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「スマートホームって、Wi-Fiがあればいいの?」
「ハブとかリモコンとかスピーカーとか…”必要なもの”が多すぎて結局わからない」
「全部そろえるお金もないし、まず何から買えばいいのか決められない」
スマートホームに興味はあるけれど、こんな風に混乱していませんか?
実は、スマートホーム化に関する情報は、メーカーごと・製品ごとにバラバラに出ているため、初心者ほど「結局、うちの場合は何が必要なの?」と混乱しがちなんです。
でも安心してください。実際には、Wi-Fiやスマホなど”すでに持っているもの”も多く、プラス数点のデバイスを組み合わせるだけで始められるケースがほとんどなんです。
この記事では、以下のことをお伝えします。
- スマートホームに必要なものを「4つの土台(Wi-Fi/スマホ・アプリ/”司令塔”/スマートデバイス)」として整理する
- 「絶対必要」「あると便利」「目的別で追加」を分けて紹介する
- 防犯・快適・家事ラク・節約などの目的別に、どんな機器を足せばよいか例を出す
- 予算別スターターセットと、段階的な導入ステップを提案する
全部を一気に揃える必要はなく、”いまの自分の暮らしを一番ラクにしたい場所”から少しずつ始めればOKです。
この記事を読みながら、自分の家にとっての”必要なもの”だけを一緒に選んでいきましょう。
そもそもスマートホームとは?ざっくりイメージと前提知識
まずは、「スマートホームって何?」という基本から整理しましょう。
スマートホーム=家電や設備がネットにつながった「ちょっと賢い家」
スマートホームとは、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術を活用して、家電や住宅設備をインターネットに接続し、スマートフォンや音声で操作・自動化できる家のことです。
もともとインターネット接続されていなかった家電や設備を、ネットワーク化することで、以下のようなことができるようになります。
- リモコンを探す手間がなくなる: スマホ一つで家中の家電を操作できる
- ハンズフリーで家電操作: 「アレクサ、電気をつけて」のように、声だけで操作が完了
- 外出先からの遠隔操作: 帰宅前にエアコンをつけて部屋を快適な温度にしておく、電気の消し忘れを外出先から確認・操作
- 自動化: 起床時間にカーテンが自動で開く、温度が上がったら自動でエアコンON
「スマートホーム」という言葉が広がり始めたのは、インターネットが普及し始めた2000年代。スマートスピーカーなども開発され、Amazon Echoを皮切りに2017年以降、急速に普及していきました。
スマートホームでできることの具体例
スマートホームでは、具体的にどんなことができるのでしょうか?代表的な活用シーンを紹介します。
照明・カーテン
- 「おはよう」と声をかけると、カーテンが開いて照明がつく
- 暗くなったら自動で照明がつく
- 外出中でも照明をつけて、在宅しているように見せられる(防犯)
エアコン
- 外出先から帰宅前にエアコンをON、帰宅したら快適な温度
- 温度が上がったら自動でエアコンON
- 外出時に自動でエアコンOFF、節電
鍵・カメラ
- スマホで鍵の施錠確認、外出先から施錠
- 外出中の部屋の様子をカメラで確認
- 動きを検知したらスマホに通知
ロボット掃除機
- 外出中に自動で掃除、帰宅したら部屋がきれい
これらの家電や設備を、スマホや音声で操作・自動化することで、暮らしがグッとラクになります。
「全部スマート化」しなくてもOK
「スマートホーム」と聞くと、家全体をフルスマート化しないといけないと思うかもしれません。
でも安心してください。家全体をフルスマート化しなくても、1〜2箇所から始めるだけで十分便利になります。
例えば、以下のような始め方ができます。
- リビングだけ: エアコン・照明・テレビをスマートリモコンでまとめて操作
