壁の防音を自分でやる方法|賃貸OKの工事なし〜本格DIYまで「効く順番」で解説

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「隣の話し声が気になって、夜なかなか寝付けない…」「自分の配信やゲーム実況の声、外に漏れてないかな」「テレワーク中に家族の生活音が気になって集中できない」

こんな悩み、ありませんか?

実は、壁の防音はDIYでも改善できます。ただし、いきなり「遮音シートを買って貼る」という行動に走ると、高い確率で失敗します。

結論から言うと、壁の防音は「隙間→遮音→吸音」の順で対策するのが、ムダな出費を防ぎ、効果を実感しやすい最短ルートです。

しかも、「遮音シートだけ」「吸音材だけ」という片方だけの対策は、逆に部屋が響いてうるさくなったり、思ったほど効かなかったりするケースが多いんです。

この記事では、「壁の防音を自分でやりたい」というあなたのために、以下のことを整理しました。

  • 賃貸でも持ち家でも”いますぐできること”から始める手順
  • 遮音と吸音の違い、失敗パターンの回避方法
  • 工事なし→軽DIY→本格DIYの3段階で難易度・費用・効果を比較
  • DIYの限界ラインと、業者に相談すべきケースの見極め方

最後まで読めば、「何を買って、どの順番でやればいいか」がハッキリ分かるはずです。

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結論|壁の防音は「隙間→遮音→吸音」の順でやるとムダがない

まず、壁の防音を自分でやるときに押さえておきたい「効く順番」をお伝えします。

いきなり壁にシートを貼る前に、もっと先にやるべきことがあります。

壁より先に”音の入口”を疑う(窓・ドア・コンセント・換気口)

音は、隙間から入ってくる(出ていく)のが基本です。どんなに壁を厚くしても、ドアの下に1cmの隙間があれば、そこから音は筒抜け。コップに穴が空いていたら水が漏れるのと同じです。

優先的にチェックすべき「音の入口」

場所よくある隙間対策例
ドア下端・戸当たりの隙間隙間テープ、ドア下ストッパー
サッシの隙間、ガラス自体隙間テープ、防音カーテン、窓用ボード
コンセント壁の穴から隣室へ貫通防音コンセントボックスカバー
換気口常に外部と繋がっている吸音スポンジ、消音ダクト

この「隙間対策」だけで、体感で3〜6dBほど改善するケースもあります(環境により差あり)。壁にお金をかける前に、まずここを潰しましょう。

遮音だけ/吸音だけが失敗しやすい理由

防音を考えるとき、よく出てくるのが「遮音シート」と「吸音材」。

ここで大切なのは、どちらか片方だけでは効果が出にくいということ。

遮音(しゃおん)とは:音を通しにくくすること。重くて密度の高い素材で音を跳ね返す。

吸音(きゅうおん)とは:音を吸収して響きを減らすこと。スポンジやウレタンなど、柔らかくて穴のある素材で音のエネルギーを熱に変える。

たとえば、遮音シートだけを壁に貼ると——音を跳ね返す力は増えますが、跳ね返った音が部屋の中で反響してしまい、かえってうるさくなることがあります。

一方、吸音材だけを貼ると——部屋の中の響きは減りますが、壁の向こう側への音漏れはあまり防げないのが実情です。

だからこそ、「遮音+吸音」を組み合わせることが、防音DIYの基本になります。イメージは「スポンジ(吸音)で音のエネルギーを吸い取ってから、壁(遮音)でブロックする」という二段構え。

賃貸・持ち家別に、最短ルートを提示

あなたの状況によって、できる対策は変わります。

状況まずやること次のステップ
賃貸(壁に穴NG)隙間対策+家具配置+吸音パネル突っ張り式の防音ボード設置
持ち家(軽くDIYしたい)隙間対策+遮音シート+吸音材二重貼り、制振材の追加
持ち家(本格的にやりたい)隙間対策+壁全面の遮音+吸音二重壁、石膏ボード追加、業者相談

このあと、それぞれのレベルを詳しく解説していきます。


ケーススタディ①:話し声対策で成功→でも低音は残った例

ある方の体験です。マンションで隣人のテレビ音が気になり、遮音シート+吸音材の組み合わせで壁対策を行いました。結果、話し声やテレビの音は「気にならなくなった」と感じるほど改善。しかし、重低音(サブウーファーの音や、上階の足音など)は依然として聞こえる状態でした。

