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「天井の照明もスマホでカチッと操作できたら便利そう」
「スマート照明って聞くけど、電球を替えるの?ライトごと替えるの?工事?」
「賃貸だから、天井や壁に手を入れるのはちょっと怖い…」
天井照明のスマート化に興味はあるけれど、こんな疑問や不安を感じていませんか?
実は、スマート照明には、スマート電球・スマートシーリングライト・スマートリモコン・スマートスイッチなど複数のパターンがあります。
そのおかげで”選択肢が増えた”一方で、初心者には「結局うちの天井照明ではどれが使えるの?」が分かりづらくなっているんです。
この記事では、以下のことをお伝えします。
- まず「天井照明をスマート化すると何ができるか」をざっくり整理
- 自宅の天井照明のタイプ(引掛けシーリング/ダクトレール/ダウンライト/壁スイッチのみ)ごとに、現実的なスマート化ルートを紹介
- 工事不要でできる方法と、電気工事が必要な方法の線引きを説明
- 目的別(快適・省エネ・スマートホーム連携)×予算別に、スタートしやすいパターンを提案
- 最後に購入前のチェックリストと、よくあるつまずきの予防策もまとめる
完璧なフルスマート化を目指す必要はなく、”いちばん使う天井照明”から少しずつ変えていけばOKです。
天井照明をスマート化すると何が変わる?できることを整理
まずは、「天井照明をスマート化すると何ができるのか?」という基本から整理しましょう。
スマート照明・スマートシーリングライトとは?
スマート照明・スマートシーリングライトとは、照明をインターネットにつないで、スマホや音声で操作できるようにしたもののことです。
Wi-FiやBluetoothなどの無線通信技術を搭載し、インターネット経由でスマートフォンやタブレットをリモコン代わりに使える照明器具です。IoTデバイスの一種で、スマートホーム家電の代表的存在として広く普及しています。
主な呼び方
- スマートライト: 照明全般の総称
- スマート電球: 電球タイプのもの
- スマートシーリングライト: 天井面に設置するタイプのもの
従来、天井照明は蛍光灯から伸びている紐や壁にあるスイッチ、専用のリモコンを使った操作が主流でした。しかし、照明をスマート化することで、スマートフォンやタブレットがスイッチ代わりになるため、リモコンがなくても家の照明をつけることが可能となります。
天井照明スマート化でできる主なこと
天井照明をスマート化すると、以下のような便利な機能が使えるようになります。
①オンオフ・調光調色
- スマホアプリで操作: スマホから照明のオンオフ、明るさ調整、色温度の変更ができる
- 音声で操作: 「アレクサ、電気をつけて」「OK Google、照明を暗くして」などと声をかけるだけで操作
- 細かい調光調色: 1%単位で明るさを調整できたり、色温度を自由に変えられたりする製品も
②スケジュール・タイマー
- 決まった時間に自動ON/OFF: 朝7時に自動で点灯、夜11時に自動で消灯
- 徐々に明るく: 起床時間の30分前から徐々に明るくして、自然に目覚められる
- 外出先からの操作: 帰宅前に照明をON、旅行中もランダムに点灯させて在宅感を演出
③シーン設定
- 映画モード: 照明を暗くして、映画鑑賞に最適な明るさに
- 読書モード: 明るい昼白色で、読書に集中できる明るさに
- リラックスモード: 暖かい電球色で、夜のくつろぎ時間に
④スマートホーム連携
- 他の家電と連携: 「おはよう」と言うと、照明・カーテン・エアコンがまとめてON
- センサー連携: 人感センサーと連携して、人が来たら自動で点灯
- スマートスピーカー連携: Amazon Alexa・Googleアシスタント・Siriと連携
これらの機能を使うことで、毎日の暮らしがグッとラクになります。
「全部のライト」ではなく「よく使う天井照明から」でOK
「天井照明のスマート化」と聞くと、家中の照明を全部スマート化しないといけないと思うかもしれません。
でも安心してください。全部のライトを一気にスマート化する必要はありません。
まずは”よく使う天井照明から”スマート化すると費用対効果が高い
- リビング: 家族が集まる場所なので、使用頻度が高い
- 寝室: 朝の目覚め・夜の就寝時に毎日使う
- ダイニング: 食事の時間に毎日使う
よく使う部屋の天井照明から少しずつスマート化することで、「これは便利だ!」と実感しやすくなります。
まずは1つの部屋から試してみて、便利だと感じたら他の部屋にも広げていく――そんな気軽な始め方がおすすめです。
天井照明をスマート化する4つの方法
ここでは、天井照明をスマート化する4つの方法を詳しく見ていきましょう。
方法① スマート電球に交換する
スマート電球に交換する方法は、電球を差し替えるだけでスマート化できる、最も手軽な方法です。
どんな照明に使える?