- 玄関だけ: スマートロックで鍵の施錠確認、センサーライトで帰宅時に自動点灯
- 寝室だけ: スマート照明で朝は明るく、夜はリラックスできる色に自動調整
まずは”必要なもの”を整理して、自分の暮らしに合った場所から始めるのがおすすめです。
スマートホームに「絶対必要なもの」4つの土台
ここでは、スマートホームに「絶対必要なもの」を4つの土台として整理します。
土台① 家庭用インターネット・Wi-Fi環境
スマートホームデバイスは、基本的にWi-Fiでインターネットに接続して動作します。
特別な高速回線は不要
スマートデバイスの操作には、高速の通信を必要としません。速度は1Mbps以上あれば基本的に問題ないとされています。
すでに自宅でWi-Fiを使っている場合は、そのまま活用できます。もしWi-Fi環境がない場合は、Wi-Fiルーター(無線LANルーター)を用意する必要があります。
2.4GHz帯対応が多い
多くのスマートホームデバイスは、2.4GHz帯のWi-Fiのみ対応しています。ルーターが5GHz帯しか使えない場合は、2.4GHz帯も使えるように設定を確認しましょう。
Wi-Fiルーターの同時接続台数に注意
一般的な家庭用のWi-Fiルーターの場合、同時接続可能なデバイスの台数は10台前後であることが多いです。
4人家族がそれぞれのスマホやPCを同時に接続した場合、すでに8台分使用してしまうことになります。いずれはスマート家電を増やしていく予定なら、同時接続台数が多いWi-Fiルーターを選ぶと安心です。
光回線がおすすめ
快適なスマートホーム化のためには、光回線またはWiMAXがおすすめです。複数のスマート家電を同時に利用したり、高画質な映像を楽しんだりするためには、安定した高速通信環境が不可欠だからです。
土台② スマホ/タブレットと、専用アプリ・アカウント
スマートデバイスの設定・操作は、基本的にスマホアプリで行います。
スマホ・タブレットは必須
スマートホームデバイスを操作するためには、スマホやタブレットが必要です。すでに持っているスマホをそのまま使えます。
専用アプリとアカウント
各メーカーごとに専用アプリがあり、アカウントの登録が必要になります。
例えば、SwitchBotならSwitchBotアプリ、Nature RemoならNature Remoアプリ、といった具合です。
アプリを増やしすぎないのがコツ
できれば「今後増やしても管理しやすい」アプリ構成を意識したいところです。メーカーごとにアプリが増えすぎると、逆に操作が面倒になってしまいます。
できるだけ同じメーカー・同じプラットフォームで揃えると、アプリの数を減らせて管理がラクになります。
土台③ “司令塔”になる機器(スマートリモコン・ハブ)
スマートリモコンやハブがあると、家電の赤外線リモコンをまとめてスマホや音声で操作できるようになります。
スマートリモコン(ハブ)とは?
赤外線リモコン中継機とも呼ばれ、リモコンから送信される信号を中継するデバイスのことです。インターネットを通じてスマートデバイスを操作するハブ装置として機能します。
スマートリモコンがあれば、エアコン・テレビ・照明など、赤外線リモコンで操作できる家電を、スマホでまとめて操作できるようになります。
「最初の1台」としておすすめされる理由
スマートリモコンは、既存の家電をそのまま活用できるため、「最初の1台」として非常におすすめです。
- 新しい家電を買わなくても、今使っているテレビやエアコンを最新家電のようにスマホで操作できる
- 複数の家電を一度に操作できる(例:「おやすみ」と言うと、照明・テレビ・エアコンをまとめてOFF)
- 外出先からエアコンをON/OFF、省エネ
スマートリモコンは、スマートホーム化の第一歩として、最もおすすめのデバイスです。
土台④ 音声操作したいならスマートスピーカー
スマートスピーカー・スマートディスプレイがあると、音声で家電を操作できるようになります。
スマートスピーカーとは?