この例からわかるのは、空気伝播音(話し声・テレビ音)には壁対策が有効だが、固体伝播音(振動・低音)には限界があるということ。音の種類を見極めることが、ムダな出費を防ぐ第一歩です。


まず判別|あなたの音は「話し声タイプ」か「ドンドン振動タイプ」か

防音対策を始める前に、もうひとつ確認しておきたいことがあります。

それは、「気になる音がどちらのタイプか」です。

音には大きく分けて2種類あり、対策方法が変わります。

空気伝播音(話し声・TV・音楽)に効く方向性

空気伝播音とは、空気を伝わってくる音のこと。隣人の話し声、テレビの音、音楽、ペットの鳴き声などがこれに当たります。

この音に対しては、壁の防音DIYが効きやすいです。遮音シート+吸音材の組み合わせで、ある程度の改善が見込めます。

固体伝播音(振動・重低音)に壁DIYが効きにくいケース

固体伝播音とは、建物の構造そのものを伝わってくる振動音のこと。上階の足音、ドンドンという衝撃音、洗濯機や冷蔵庫の振動、低音のベース音などがこれに当たります。

正直に言うと、この音は壁だけの対策では限界があります。なぜなら、音が壁ではなく、床や天井、建物の骨組みを通って伝わってくるからです。

固体伝播音への対策が必要な場合は、床に防振マットを敷く、防振ゴムを使う、浮床構造にするなど、振動を吸収する対策が中心になります。本格的な対策には、専門業者への相談をおすすめします。

簡易チェック(時間帯・周波数感・どこで大きいか)で判断

「自分が気になっている音はどちらだろう?」と迷ったときは、以下のチェックで判断してみてください。

空気伝播音(壁DIYで改善しやすい)の特徴

  • 隣の部屋から聞こえてくる
  • 話し声、テレビの音、音楽など、「声」や「メロディ」が聞き取れる
  • 窓やドアを閉めると少し小さくなる
  • 壁に耳を当てるとよく聞こえる

固体伝播音(壁DIYだけでは難しい)の特徴

  • 上の階から聞こえてくる
  • ドンドン、ゴトゴトといった「衝撃音」「振動」
  • どこにいても同じように聞こえる
  • 壁や床に触ると振動を感じる

ケーススタディ②:隙間対策を後回しにして失敗→修正で改善

別の方の例。「壁を対策すれば静かになる」と思い込み、いきなり遮音シートと吸音材を購入して壁に施工しました。しかし、思ったほど効果を感じられず、よく調べてみるとドアの下に1cmほどの隙間がありました。

そこで隙間テープを追加したところ、体感できるレベルで音が小さくなったそうです。「最初から隙間を潰しておけば、材料費の一部を節約できたかも」と振り返っていました。

この例が示すのは、壁より先に”音の入口”を塞ぐ順番の大切さ。コップに穴が空いていたら、いくらコップの壁を厚くしても水は漏れます。音も同じなんですね。


工事なし・賃貸OK|壁を傷つけずにできる防音DIY(難易度★)

ここからは、具体的な対策を難易度別に解説していきます。

まずは「工事なし」「賃貸OK」のレベルから。壁に穴を開けず、撤去も簡単な方法です。

隙間テープ・コンセント周り・換気口の対策(優先順位)

繰り返しになりますが、まずやるべきは隙間対策です。

①ドアの隙間 ドアの下端や、戸当たり(ドアが当たる部分)に隙間テープを貼ります。100円ショップやホームセンターで手に入る「P型」や「D型」の隙間テープで十分。貼るだけで、ドアの気密性がグッと上がります。

②窓の隙間 サッシの隙間に隙間テープを貼る、または窓用の防音ボードを立てかけるだけでも変化があります。窓は壁より薄いため、意外と「音の入口」になっています。

③コンセント周り 意外と見落としがちなのがコンセント。マンションなどでは、隣室とコンセントの穴が近い位置にあることがあり、そこから音が筒抜けになっていることも。防音コンセントボックスカバー(500〜2,000円程度)を取り付けるだけで改善するケースもあります。

④換気口 24時間換気の換気口は、外部と常につながっている「穴」です。消音ダクトや吸音スポンジを入れることで、外からの騒音を軽減できます。ただし、換気機能を完全に塞がないよう注意してください。