- ダクトレール: スポットライトやペンダントライトなどの口金タイプ
- ペンダントライト: 電球が見えるタイプの照明
- デスクライト: E26やE17などの口金に対応
メリット
- 電球を差し替えるだけ: 工事不要、誰でも簡単に設置できる
- 細かい調光調色: 1%単位で明るさを調整、色温度も自由に変更
- 複数電球もグループ操作: ダクトレールに複数のスマート電球を設置して、まとめて操作
注意点
- 壁スイッチを切ると操作不可: 壁スイッチをOFFにすると、電源が切れてスマホアプリから操作できなくなる
- 基本は壁スイッチを常時ONで使う: スマート電球を使う場合は、壁スイッチは常時ONにして、スマホアプリや音声で操作する
- 密閉器具は非対応の場合がある: 製品によっては密閉器具(シェードが密閉されているデザインの照明)が非推奨・非対応
こんな人におすすめ
- ダクトレールやペンダントライトを使っている人
- 既存の照明器具をそのまま活用したい人
- 手軽にスマート化を試してみたい人
スマート電球は、1個1,000円〜3,000円台から購入できる製品も多く、コスパも良好です。
方法② リモコン付き天井照明×スマートリモコン
既にリモコン付きシーリングライトがある場合、スマートリモコンで赤外線信号を学習して操作する方法があります。
どんな照明に使える?
- リモコン付きシーリングライト: 赤外線リモコンで操作できる天井照明
メリット
- 今の照明をそのまま使える: 照明器具を交換しなくてOK
- 照明以外の家電もまとめてスマート化: エアコン・テレビ・扇風機など、赤外線リモコンで操作できる家電すべてをまとめてスマート化
- コスパが良い: スマートリモコン1台で複数の家電を操作できる
注意点
- 赤外線リモコンに対応した照明が必要: 赤外線リモコンがない照明は操作できない
- 操作できる範囲は部屋の中程度: 赤外線の届く範囲に限られる
こんな人におすすめ
- 既にリモコン付きシーリングライトを使っている人
- エアコンやテレビなど、他の家電もまとめてスマート化したい人
- 照明器具を交換したくない人
スマートリモコンは、3,000円〜8,000円台で購入できる製品が多く、照明以外の家電もまとめてスマート化できるため、費用対効果が高いです。
方法③ スマートシーリングライトに丸ごと交換
スマホや音声操作に対応したシーリングライトに交換する方法です。引掛けシーリングに対応しているシーリングライトなら、多くはユーザー自身で交換可能です。
どんな照明に使える?
- 引掛けシーリング: 天井に丸い引掛けシーリングがある場合
メリット
- 調光調色・ハブ機能付き: 明るさ・色温度の調整はもちろん、ハブ機能付きなら他の家電もまとめて操作
- 防虫防塵構造: 虫が入りにくい構造の製品も
- 天井の中央から赤外線を送信: ハブ機能付きの場合、天井の中央から赤外線を送信するため、室内の家電に信号が届きやすい
- 省エネ: LEDを光源に使用しているため、電気代が安い
注意点
- 引掛けシーリングがない場合は工事が必要: 配線工事が必要な場合は電気工事士に依頼
- 価格はやや高め: スマート電球やスマートリモコンに比べると価格は高め
こんな人におすすめ
- 引掛けシーリングがある人
- 照明器具を丸ごと交換してもOKな人
- ハブ機能付きで、他の家電もまとめて操作したい人
スマートシーリングライトは、6畳用で8,000円前後〜、8畳用で10,000円前後〜の製品が多いです。
方法④ 壁スイッチや配線側をスマート化
壁スイッチにロボットを付けたり、スマートスイッチに交換したりすることで、天井照明をスマート化する方法です。
どんな照明に使える?