音声で家電を操作するために必要なデバイスです。代表的なものは、Google Home、Amazon Echo(Alexa)、Apple HomePodなどです。
スマートスピーカーには、スマートホームハブの機能が搭載されており、AlexaやGoogle Homeと連携することでハンズフリーでの家電操作が可能になります。
スマートスピーカーの役割
- 音声操作: 「アレクサ、電気をつけて」「OK Google、エアコンつけて」といった音声操作
- ルーティン: 「おはよう」と言うと、カーテン・照明・エアコンをまとめてON
- 家電連携: スマートリモコンやスマート照明と連携して、音声で操作
「必須ではないが、あると一気に”スマートホームらしさ”が出る」
スマートスピーカーは必須ではありませんが、あると一気に”スマートホームらしさ”が出ます。
スマホアプリで操作するのも便利ですが、料理中や子育て中で手が離せない時には、音声で操作できると非常に便利です。
スマートホームに必要な4つの土台
| 土台 | 何が必要か | すでに持っている? |
|---|---|---|
| 土台① | 家庭用インターネット・Wi-Fi環境 | ◯ 多くの家庭ですでにある |
| 土台② | スマホ/タブレットと、専用アプリ | ◯ 多くの人がすでに持っている |
| 土台③ | “司令塔”(スマートリモコン・ハブ) | △ これから購入が必要 |
| 土台④ | 音声操作したいならスマートスピーカー | △ あると便利、なくてもOK |
この表から、スマートホームに必要な4つの土台のうち、Wi-Fiとスマホはすでに持っていることが多く、実は”必要なもの”の半分以上は揃っていることが分かります。
目的別に追加したいスマートホームデバイスの種類
4つの土台が揃ったら、目的別にデバイスを追加していきましょう。
照明・カーテンまわり:暮らしの”ON/OFF”を自動化
照明やカーテンを自動化すると、朝の目覚めや夜のリラックスがグッとラクになります。
スマート照明
既存の電球と交換するだけで、スマホや音声で操作できるようになります。色温度を調整できるタイプなら、朝は明るい昼白色、夜はリラックスできる電球色に自動で切り替えられます。
スマートカーテン
既存のカーテンレールに取り付けるだけで、カーテンが自動で開閉します。起床時間にカーテンが自動で開く設定にすれば、自然光で目覚められます。
自動化の例
- 朝7時にカーテンが自動で開き、照明が昼白色で点灯
- 夜9時になると照明が電球色に自動で切り替わり、リラックスモード
- 外出中でも照明をつけて、在宅しているように見せられる(防犯)
空調まわり:エアコン・サーキュレーターの賢い使い方
空調を自動化すると、帰宅時に快適な温度で待っていてくれます。
スマートリモコン+温湿度センサー
スマートリモコンに温湿度センサーが搭載されているタイプなら、「温度が28度を超えたら自動でエアコンON」といった自動化ができます。
自動化の例
- 帰宅前にエアコンをON、帰宅したら快適な温度
- 温度が上がったら自動でエアコンON、熱中症対策
- 外出時に自動でエアコンOFF、節電
防犯・見守り:スマートロック・カメラ・センサー
防犯や見守りを強化したい場合は、スマートロック・カメラ・センサーを追加しましょう。
スマートロック
玄関の鍵をスマホで施錠・解錠できます。「鍵閉めたっけ?」という不安から解放され、外出先からでも確認・施錠が可能です。
ネットワークカメラ
外出中の部屋の様子をスマホで確認できます。ペットを飼っている人は見守りに、長期旅行の際には防犯カメラとして活用できます。
ドア/人感センサー
ドアや窓に貼り付けるだけで、開閉を検知してスマホに通知してくれます。人感センサーは、人の動きを検知して照明を自動点灯させたり、不審な動きがあればスマホに通知したりできます。
自動化の例
- 外出先で「鍵閉めたっけ?」と不安になったら、スマホで確認・施錠
- 外出中の部屋の様子をカメラで確認、ペットの見守り
- ドアが開いたらスマホに通知、防犯対策
家事ラク:ロボット掃除機・スマートプラグ・スイッチロボット