家具配置で”空気層”を作る(本棚・クローゼットの使い方)

お金をかけずにできる対策として、家具の配置を変える方法もあります。

テレビやスピーカーなど音が出る家電を、隣室と接する壁から少し離すだけでも違います。また、本棚やクローゼットを壁側に配置すると、「本+棚板」が遮音材の役割を果たし、音の伝わり方が変わります。

本棚は、本がギッシリ詰まっているほど効果的。空っぽの棚では効果が薄いので、モノを入れて「質量」を増やしましょう。

吸音パネル・カーテン・置くだけボードの使いどころ(反響対策)

隙間と家具配置を整えたら、次は吸音パネルや防音カーテンです。

吸音パネル(フェルト系・ウレタン系) 貼って剥がせるタイプを選べば、賃貸でもOK。音の「反響」を抑える効果があり、部屋の中がモワッと響く感じが軽減されます。テレビの後ろ、話し声が気になる方向の壁に貼ると効果的。

防音カーテン 厚手で重いカーテンには、ある程度の吸音効果があります。窓だけでなく、隣室との壁の前にカーテンを吊るす方法もあります。

置くだけ・立てかけタイプのボード 壁に貼り付けずに、家具のように壁の前に置くだけの防音ボードもあります。突っ張り棒で固定できるタイプもあり、撤去も簡単です。

やりがちな失敗(見た目重視で薄い素材だけ/隙間放置)

このレベルでよくある失敗を紹介します。

失敗①:見た目重視で薄い素材だけ選ぶ おしゃれなクッション壁紙や薄いフェルトシートは、インテリアとしては素敵ですが、防音効果は限定的です。「防音」と書いてあっても、厚みや密度が低いと効果は薄いことが多いです。

失敗②:隙間対策をせずに壁だけ貼る 壁に吸音パネルを貼っても、ドアの下が開いていたら音はそこから入ってきます。まず隙間を潰すのが鉄則です。

失敗③:一部分だけ貼って満足する 「とりあえずテレビの後ろだけ」と一部分だけ貼っても、音は四方八方から反射します。効果を実感するには、ある程度の面積をカバーする必要があります。

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軽DIY|遮音+吸音を”重ねて効かせる”壁対策(難易度★★)

次は、もう少し本格的なDIYに進みたい方向けの内容です。

遮音シートと吸音材を組み合わせることで、工事なしレベルより一段上の効果を狙えます。

基本レシピ(遮音シート+吸音材+仕上げ)とその順番

防音DIYの「基本レシピ」は以下のとおりです。

壁の防音DIY・基本構成

役割素材例
①吸音材(部屋側)音を吸収して反響を抑えるグラスウール、ロックウール、ポリエステル吸音材、ウレタンフォーム
②遮音シート音を通しにくくするゴム系遮音シート(サンダムなど)
③壁元の壁既存の壁

なぜこの順番?

音が部屋の中で発生→まず吸音材で音のエネルギーを弱める→次に遮音シートで音をブロック→壁に届く音が小さくなる、という流れです。

「吸音→遮音」の順に重ねることで、遮音シートで跳ね返った音が部屋で反響するのを防ぎます。

ポイントは”隙間ゼロ”と”面積”→テープ・継ぎ目処理

遮音シートや吸音材を貼るとき、隙間を作らないことが最重要です。

シート同士の継ぎ目は1〜2cm重ねて貼る、隙間はアルミテープや布テープで塞ぐ、端っこも処理する——この「気密」を徹底しないと、隙間から音が漏れて効果が半減します。

また、対策する面積も大切。隣室との境目になる壁は、できれば全面をカバーしたいところ。予算が限られる場合は、まず音源に近い側から優先的に対策しましょう。

賃貸での固定方法(突っ張り・フレーム・有孔ボード活用等)と原状回復の注意

賃貸でも軽DIYはできますが、原状回復に注意が必要です。

賃貸OKの固定方法

方法特徴注意点
突っ張り式(ラブリコ・ディアウォールなど)2×4材を天井と床で突っ張り、そこに防音パネルを固定壁に穴を開けずに済む。天井や床の強度を確認
マスキングテープ+両面テープ壁紙の上にマスキングテープを貼り、その上から両面テープで固定剥がすときに壁紙ごと剥がれるリスクあり。軽い素材向け
有孔ボード+吸音材有孔ボードの裏に吸音材を仕込み、壁の前に立てかける壁に傷をつけずに設置可能
床から積み上げる重い遮音パネルは床から積み上げて壁に押し当てる落下防止のため、突っ張りで押さえると安心