- 壁スイッチのみでオンオフする古い天井照明: リモコンがない、引掛けシーリングもない古い照明
メリット
- 既存の照明をそのまま使える: 照明器具を交換しなくてOK
- 複数の照明をまとめて操作: 1つのスイッチで複数の照明を操作している場合、まとめてスマート化
注意点
- スイッチロボット(物理的にスイッチを押すロボット): 工事不要だが、見た目が目立つ、動作音がある
- スマートスイッチへの交換: 壁スイッチ交換は電気工事士の資格が必要になる場合が多い(無資格での工事は禁止)
こんな人におすすめ
- 古い照明で、リモコンも引掛けシーリングもない人
- 工事不要でスイッチをスマート化したい人(スイッチロボット)
- 電気工事士に依頼してスマートスイッチに交換してもOKな人
重要な注意: 壁スイッチの交換は、電気工事士の資格が必要になる場合が多いです。法令や安全上の理由から、無資格での工事は避けてください。
4つの方法の比較表
| 方法 | 工事 | 価格帯 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| スマート電球 | 不要 | 1,000円〜 | 電球を差し替えるだけ、細かい調光調色 | 壁スイッチを切ると操作不可 |
| スマートリモコン | 不要 | 3,000円〜 | 今の照明をそのまま使える、他家電もまとめて操作 | 赤外線リモコンに対応した照明が必要 |
| スマートシーリング | 不要* | 8,000円〜 | 調光調色・ハブ機能付き、省エネ | 引掛けシーリングがない場合は工事必要 |
| スマートスイッチ | 必要** | 5,000円〜 | 既存の照明をそのまま使える | 電気工事士の資格が必要(スイッチ交換の場合) |
*引掛けシーリングがある場合。ない場合は配線工事が必要 **スイッチロボットは工事不要、スマートスイッチへの交換は電気工事士に依頼
この表から、自分の家の天井照明のタイプと予算に合った方法を選びましょう。
あなたの家はどのタイプ?天井照明の”今の状態”から選ぶスマート化ルート
ここでは、自宅の天井照明のタイプ別に、現実的なスマート化ルートを紹介します。
引掛けシーリング+丸型シーリングライトの場合
引掛けシーリングに丸型シーリングライトが付いている場合、最も選択肢が多いパターンです。
おすすめのスマート化ルート
- スマートシーリングライトに交換: 引掛けシーリングに対応したスマートシーリングライトに交換(工事不要、自分で交換可能)
- リモコン付きシーリング+スマートリモコン: すでにリモコン付きシーリングライトがある場合、スマートリモコンで赤外線信号を学習
選び方のポイント
- 照明器具を交換してもOKなら: スマートシーリングライトに交換がおすすめ
- 今の照明をそのまま使いたいなら: スマートリモコンがおすすめ
このタイプは、ほとんどの日本の家庭で採用されており、スマート化が最もしやすいパターンです。
ダクトレール+スポットライト・ペンダントの場合
ダクトレールにスポットライトやペンダントライトが付いている場合、スマート電球が最適です。
おすすめのスマート化ルート
- スマート電球に交換: E26やE17などの口金に対応したスマート電球に交換
- スマート電球+リモコン: 一部の製品は専用リモコンも付属
- 将来的にゲートウェイ追加: 複数のスマート電球をグループ操作するため、ゲートウェイ(ハブ)を追加
選び方のポイント
- 複数のスポットライトがある場合: スマート電球をまとめて購入すると割安
- 調光調色を細かく調整したい場合: 高機能なスマート電球を選ぶ
ダクトレールは、スポットライトを自由に配置できるため、スマート電球との相性が良いです。
埋め込みダウンライトが多い場合
埋め込みダウンライトが多い場合、スマート化のハードルがやや高くなります。
おすすめのスマート化ルート
- 口金式ダウンライトの場合: スマート電球への交換が可能
