渉
  • 土間(玄関の床部分)の状態

たとえば、既存の枠が傷んでいる場合はカバー工法が使えず、壁を触る工事になることがあります。また、庇の位置によっては、ドアを開けたときに庇にぶつかるケースも。

見積もりの前に、玄関まわりの状態を写真に撮っておくと、業者とのやり取りがスムーズです。「枠のここが傷んでいる気がする」「庇がこの位置にある」など、気になる点を伝えられるようにしておきましょう。

補助金は使える?断熱ドアで対象になる可能性と確認ToDo

「せっかくリフォームするなら、補助金を使いたい」——そう思う人も多いですよね。玄関ドアのリフォームでも、条件を満たせば補助金が使える場合があります。ただし、補助金制度は年度によって内容が変わるため、「これを読めば確実に使える」とは断言できません。ここでは「どんな条件が関係するか」と「確認すべきこと」を整理します。

補助金が絡む条件(断熱性能・契約・同時工事など)

玄関ドアのリフォームで対象になる可能性がある補助金制度としては、「先進的窓リノベ事業」「子育てエコホーム支援事業(子育てグリーン住宅支援事業)」などがあります。

補助金の対象になりやすい条件

  • 断熱性能の高いドアを選ぶ(Ud値が一定以下など)
  • 窓のリフォームと同一契約・同時工事である(先進的窓リノベ事業の場合)
  • 事業者が補助金の登録業者である
  • 工事の契約日・着工日が補助金の対象期間内である

特に「先進的窓リノベ事業」では、玄関ドア単体ではなく「窓のリフォームと同一契約・同時工事」が条件になっています。つまり、窓の断熱リフォームも一緒にやる場合に限り、玄関ドアも補助の対象になる、という仕組みです。

補助金の額は、ドアの性能やサイズによって異なります。たとえば、2025年度の先進的窓リノベ事業では、ドアのサイズや断熱性能区分によって数万円〜十数万円程度の補助が設定されています(詳細は年度・条件により変動)。

最新確認ToDo(公式サイトで見る項目、施工会社に聞く項目)

補助金は年度によって内容が変わるため、この記事の情報だけで「使える」と判断せず、必ず最新情報を確認してください。

自分で確認すること

  • 環境省「先進的窓リノベ事業」公式サイトで、対象条件・補助額・申請期間を確認
  • 国土交通省「子育てグリーン住宅支援事業」公式サイトで、対象条件を確認
  • 各自治体の補助金制度があるかも確認(自治体独自の上乗せがある場合も)

施工会社に聞くこと

  • 「御社は補助金の登録事業者ですか?」
  • 「このドアで補助金の対象になりますか?」
  • 「窓の工事と同時でないと対象外ですか?」
  • 「申請手続きは御社でやってもらえますか?」

補助金の申請は、施工会社が代行してくれることが多いですが、すべての業者が登録事業者とは限りません。見積もり時に確認しておくと、「補助金を使うつもりだったのに、対象外だった…」という事態を防げます。

見積もり前のチェックリスト(保存版)

ここからは、見積もりを取る前に自分でできる準備をまとめます。事前にこれをやっておくと、業者とのやり取りがスムーズになり、見積もりの精度も上がります。

①メジャーで測る:開口幅/高さ、玄関前スペース、段差

まず、メジャーを用意して以下の箇所を測りましょう。

測るべき箇所

  • 開口幅(ドア枠の内側の幅)
  • 開口高さ(ドア枠の内側の高さ)
  • 玄関前スペース(ドアが開く方向の奥行き×幅)
  • 既存の段差(土間と外の段差、土間と室内の段差)

開口幅と高さは、新しいドアのサイズを決めるために必要です。玄関前スペースは、開き戸の可動域を確認するために測ります。段差は、バリアフリー対応が必要かどうかの判断材料になります。

メジャーがない場合は、スマホのAR機能を使った計測アプリでもおおよその数字は把握できます。ただ、正確な見積もりには現地調査が必要なので、あくまで「おおよその把握」として活用してください。