退去時に修繕費用が発生しないよう、作業前に管理規約を確認し、壁紙や床を傷つけない方法を選びましょう。

安全面(重量・落下・カビ・換気)と回避策

遮音シートや吸音材は意外と重いです。たとえば、厚さ1.2mmの遮音シートでも1㎡あたり2kg以上になることがあります。

注意すべきポイント

  • 落下:両面テープだけで壁に貼ると、重さで剥がれ落ちる危険あり。床から積み上げるか、突っ張りで押さえる
  • カビ:壁と防音材の間に湿気がこもると、カビの原因に。極端に湿度の高い場所や、水回りの近くは避ける
  • 換気:防音を意識しすぎて換気口を完全に塞ぐと、室内の空気がこもります。換気は確保しつつ、消音ダクトなどで対策を

本格DIY(持ち家向け)|二重貼り・二重壁で遮音を上げる(難易度★★★)

ここからは、持ち家で本格的にやりたい方向けの内容です。

「軽DIYでは物足りない」「もう少ししっかり防音したい」という場合に検討する方法を紹介します。

二重貼り(石膏ボード追加)で”質量”を増やす考え方

防音の基本原則に「質量則」というものがあります。簡単に言うと、壁が重いほど、音を通しにくいということ。

既存の壁に石膏ボードを追加で重ね貼りすることで、壁の質量が増え、遮音性能が上がります。

二重貼りの基本構成

  • 既存の壁 → 遮音シート → 石膏ボード(追加)→ 吸音材(必要に応じて)

石膏ボードは1枚あたり数百円〜1,000円程度と安価ですが、重くて加工が大変なのがデメリット。持ち家で、ある程度DIYに慣れている方向けの方法です。

制振材(例:ボード間の制振)を使うと何が変わる?

さらに遮音性能を上げたい場合、制振材を使う方法があります。

制振材は、壁の振動を吸収して音の伝達を減らす素材。石膏ボードの間に挟んだり、遮音シートと組み合わせて使います。特に低音域の振動を抑えるのに効果があるとされています。

ただし、DIYで扱うには専門知識が必要になることも。制振材の選び方や施工方法は、メーカーの資料や専門店に確認することをおすすめします。

下地・ビス・配線・コンセント移設が絡む場合は無理しない(業者領域の線引き)

本格DIYを進めていくと、以下のような場面に出くわすことがあります。

  • 既存の壁にビスを打ち込みたい
  • コンセントの位置を移動させたい
  • 壁の中の配線をいじりたい
  • 窓枠やドア枠の加工が必要

このような構造や電気配線に関わる作業は、専門業者に依頼する領域です。

電気工事は資格が必要ですし、構造に関わる部分をDIYで変更すると、建物の安全性や保証に影響することもあります。「ここまでは自分でやる、ここからは業者」という線引きを明確にしておきましょう。

DIYでやるなら”どこまで”にするか(判断基準を提示)

本格DIYの判断基準をまとめます。

やるべきことDIYでOK業者に相談
壁に遮音シート+吸音材を貼る
石膏ボードを重ね貼りする△(DIY経験者向け)初心者は相談推奨
制振材を組み込む△(施工方法を要確認)専門知識が必要な場合あり
コンセント移設・電気配線×○(電気工事士資格が必要)
窓枠・ドア枠の加工×
二重壁構造(独立した壁を作る)×○(専門業者推奨)

DIYの限界ライン|「ここまで自分で/ここから業者」の見極め方

正直な話をします。壁の防音DIYには限界があります。

「完全な無音」「楽器を時間を気にせず演奏できるレベル」を目指すなら、DIYだけでは難しいケースがほとんど。ここでは、「自分でやれる範囲」と「業者に相談すべきライン」を整理します。

DIYで改善できる範囲の目安

対象の音DIYでの改善可能性備考
隣人の話し声、テレビ音○(改善しやすい)空気伝播音。遮音+吸音で効果が出やすい
自分の配信・会議音声○(改善しやすい)吸音材の配置で反響を抑えるのが有効
軽めの楽器(アコギ・歌など)△(ある程度可能)壁全面施工+隙間対策で改善するケースあり
上階の足音、ドンドン音×(壁では限界)固体伝播音。床や天井、構造の対策が必要
ピアノ・ドラムなど大音量楽器×(本格工事が必要)防音室施工や二重壁構造が必要
低音・重低音(サブウーファー等)×(壁だけでは不十分)制振・防振対策が必要