- 口金式でない場合: 回路単位でスマートスイッチ化を検討(電気工事士に依頼)
注意点
- 高コストになりやすい: ダウンライトの数が多い場合、スマート電球を全部交換するとコストが高くなる
- 優先順位をつける: リビングだけ、寝室だけなど、優先順位をつけてスマート化する
ダウンライトが多い場合は、すべてをスマート化するのではなく、よく使う場所から少しずつ始めるのがおすすめです。
壁スイッチのみでオンオフする古い天井照明の場合
壁スイッチのみでオンオフする古い天井照明の場合、スマート化の方法は限られます。
おすすめのスマート化ルート
- 工事不要: スイッチプッシュボット(スイッチロボット): 物理的にスイッチを押してくれるロボットを取り付け(工事不要)
- 電気工事士に依頼: スマートスイッチに交換: 壁スイッチをスマートスイッチに交換(電気工事士の資格が必要)
選び方のポイント
- 工事したくない場合: スイッチロボットがおすすめ(ただし見た目が目立つ、動作音がある)
- 見た目をスッキリさせたい場合: 電気工事士に依頼してスマートスイッチに交換
古い照明の場合、照明器具ごと交換するのも選択肢の一つです。LEDシーリングライトに交換すれば、部屋も明るくなり、電気代も安くなります。
天井照明タイプ別×おすすめスマート化方法の一覧表
| 天井照明のタイプ | おすすめのスマート化方法 | 工事 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 引掛けシーリング+丸型シーリングライト | スマートシーリングライトに交換 | 不要 | ★☆☆ |
| リモコン付きシーリングライト | スマートリモコン | 不要 | ★☆☆ |
| ダクトレール+スポットライト | スマート電球に交換 | 不要 | ★☆☆ |
| 埋め込みダウンライト(口金式) | スマート電球に交換 | 不要 | ★★☆ |
| 埋め込みダウンライト(口金式でない) | スマートスイッチ化(電気工事士に依頼) | 必要 | ★★★ |
| 壁スイッチのみの古い照明 | スイッチロボット or スマートスイッチ交換 | ロボットは不要、スイッチ交換は必要 | ★★☆ |
この表から、自分の家の天井照明のタイプに合ったスマート化方法を選びましょう。
工事不要でできる範囲と、プロに任せるべき工事のライン
天井照明のスマート化には、工事不要でできる範囲と、電気工事士に依頼すべき範囲があります。
自分でできること(器具交換・電球交換・スマートリモコン導入など)
以下のことは、工事不要で自分でできます。
①既存引掛けシーリングに対応したシーリングライトの付け替え
引掛けシーリングに対応したシーリングライトなら、はめ込んで少し回転させて固定するだけで交換できます。電気工事士の資格は不要です。
②電球の交換
E26やE17などの口金に対応した電球なら、差し替えるだけで交換できます。
③スマートリモコンやハブの設置
スマートリモコンやハブは、コンセントに挿したり、壁に貼り付けたりするだけで設置できます。
④スイッチロボット(スイッチプッシュボット)の取り付け
物理的にスイッチを押してくれるロボットは、壁スイッチに貼り付けるだけで設置できます。
これらは工事不要で、誰でも簡単にできます。
電気工事士に依頼したほうがいいケース
以下のことは、電気工事士の資格が必要になる場合が多いため、プロに依頼しましょう。
①配線から新規照明器具を追加
新たに配線を引いて照明器具を追加する場合は、電気工事士の資格が必要です。
②ダウンライトを増設
天井に穴を開けて、ダウンライトを増設する場合は、電気工事士の資格が必要です。
③壁スイッチをスマートスイッチに交換
壁スイッチを交換する場合は、電気工事士の資格が必要になることが多いです。
④引掛けシーリングの新規取り付け
引掛けシーリングがない天井に、新たに引掛けシーリングを取り付ける場合は、電気工事士の資格が必要です。
なぜ電気工事士に依頼すべきなのか?