家事をラクにしたい場合は、ロボット掃除機・スマートプラグ・スイッチロボットを追加しましょう。
ロボット掃除機
外出中に自動で掃除をしてくれます。帰宅したら部屋がきれいになっている――そんな暮らしが実現できます。
スマートプラグ
コンセントに挿すだけで、つながった家電をスマホでON/OFFできるようになります。電気の消し忘れ防止にも役立ちます。
スイッチロボット(物理スイッチを押すボット)
赤外線リモコンがない家電(例:照明のスイッチ)でも、物理的にスイッチを押してくれるロボットです。スマートホーム化できる範囲が広がります。
自動化の例
- 外出中にロボット掃除機が自動で掃除、帰宅したら部屋がきれい
- 電気の消し忘れがなくなり、電気代も節約
- 照明のスイッチをスマホや音声で操作
「あると便利」だけど最初は後回しでOKなもの
スマートホームデバイスには、「あると便利」だけど高額なものもあります。これらは買い替えのタイミングで検討すればOKです。
スマート冷蔵庫・洗濯機
スマート冷蔵庫は、冷蔵庫の中身をスマホで確認できたり、賞味期限を管理できたりします。スマート洗濯機は、外出先から洗濯を開始したり、洗濯の進捗をスマホで確認できたりします。
ただし、これらは高額なため、買い替えのタイミングで検討するのがおすすめです。
優先度の考え方
- 最初に揃えたい: スマートリモコン、スマートプラグ、スマート照明
- 目的に応じて追加: スマートロック、カメラ、ロボット掃除機、スマートカーテン
- 買い替えのタイミングで検討: スマート冷蔵庫、スマート洗濯機
最初から全部揃える必要はありません。”いまの自分の暮らしを一番ラクにしたい場所”から少しずつ始めましょう。
「絶対必要」「あると便利」「目的別で追加」を表で整理
ここで、スマートホームに必要なものを「絶対必要」「あると便利」「目的別で追加」の3つに分けて整理しましょう。
| デバイス | 絶対必要 | あると便利 | 目的別で追加 |
|---|---|---|---|
| Wi-Fi環境 | ◯ | – | – |
| スマホ・アプリ | ◯ | – | – |
| スマートリモコン(ハブ) | ◯ | – | – |
| スマートスピーカー | – | ◯ | 音声操作したい人 |
| スマート照明 | – | ◯ | 快適・生活リズム |
| スマートカーテン | – | – | ◯ 生活リズム |
| スマートロック | – | – | ◯ 防犯・見守り |
| ネットワークカメラ | – | – | ◯ 防犯・見守り |
| ロボット掃除機 | – | – | ◯ 家事ラク |
| スマートプラグ | – | ◯ | 節約 |
| ドア/人感センサー | – | – | ◯ 防犯・自動化 |
この表から、以下のことが分かります。
ほとんどの家庭は、Wi-Fiとスマホはすでにある
Wi-Fiとスマホは、ほとんどの家庭ですでに持っています。つまり、実は”必要なもの”の半分以上は揃っているんです。
必須セットと”司令塔セット”を揃えると、一気にできることが広がる
Wi-Fi・スマホ・スマートリモコンの「必須セット」を揃えれば、エアコン・テレビ・照明など、赤外線リモコンで操作できる家電をまとめてスマホで操作できるようになります。
さらに、スマートスピーカーを追加すれば、音声操作ができるようになり、一気に”スマートホームらしさ”が出ます。
目的に応じて、必要なデバイスを追加する
防犯・快適・家事ラク・節約など、自分の目的に応じて、必要なデバイスを追加していきましょう。
全部を一気に揃える必要はありません。”いまの自分の暮らしを一番ラクにしたい場所”から少しずつ始めるのがおすすめです。
目的別|スマートホームに必要なもの・おすすめ構成例
ここでは、目的ごとに「最初に揃えたいセット」を提案します。
防犯・見守りを強化したい人向け
一人暮らしや、外出が多い人には、防犯・見守りを強化する構成がおすすめです。
おすすめ構成
- Wi-Fi環境(すでにある)
- スマホ・アプリ(すでにある)
- スマートロック: 鍵の施錠確認、外出先から施錠・解錠
- ネットワークカメラ: 外出中の部屋の様子を確認
- ドアセンサー: ドアが開いたらスマホに通知