この表を見て、「自分の悩みがDIYで解決できるか」を最初に判断するのが、ムダな出費を防ぐ最大のコツです。

業者に相談した方がいいケース

以下に当てはまる場合は、DIYに時間とお金をかけるより、最初から専門業者に相談することをおすすめします。

  • ドラムやピアノなど、大音量の楽器を演奏したい
  • 上階の足音(固体伝播音)が主な悩み
  • 低音・重低音を本格的に防ぎたい
  • 仕事で必要など、確実な防音性能が求められる
  • コンセント移設や電気配線、壁の構造変更が必要
  • マンションの管理規約で工事が必要になりそう

業者に依頼した場合の費用は、窓の二重サッシ化で5〜15万円/窓、壁の防音工事で10〜50万円/面、部屋全体の防音室化で100〜300万円以上が一般的な目安です(地域・業者・仕様により大きく異なります)。

複数社から見積もりを取り、工事内容と費用を比較検討することが大切です。


どれを買う?材料・道具の選び方(比較表つき)

「じゃあ、実際に何を買えばいいの?」という方のために、材料選びのポイントを解説します。

遮音材(重いほど有利)/吸音材(反響を抑える)/固定・仕上げ材

遮音材の選び方

  • 「質量則」により、重くて密度が高い素材ほど遮音性能が高い
  • ゴム系の遮音シート(サンダム、Noisestopなど)が定番
  • 厚み1.2mm程度でも一定の効果あり。予算があれば厚いものを

吸音材の選び方

  • グラスウール、ロックウール:吸音性能◎、ただしチクチクするので取り扱い注意
  • ポリエステル系吸音材:チクチクしない、扱いやすい、賃貸向き
  • ウレタンフォーム:軽量で貼りやすい、デザイン性あり
  • 密度が高いほど吸音効果が上がる傾向

固定・仕上げ材

  • 強力両面テープ、タッカー、虫ピン、突っ張りパーツ(ラブリコ等)
  • 賃貸はマスキングテープを下地に貼ってから固定すると安心

目的別おすすめセット(話し声対策/配信/楽器/子ども部屋)

目的おすすめ構成費用目安(6畳壁1面)
話し声・テレビ音の軽減隙間テープ+吸音パネル(フェルト系)+防音カーテン5,000〜20,000円
配信・ゲーム実況遮音シート+ポリエステル吸音材+突っ張り固定20,000〜50,000円
楽器練習(軽め)遮音シート+高密度吸音材+全面施工50,000〜100,000円
子ども部屋・生活音対策隙間テープ+クッション壁紙+防音マット(床)10,000〜30,000円

※費用は目安です。施工面積や素材により変動します。

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費用の考え方(材料費+道具+撤去・処分)で総額を比較

防音DIYの費用を考えるとき、材料費だけでなく、道具や撤去コストも計算しておきましょう。

項目工事なし(★)軽DIY(★★)本格DIY(★★★)
材料費(6畳壁1面)3,000〜20,000円20,000〜70,000円50,000〜150,000円
道具費ほぼ不要テープ、タッカー等 約2,000〜5,000円電動工具等 約10,000円〜
撤去・処分費ほぼゼロ粗大ゴミ等 数百〜数千円産廃処分が必要な場合あり
賃貸での対応△(方法による)×(原則不可)
効果の期待度小〜中中〜大

「材料費だけ見て安いと思ったら、処分に困って高くついた」というケースもあるので、総額で判断することが大切です。


効果の測り方|”やった感”で終わらせない簡易検証

せっかくお金と時間をかけて対策したのに、「なんとなく静かになった気がする」で終わってしまうのはもったいない。

簡単にできる効果測定の方法を紹介します。

スマホ騒音計アプリでBefore/After(同条件で測るコツ)

スマートフォンには、騒音計アプリ(無料〜数百円)が多数あります。完璧な精度ではありませんが、「Before/Afterの比較」には十分使えます。

測定のコツ

  • 同じ時間帯、同じ場所、同じ距離で測定する
  • 音源(テレビの音、話し声など)を同じボリュームで再生
  • 窓やドアの状態を揃える(全部閉めた状態で統一)
  • 3回以上測定して平均を取る