電気工事は、法令(電気工事士法)や安全上の理由から、無資格での工事が禁止されています。
- 感電の危険: 配線に触れると感電する危険がある
- 火災の危険: 配線ミスにより火災が発生する危険がある
- 法令違反: 無資格での工事は法令違反になる
自分でできる範囲を超えた工事は、必ず電気工事士に依頼しましょう。
工事不要でできること/電気工事士に依頼すること
| 作業内容 | 工事不要 | 電気工事士に依頼 |
|---|---|---|
| 引掛けシーリングに対応したシーリングライトの交換 | ◯ | – |
| 電球の交換 | ◯ | – |
| スマートリモコンやハブの設置 | ◯ | – |
| スイッチロボットの取り付け | ◯ | – |
| 配線から新規照明器具を追加 | – | ◯ |
| ダウンライトを増設 | – | ◯ |
| 壁スイッチをスマートスイッチに交換 | – | ◯ |
| 引掛けシーリングの新規取り付け | – | ◯ |
この表を参考に、自分でできる範囲を超えた工事は、電気工事士に依頼しましょう。
目的別|天井照明のスマート化で叶えたいこととおすすめ構成
ここでは、目的別に天井照明のスマート化で叶えたいことと、おすすめの構成を紹介します。
夜のリビングを快適にしたい(調光・シーン切り替え)
夜のリビングでくつろぎたい、映画を楽しみたい――そんな人には、調光・シーン切り替え機能がおすすめです。
必要な機能
- 調光調色: 明るさ・色温度を自由に調整
- シーン設定: 映画モード・読書モード・リラックスモードなどを設定
おすすめの構成
- スマートシーリングライト: 調光調色機能付きのスマートシーリングライトに交換
- スマート電球(ダクトレールの場合): 複数のスマート電球をグループ操作
こんなシーンが作れる
- 映画モード: 照明を暗くして、映画鑑賞に最適な明るさに
- 読書モード: 明るい昼白色で、読書に集中できる明るさに
- リラックスモード: 暖かい電球色で、夜のくつろぎ時間に
調光・シーン切り替えを使うことで、リビングの雰囲気をガラッと変えられます。
朝の目覚めをよくしたい(徐々に明るく・スケジュール)
朝、目覚ましを止めてまた寝てしまう…そんな人には、徐々に明るくする機能がおすすめです。
必要な機能
- タイマー&調光: 起床時間の30分前から徐々に明るくする
- スケジュール設定: 平日は7時、休日は9時など、曜日ごとに設定
おすすめの構成
- スマートシーリングライト: タイマー・調光機能付きのスマートシーリングライトに交換
- スマート電球(寝室のペンダントライトの場合): タイマー・調光機能付きのスマート電球に交換
こんな使い方ができる
- 朝7時に起床時間の30分前(6時30分)から徐々に明るくする設定
- 自然光で目覚められるよう、カーテン自動開閉との連携も可能(別途カーテン自動開閉デバイスが必要)
徐々に明るくすることで、アラーム音で急に起こされるストレスがなくなります。
外出時も安心したい(防犯・在宅感の演出)
外出が多い人や、防犯対策を重視する人には、ランダムタイマーや日没連動機能がおすすめです。
必要な機能
- ランダムタイマー: ランダムな時間に照明をON/OFF
- 日没連動: 日が暮れたら自動で照明をON
- 外出先からの操作: スマホアプリで外出先から照明を操作
おすすめの構成
- スマートシーリングライト: ランダムタイマー・日没連動機能付きのスマートシーリングライトに交換
- スマートリモコン+既存シーリングライト: スマートリモコンでランダムタイマーを設定
こんな使い方ができる
- 外出時、ランダムな時間に照明をON/OFFして、在宅しているように見せる
- 日が暮れたら自動で照明をON、防犯対策
- 外出先からスマホで確認・操作
照明が消えたままの家は留守と思われやすいため、自動開閉で在宅感を演出することで防犯対策になります。
スマートホーム全体の”ハブ”にしたい
他のスマート家電と組み合わせて、家全体をスマートホーム化したい人には、ハブ機能付きスマートシーリングライトがおすすめです。
必要な機能
- ハブ機能(スマートリモコン機能): 赤外線リモコンで操作する家電(エアコン・テレビなど)もまとめて操作
- スマートスピーカー連携: Amazon Alexa・Googleアシスタント・Siriと連携
- シーン・ルーティン設定: 「おはよう」「おやすみ」などのシーンで、まとめて操作
おすすめの構成
- ハブ機能付きスマートシーリングライト: 照明+ハブ機能が一体化したスマートシーリングライトに交換
- スマートリモコン+スマートシーリングライト: スマートリモコンとスマートシーリングライトを組み合わせる
こんな使い方ができる
- 「おはよう」と言うと、照明・カーテン・エアコンがまとめてON