できること
- 外出先で「鍵閉めたっけ?」と不安になったら、スマホで確認・施錠
- 外出中の部屋の様子をカメラで確認、ペットの見守り
- ドアが開いたらスマホに通知、防犯対策
帰宅後すぐ快適に過ごしたい人向け
仕事や学校から帰ってきたとき、すぐに快適な部屋で過ごしたい人には、この構成がおすすめです。
おすすめ構成
- Wi-Fi環境(すでにある)
- スマホ・アプリ(すでにある)
- スマートリモコン: エアコン・テレビ・照明をまとめて操作、外出先から操作
- スマート照明: 色温度を調整、帰宅時に自動点灯
- スマートカーテン: 起床時に自動で開く
できること
- 帰宅前にエアコンをON、帰宅したら快適な温度
- 帰宅時に照明が自動点灯、暗い部屋に帰る不安がなくなる
- 朝はカーテンが自動で開き、自然光で目覚める
家事をとにかくラクにしたい人向け
仕事や学校で忙しく、家事に時間をかけたくない人には、家事をラクにする構成がおすすめです。
おすすめ構成
- Wi-Fi環境(すでにある)
- スマホ・アプリ(すでにある)
- ロボット掃除機: 外出中に自動で掃除
- スマートプラグ: 電気の消し忘れ防止、時間指定でON/OFF
- スマートリモコン: エアコン・照明などをまとめて操作
できること
- 外出中にロボット掃除機が自動で掃除、帰宅したら部屋がきれい
- 電気の消し忘れがなくなり、電気代も節約
- 外出先からエアコンをOFF、帰宅前にON
在宅ワーク・学習環境を整えたい人向け
在宅ワークや学習の時間を大切にしたい人には、作業環境を整える構成がおすすめです。
おすすめ構成
- Wi-Fi環境(すでにある)
- スマホ・アプリ(すでにある)
- スマート照明(色温度調整): 作業中は集中できる明るさ、休憩中は柔らかい明るさ
- スマートスピーカー: 音楽を流したり、タイマーをセットしたり
- タイマー自動化: 作業時間・休憩時間を自動で切り替え
できること
- 仕事中は集中できる明るさ、休憩中はリラックスできる明るさに自動で切り替わる
- 音楽をかけながら作業、集中力アップ
- タイマーで作業時間を管理、メリハリのある一日
目的別おすすめ構成の一覧表
| 目的 | おすすめデバイス構成 | できること |
|---|---|---|
| 防犯・見守り強化 | スマートロック、カメラ、ドアセンサー | 鍵の施錠確認、外出中の見守り、ドアの開閉通知 |
| 帰宅後すぐ快適 | スマートリモコン、照明、カーテン | 帰宅前にエアコンON、帰宅時に自動点灯、朝は自然光で目覚め |
| 家事をラクに | ロボット掃除機、スマートプラグ、スマートリモコン | 自動掃除、消し忘れ防止、外出先から操作 |
| 在宅ワーク環境 | 照明(色温度調整)、スマートスピーカー、タイマー自動化 | 集中できる明るさ、音楽で集中力アップ、作業時間管理 |
この表から、目的に応じて必要なデバイスが変わることが分かります。自分の目的に合った構成を選びましょう。
いくらかかる?予算別スマートホーム”必要なもの”スターターセット
「スマートホームってお金がかかりそう…」と不安に思っている方も多いと思います。ここでは、予算別にスターターセットを紹介します。
1万円台:まずは「司令塔+1デバイス」のライトコース
「とりあえず試してみたい」という方には、1万円台で始められるライトコースがおすすめです。
構成例
- Wi-Fi環境(すでにある)
- スマホ・アプリ(すでにある)
- スマートリモコン: 5,000円〜8,000円台
- スマートプラグ または スマート照明: 2,000円〜5,000円台
できること
- エアコン・テレビ・照明をスマホで操作
- 外出先からエアコンをON/OFF
- 電気の消し忘れ防止
こんな人におすすめ
- スマートホーム化を試してみたい初心者
- 予算を抑えたい
- まずは最低限の機能から始めたい
1万円台で、スマートホーム化の第一歩を踏み出せます。
3万円台:音声操作も楽しめるスタンダードコース
「もう少ししっかりスマートホーム化したい」という方には、3万円台のスタンダードコースがおすすめです。
構成例
- Wi-Fi環境(すでにある)