②写真で残す:枠まわり、土間、外壁、庇、鍵

メジャーで測るのと同時に、スマホで写真を撮っておくと便利です。

撮っておくべき箇所

  • 玄関ドア全体(外側から)
  • 玄関ドア全体(内側から)
  • ドア枠のアップ(傷み・劣化がある場合は特に)
  • 土間(玄関の床部分)
  • 外壁との接合部分
  • 庇(ひさし)がある場合はその位置
  • 現在の鍵(型番がわかれば)

これらの写真があると、電話やメールで業者に相談するときに「うちの玄関はこんな感じなんですが…」と伝えやすくなります。また、業者が現地調査に来る前に「だいたいこういう状態だな」と把握してもらえるので、見積もりの精度が上がります。

③業者に聞く質問テンプレ10個

最後に、見積もり時や現地調査時に業者に聞くべき質問をまとめます。このまま使えるテンプレートとして活用してください。

見積もり時に聞く質問10個

  1. 「カバー工法でできますか?壁を触る工事が必要になる可能性は?」 → 工法が変わると費用も大きく変わるため、最初に確認
  2. 「開口はどれくらい狭くなりますか?具体的な数字を教えてください」 → 「5cm程度」ではなく、自分の家での具体的な数字を把握
  3. 「段差はどれくらいになりますか?段差を小さくする方法はありますか?」 → バリアフリーを重視する場合は特に重要
  4. 「このドアの断熱性能(Ud値)はどれくらいですか?」 → 断熱ドアを選ぶなら、具体的な数値を確認
  5. 「鍵はどんなタイプですか?ピッキング対策・防犯性能は?」 → 2ロック、ディンプルキー、セキュリティサムターンなど
  6. 「工期はどれくらいですか?1日で終わりますか?」 → カバー工法なら1日が目安だが、確認しておく
  7. 「見積もりに処分費は含まれていますか?追加費用の可能性は?」 → 内訳を確認し、後から追加請求がないようにする
  8. 「補助金の対象になりますか?御社は登録事業者ですか?」 → 補助金を使いたいなら必須の確認
  9. 「保証はどうなっていますか?製品保証と工事保証は別ですか?」 → 万が一のトラブル時に備えて確認
  10. 「風が強い日にドアがあおられる対策はありますか?」 → 風が強い地域に住んでいる場合は確認

これらの質問を事前にメモしておき、見積もり時に漏れなく聞くようにしましょう。業者の回答を比較することで、「どの業者が信頼できるか」の判断材料にもなります。


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まとめ:玄関リフォームで引き戸からドアに替える前に、これだけ押さえればOK

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

押さえておきたい7つのポイント

  1. 引き戸→ドアは「多くの場合、可能」。カバー工法なら1日で完了することが多い
  2. 先に確認すべき3点は「玄関前スペース」「開口が狭くなる分」「段差」
  3. カバー工法は手軽だが、開口が5cm程度狭くなる・段差ができるなどのデメリットも
  4. 親子ドアや袖FIXを選べば、開口幅を確保しつつドア化できる
  5. 費用は30万〜50万円程度が目安。断熱グレード、電子錠、工事難易度で変動
  6. マンションは管理規約を確認。戸建ては枠の状態や外壁との納まりをチェック
  7. 補助金は「断熱ドア」「窓工事と同時」などの条件あり。最新の公式情報を確認

今日やることリスト

  • □ 玄関前のスペースをメジャーで測る(ドアが開く範囲を確認)
  • □ 開口幅・開口高さ・段差を測ってメモする
  • □ 玄関まわりをスマホで写真に撮っておく(枠・土間・外壁・庇・鍵)
  • □ マンションなら管理規約を確認する
  • □ 補助金の公式サイトで最新の対象条件を確認する

玄関の引き戸をドアに変えるリフォームは、生活を大きく変える可能性を持っています。「すきま風がなくなった」「鍵が便利になった」「見た目が今風になった」——そんな喜びの声がある一方で、事前確認を怠ると後悔につながることも。

この記事で紹介したチェックリストと質問テンプレートを活用して、後悔のない玄関リフォームを実現してくださいね。


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