- 「おやすみ」と言うと、照明・テレビ・エアコンがまとめてOFF
- 天井の中央から赤外線を送信するため、室内の家電に信号が届きやすい
ハブ機能付きスマートシーリングライトは、スマートリモコンを別途設置する必要がなく、配線や設置場所に悩まないため、部屋が非常にすっきりします。
目的×おすすめ構成の対応表
| 目的 | おすすめの構成 | できること |
|---|---|---|
| 夜のリビングを快適に | スマートシーリングライト(調光調色) | 映画モード・読書モード・リラックスモード |
| 朝の目覚めをよく | スマートシーリングライト(タイマー・調光) | 徐々に明るくして自然に目覚める |
| 外出時も安心 | スマートシーリングライト(ランダムタイマー) | 在宅感の演出、外出先から操作 |
| スマートホーム全体のハブに | ハブ機能付きスマートシーリングライト | 照明+エアコン・テレビもまとめて操作 |
この表から、自分の目的に合った構成を選びましょう。
予算別|天井照明スマート化のざっくり費用感
「天井照明のスマート化ってお金がかかりそう…」と不安に思っている方も多いと思います。ここでは、予算別にざっくりした費用感を紹介します。
1万円前後から試せるライトコース
「とりあえず試してみたい」という方には、1万円前後から始められるライトコースがおすすめです。
構成例
- スマート電球1〜2個: 1,000円〜3,000円台 × 1〜2個
- スマートリモコン+既存シーリング: 3,000円〜8,000円台
できること
- スマホアプリで照明を操作
- 調光調色(スマート電球の場合)
- タイマー設定
こんな人におすすめ
- スマート化を試してみたい初心者
- 予算を抑えたい
- ダクトレールやペンダントライトを使っている人(スマート電球の場合)
1万円前後で、天井照明のスマート化の便利さを実感できます。
2〜3万円台で「音声操作+シーン設定」まで
「音声操作やシーン設定も楽しみたい」という方には、2〜3万円台の構成がおすすめです。
構成例
- スマートシーリングライト: 8,000円〜15,000円台(6畳〜8畳用)
- スマートスピーカー: 5,000円〜10,000円台(既に持っている場合は不要)
できること
- 音声で「アレクサ、電気をつけて」と操作
- シーン設定(映画モード・読書モード)
- タイマー・スケジュール設定
こんな人におすすめ
- 音声操作を試してみたい
- シーン設定で部屋の雰囲気を変えたい
- リビングや寝室の主照明をスマート化したい
2〜3万円台で、一気に”スマートホームらしさ”が出ます。
5万円以上で「照明+家電ハブ」をまとめてアップデート
「家全体のスマート化の土台を作りたい」という方には、5万円以上の本格派パターンがおすすめです。
構成例
- ハブ機能付きスマートシーリングライト: 10,000円〜20,000円台
- スマートスピーカー: 5,000円〜10,000円台
- リビング家電の赤外線学習: エアコン・テレビなどをまとめて操作
できること
- 照明・エアコン・テレビなどをまとめて操作
- 「おはよう」「おやすみ」などのシーンで、まとめて操作
- 外出先からスマホで操作
こんな人におすすめ
- 家全体のスマートホーム化を進めたい
- ハブ機能付きスマートシーリングライトで、他の家電もまとめて操作したい
- スマートホーム化の土台を作りたい
5万円以上の投資で、家全体のスマートホーム化の土台が完成します。
“元が取れる”かどうかをどう考える?
天井照明のスマート化は、「どれくらい使い続けられるか」「毎日の操作がどれだけラクになるか」で元が取れるかどうかが変わります。
元が取れるかの視点
- 何年くらい使えそうか: LEDシーリングライトの寿命は約10年程度。スマートシーリングライトも同様
- 毎日の操作がどれだけラクになるか: 毎日使うリビングや寝室なら、費用対効果が高い
- 在宅勤務や子育てとの相性: 在宅勤務で照明の調光調色を頻繁に変える、子育て中で手が離せない時に音声操作できる、など相性が良い人もいる
金額だけに縛られない視点
- 「毎日使うもの」として考えると、1万円前後の投資でも十分元が取れる
- 長く使い続けることを前提にすれば、5万円以上の投資も検討の価値あり
「どれくらい使い続けられそうか」の視点で予算を考えると、失敗しにくくなります。
導入前に知っておきたい”つまずきポイント”と対処法
天井照明のスマート化を導入する前に、よくあるつまずきポイントと対処法を知っておきましょう。
壁スイッチをオフにするとアプリから操作できなくなる問題
スマート電球やスマートシーリングライトを使う場合、壁スイッチをOFFにすると、電源が切れてスマホアプリから操作できなくなります。
対処法