- スマホ・アプリ(すでにある)
- スマートリモコン: 5,000円〜8,000円台
- スマートスピーカー: 5,000円〜10,000円台
- スマート照明(2個): 3,000円〜8,000円台
- スマートプラグ: 2,000円〜3,000円台
できること
- 音声で家電を操作(「アレクサ、電気つけて」)
- 照明の色温度を調整(朝は明るく、夜は柔らかく)
- 外出先からエアコン・照明を操作
- 電気の消し忘れ防止
こんな人におすすめ
- 音声操作を試してみたい
- 照明も含めてスマートホーム化したい
- 日常生活の利便性を大きく向上させたい
3万円台で、一気に”スマートホームらしさ”が出ます。
5万円台:防犯や家事ラクもまとめて叶える本格コース
「防犯や家事ラクも重視したい」という方には、5万円台の本格コースがおすすめです。
構成例
- Wi-Fi環境(すでにある)
- スマホ・アプリ(すでにある)
- スマートリモコン: 5,000円〜8,000円台
- スマートスピーカー: 5,000円〜10,000円台
- スマート照明(2個): 3,000円〜8,000円台
- スマートロック または ロボット掃除機 または カメラ: 10,000円〜30,000円台
できること
- 音声で家電を操作
- 鍵の施錠確認、外出先から施錠・解錠(スマートロックの場合)
- 外出中にロボット掃除機が自動で掃除(ロボット掃除機の場合)
- 外出中の部屋の様子を確認(カメラの場合)
- 照明の色温度を調整
- 外出先からエアコン・照明を操作
こんな人におすすめ
- 防犯・見守りも重視したい
- 家事をラクにしたい
- スマートホームの大部分の悩みをカバーしたい
5万円台で、スマートホーム化がかなり本格的になります。
購入前に確認したいポイント
デバイスを購入する前に、以下のポイントをチェックしましょう。
対応プラットフォーム(Alexa/Google/Appleなど)
- AlexaとGoogle Homeのどちらに対応しているか
- 既に持っているスマートスピーカーと連携できるか
既に持っている家電やアカウントとの相性
- 既に使っているスマートホームデバイスと同じメーカーか
- 同じアプリで管理できるか
引っ越し予定があるなら、持ち運びやすさ・設置方法もチェック
- 工事不要で設置できるか
- 原状回復しやすいか(賃貸の場合)
- 持ち運びやすいか
購入前にこれらのポイントをチェックすることで、失敗を防げます。
予算別スターターセットの構成表
| 予算 | 構成例 | できること |
|---|---|---|
| 1万円台 | スマートリモコン、スマートプラグ or 照明 | エアコン・テレビ・照明をスマホで操作、外出先から操作、消し忘れ防止 |
| 3万円台 | スマートリモコン、スマートスピーカー、照明、プラグ | 音声操作、照明の色温度調整、外出先から操作 |
| 5万円台 | 3万円構成 + スマートロック or ロボット掃除機 or カメラ | 鍵の施錠確認、自動掃除、外出中の見守り |
この表から、予算に応じてスマートホーム化の範囲と機能が広がることが分かります。
スマートホームに必要なものを選ぶときの注意点
スマートホームデバイスを選ぶときには、以下の注意点に気をつけましょう。
アプリやアカウントを増やしすぎない
メーカーごとにアプリが増えすぎると、逆に操作が面倒になってしまいます。
よくある失敗パターン
- メーカーAのスマートリモコン → Aのアプリ
- メーカーBのスマート照明 → Bのアプリ
- メーカーCのスマートロック → Cのアプリ
このように、メーカーごとにアプリが増えると、「どのアプリで何を操作するんだっけ?」と混乱してしまいます。
回避策
- できるだけ同じメーカーで揃える: 同じメーカーのデバイスなら、同じアプリで管理できます
- スマートスピーカーでまとめる: AlexaやGoogle Homeに対応しているデバイスなら、音声でまとめて操作できます
アプリやアカウントを増やしすぎないように注意しましょう。
Wi-Fiと電源の「足りなさ」に注意
デバイスを増やすと、コンセント不足・Wi-Fiの負荷・電波の届き方が問題になる可能性があります。