「対策前は○dBだったのが、対策後は○dBになった」と記録しておくと、効果が客観的に分かります。

体感評価のコツ(時間帯・音源・距離を揃える)

数値だけでなく、「体感」も大事な指標です。

  • 同じ時間帯に、同じ音源で確認する(「夜中の静かなとき」だけで判断しない)
  • 隣室に協力してもらい、一定の音量で話してもらう
  • 「聞こえる/聞こえない」ではなく、「気になる/気にならない」で評価する

改善しない時の次の一手(壁以外が原因の見つけ方)

「壁を対策したのに、あまり変わらない…」という場合、以下をチェックしてみてください。

  • 隙間が残っていないか:ドア下、窓、コンセント、換気口を再確認
  • 天井や床から来ていないか:上階の足音などは壁対策では防げない
  • 建物の構造由来ではないか:コンクリートの躯体を伝わる音はDIYでは限界あり

壁以外が原因なら、対策の方向性を変える必要があります。


よくある質問(Q&A)

Q. 遮音シートだけ貼れば防音できる?

A. 遮音シート単体では、期待するほどの効果が出にくいです。音を跳ね返す力は増えますが、部屋の中で反響が増えてかえってうるさくなることも。吸音材と組み合わせることで、効果を実感しやすくなります。

Q. 賃貸で防音DIYしても怒られない?

A. 壁に穴を開けない、原状回復できる方法であれば、基本的には大丈夫なケースが多いです。ただし、管理規約で禁止されている場合もあるため、事前に大家さんや管理会社に確認すると安心です。

Q. 低音(ベース音や重低音)は防げる?

A. 正直、低音のDIY対策は難しいです。低音は波長が長く、壁や床を振動として伝わりやすいため、単純な遮音シート+吸音材では防ぎきれません。防振材や、浮床・浮壁といった構造的な対策が必要で、業者への相談をおすすめします。

Q. 配信の声漏れ対策には何がいい?

A. まず隙間対策、次に音源(マイク)周辺に吸音材を配置するのが基本です。話し声は空気伝播音なので、遮音シート+吸音材の組み合わせである程度対応できます。壁全面より、まず音が向かう方向の壁から対策するのがコスパ◎。

Q. DIYで無理な場合、業者に頼むといくらかかる?

A. 窓の二重サッシ化で5〜15万円/窓、壁の防音工事で10〜50万円/面、部屋全体の防音室化で100〜300万円以上が目安です(地域・業者・仕様により大きく異なります)。複数社から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。


まとめ|壁の防音を自分でやるための要点チェック

最後に、この記事のポイントを振り返っておきましょう。

壁の防音を自分でやるための6つの要点

  1. 「隙間→遮音→吸音」の順で対策するのがムダを防ぐ最短ルート
  2. 遮音だけ、吸音だけでは効果が出にくい。組み合わせが基本
  3. 気になる音が「空気伝播音」か「固体伝播音」かで、効く対策が変わる
  4. 賃貸は原状回復できる方法(突っ張り式、マスキングテープ下地等)を選ぶ
  5. 本格DIYは「ここまで」のラインを決める。電気工事や構造は業者領域
  6. 効果測定を忘れない。スマホアプリで数値化すると納得感が違う

次にやること(3ステップ)

  1. 音の入口をチェック:ドア、窓、コンセント、換気口の隙間を確認→隙間テープで対策
  2. 予算とレベルを決める:工事なし(〜2万円)/軽DIY(2〜7万円)/本格DIY(5万円〜)
  3. 材料を揃えて施工開始:遮音シート+吸音材の組み合わせで、隙間なく貼る

まずは手軽な防音アイテムから試してみる 【おすすめ】”簡単 DIY”でおうちの防音「OTTO」 いきなり本格DIYはハードルが高い…という方は、貼るだけタイプから始めてみてください。


壁の防音は、「完全な無音」をDIYで実現するのは正直難しいです。でも、「気にならないレベルまで下げる」ことは、多くの場合できます。

まずは隙間を潰すことから始めてみてください。それだけで「あ、ちょっと静かになった」と感じられるケースは少なくありません。

焦らず、できるところから一歩ずつ。 あなたの快適な部屋づくりを応援しています。

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