- 基本は壁スイッチは常時ONで使う: スマート電球・スマートシーリングライトを使う場合は、壁スイッチは常時ONにして、スマホアプリや音声で操作する
- スマートスイッチ化: 壁スイッチをスマートスイッチに交換すれば、壁スイッチを切ってもスマホアプリから操作できる(電気工事士に依頼)
- スイッチロボット: 物理的にスイッチを押してくれるロボットを取り付ける(工事不要)
「壁スイッチは常時ONで使う」ルールを家族で共有することが大切です。
アプリが照明の状態とズレる(点灯しているのにアプリは消灯表示)
スマートリモコンを使う場合、アプリの表示と実際の照明の状態がズレることがあります。
対処法
- 一度壁スイッチでOFF/ON: 壁スイッチで一度OFFにしてからONにすると、同期が取れることがある
- 再ペアリング: スマホアプリで照明を再ペアリング(再接続)する
- メーカーサポートに問い合わせ: メーカーサポートに書かれている基本対処法を試す
スマートリモコンは、照明の状態を直接確認できないため、アプリの表示がズレることがあります。
家族が使いにくい問題(アプリ操作が面倒/リモコンが増える)
スマート化したものの、家族がアプリ操作を面倒に感じる、リモコンが増えて逆に不便――そんな問題もあります。
対処法
- 壁スイッチを残す: 物理的な壁スイッチを残して、従来通りの操作もできるようにする
- 音声操作を併用する: スマートスピーカーと連携して、音声で操作できるようにする
- 簡単な物理ボタンも用意する: スマート照明の中には、専用の物理リモコンが付属している製品もある
家族みんなが使いやすいように、物理スイッチや音声操作も併用するのがおすすめです。
天井照明をスマート化して、暮らしを少しだけアップデートするまとめ
最後に、記事全体のポイントを整理しましょう。
天井照明のスマート化には、複数の方法があり、自宅のタイプによって向き・不向きがある
天井照明のスマート化には、以下の4つの方法があります。
- スマート電球: 電球を差し替えるだけ、ダクトレールやペンダントライト向け
- スマートリモコン: 今の照明をそのまま使える、リモコン付きシーリングライト向け
- スマートシーリングライト: 照明器具ごと交換、引掛けシーリング向け
- スマートスイッチ: 壁スイッチをスマート化、古い照明向け
自宅の天井照明のタイプによって、向き・不向きがあるため、自分の家に合った方法を選びましょう。
工事不要でできる範囲と、電気工事士に依頼すべき範囲を押さえておくと、無理のない計画が立てやすい
以下のことは工事不要で自分でできます。
- 引掛けシーリングに対応したシーリングライトの交換
- 電球の交換
- スマートリモコンやハブの設置
- スイッチロボットの取り付け
一方、以下のことは電気工事士に依頼すべきです。
- 配線から新規照明器具を追加
- ダウンライトを増設
- 壁スイッチをスマートスイッチに交換
- 引掛けシーリングの新規取り付け
工事不要でできる範囲を理解して、無理のない計画を立てましょう。
目的別・予算別に「まずはここから」という一歩を決めれば、いきなり全部をスマート化しなくても十分便利になる
目的別・予算別に、「まずはここから」という一歩を決めましょう。
- 夜のリビングを快適に: スマートシーリングライト(調光調色)
- 朝の目覚めをよく: スマートシーリングライト(タイマー・調光)
- 外出時も安心: スマートシーリングライト(ランダムタイマー)
- スマートホーム全体のハブに: ハブ機能付きスマートシーリングライト
いきなり全部をスマート化する必要はありません。よく使う部屋から少しずつ始めましょう。
「どれだけ機能が多いか」より、「毎日の暮らしがどれだけラクになるか」を基準に選ぶと失敗しにくい
天井照明のスマート化は、「どれだけ機能が多いか」よりも、「毎日の暮らしがどれだけラクになるか」を基準に選ぶと失敗しにくいです。
- 毎日使うリビングや寝室なら、費用対効果が高い
- 在宅勤務や子育て中なら、音声操作が便利
- シーン設定で部屋の雰囲気を変えたいなら、調光調色機能付き
自分の暮らしに合った機能を選ぶことで、天井照明のスマート化がより便利で快適なものになります。
天井照明は、家の”空気感”をつくる大事な存在。少しスマート化するだけでも、帰宅したとき・寝る前・仕事中の気分が変わります
最後に、大切なメッセージをお伝えします。
天井照明は、家の”空気感”をつくる大事な存在です。
- 帰宅したとき、照明が自動で点灯すると「おかえり」と迎えられる気分
- 寝る前、徐々に暗くなる照明で、リラックスして眠りにつける
- 仕事中、明るさを調整して、集中できる環境を作れる
少しスマート化するだけでも、毎日の気分が変わります。
あなたの部屋に合うやり方から、無理なく試してみてください。