コンセント不足
スマートホームデバイスを増やすと、コンセントが足りなくなることがあります。電源タップを使う場合は、合計の消費電力に注意しましょう。
Wi-Fiの負荷
一般的な家庭用のWi-Fiルーターの場合、同時接続可能なデバイスの台数は10台前後であることが多いです。デバイスを増やす予定なら、同時接続台数が多いWi-Fiルーターを選ぶと安心です。
電波の届き方
Wi-Fiの電波が届かない場所があると、スマートホームデバイスがうまく動作しません。ルーターの位置を変えるか、Wi-Fi中継器やメッシュWi-Fiを検討しましょう。
セキュリティ・プライバシーの基本
カメラ・マイク・クラウド連携のあるデバイスは、セキュリティ・プライバシーに注意が必要です。
基本的な対策
- パスワード管理: 初期パスワードのままにしない、強固なパスワードを使う
- 2段階認証: アカウントの2段階認証を有効にする
- ファームウェア更新: デバイスのファームウェアを最新版に更新する
- カメラの設置場所: 寝室やプライベートな空間には設置しない
セキュリティ・プライバシーの基本を押さえて、安心してスマートホームを楽しみましょう。
スマートホームに必要なもの、どう選ぶ?【まとめ】
最後に、記事全体のポイントを整理しましょう。
スマートホームに必要なものは、「Wi-Fi」「スマホ・アプリ」「司令塔」「目的別デバイス」という4つの土台に分けて考えると分かりやすい
スマートホームに必要なものは、大きく4つの土台に分けられます。
- 土台①: Wi-Fi環境
- 土台②: スマホ・アプリ
- 土台③: “司令塔”(スマートリモコン・ハブ)
- 土台④: 音声操作したいならスマートスピーカー
この4つの土台を理解することで、「結局、うちの場合は何が必要なの?」という混乱から抜け出せます。
すでに持っているもの(Wi-Fi・スマホ)も多く、「全部新しく買わないといけない」わけではない
Wi-Fiとスマホは、ほとんどの家庭ですでに持っています。つまり、実は”必要なもの”の半分以上は揃っているんです。
あとは、スマートリモコンやスマートスピーカーなど、プラス数点のデバイスを組み合わせるだけで、スマートホーム化を始められます。
目的別・予算別スターターセットを参考に、「いまの自分の暮らしを一番ラクにする場所」から少しずつ始めるのがおすすめ
全部を一気に揃える必要はありません。目的別・予算別スターターセットを参考に、「いまの自分の暮らしを一番ラクにする場所」から少しずつ始めましょう。
- 防犯・見守り重視: スマートロック、カメラ、ドアセンサー
- 帰宅後すぐ快適: スマートリモコン、照明、カーテン
- 家事をラクに: ロボット掃除機、スマートプラグ、スマートリモコン
- 予算を抑えたい: 1万円台のライトコースから
自分の目的と予算に合った構成を選びましょう。
デバイスの数よりも、「どれだけ生活がラクになったか」「ちゃんと使い続けられるか」を基準に選ぶと失敗しにくい
スマートホーム化は、「デバイスの数」を競うものではありません。
大切なのは、「どれだけ生活がラクになったか」「ちゃんと使い続けられるか」です。
- デバイスをたくさん買ったけど使わない――これは失敗です
- 1つのデバイスだけで、生活がグッとラクになった――これは成功です
「どれだけ生活がラクになったか」を基準に選ぶことで、自分に合ったスマートホーム化ができます。
完璧なフル装備を目指す必要はなく、”自分の家と予算にとって本当に必要なもの”だけ選べばOK
最後に、大切なメッセージをお伝えします。
完璧なフル装備を目指す必要はありません。
大切なのは、”自分の家と予算にとって本当に必要なもの”だけを選ぶことです。
- 全部を自動化する必要はありません
- 自分が「ここは自動化したい」と思うところだけでOKです
- 予算も、1万円から始められます
この記事を読んで、「自分もやってみたい!」と思ったら、まずは1つのデバイスから始めてみましょう。
スマートホームに必要なものは、意外とシンプル。”自分の家と予算にとって本当に必要なもの”だけを選んで、ちょうどいいスマートホーム化を楽しみましょう。