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「ドラマみたいに、テレビを壁にかけてスッキリさせたい」
「配線もごちゃごちゃするし、子どもがテレビ台をよじ登るのも心配」
「でも、うちの壁で本当に大丈夫?賃貸でもやっていいの?」
テレビを壁にかけたいと思ったとき、こんな疑問や不安を感じていませんか?
実は、多くの家庭用テレビは背面のVESAネジ穴+専用金具で壁掛けにできますが、壁の材質や強度、安全性を確認しないと危険な場合もあります。
一方で、賃貸でも、突っ張りポールやホッチキス金具、壁掛け風スタンドなどを使えば、壁をほとんど傷つけずに”壁掛け風”にできる方法があります。
この記事では、以下のことをお伝えします。
- 壁掛けテレビのメリット・デメリットを整理
- 設置前にチェックしたい「テレビ・壁・配線・家族の安全」のポイント
- DIY・工事業者・壁掛け風スタンド、3つの選び方
- 賃貸での注意点と、原状回復しやすい方法
“やめたほうがいいケース”も含めて整理しながら、あなたの家にあった”ちょうどいい壁掛けのしかた”を一緒に探していきましょう。
テレビを壁にかけたい人が、まず知っておきたい基本
まずは、テレビを壁にかける前に知っておきたい基本を整理しましょう。
「壁掛けテレビ用のテレビ」はほとんどない
よく「壁掛け用のテレビが欲しい」というお問い合わせがあるそうですが、実は「壁掛け専用のテレビ」が存在するわけではありません。
ご家庭にあるテレビでも、通常背面にネジ穴があいており、そのネジ穴に専用金具を取り付けることで壁掛けができます。
VESA規格とは?
テレビの背面にあるネジ穴の配置は、「VESA規格」という国際規格で統一されています。
- VESA規格: ネジ穴の間隔(ピッチ幅)を示す規格
- 例: 200×200mm、400×400mmなど
- テレビのインチ数によって、対応するVESA規格が異なる
テレビの取扱説明書や背面を見ると、VESA規格が記載されています。この規格に対応した壁掛け金具を選べば、壁掛けが可能です。
テレビを壁掛けにする主なメリット
テレビを壁にかけることで、以下のようなメリットがあります。
①省スペース
テレビ台がいらなくなるので、足元がすっきりし、床面が広く使えます。掃除もしやすくなり、衛生面も安心です。
②見た目のスッキリ感
壁にテレビを掛けると、絵画やフォトフレームのようなアート的印象を与えることができ、スタイリッシュに見えます。配線も隠せるので、ケーブルがごちゃごちゃしません。
③目線の高さを合わせやすい
テレビを壁掛けにすると、目線に合わせて適切な位置にテレビを設置できます。無理のない姿勢でテレビ鑑賞ができ、首や肩の疲れを軽減できます。
④掃除のしやすさ
通常はテレビの裏には、アンテナケーブルや電源コードなどの配線が何本もあり、ケーブルの間やテレビ台はホコリがたまりやすくなります。壁掛けテレビの場合は配線が表に出ておらず、テレビ台もないため、ホコリがたまりにくく、日々の掃除がラクになります。
⑤安全性が高い
小さな子どもやペットがいると、テレビに寄り掛かったり、テレビ台によじ登ったりしてテレビを倒してけがをする危険があります。壁掛けテレビの場合は、子どもやペットが触ることができない位置にも設置が可能なので安心です。
⑥耐震性が高い
壁掛けテレビは専用の金具を使って壁に強固に固定するため、地震の揺れで転倒・移動するリスクが軽減されます。地震大国と呼ばれる日本こそ、テレビは据え置きより壁掛けのほうがおすすめという声もあります。
知っておきたいデメリットと注意点
一方で、テレビを壁にかけることにはデメリットもあります。
①壁に穴を開ける必要がある
壁掛けテレビを設置する際は、壁に金具を取り付けるために穴を開ける必要があります。賃貸にお住まいの方には導入のハードルが高いのがネックでしょう。
②一度付けると位置変更しづらい
1度設置したら、テレビの位置を変えられません。模様替えやテレビの買い替え時に、位置を変えたくなっても簡単には動かせません。
③配線の処理が大変
電源コンセント・アンテナ端子・ネット回線・ゲーム機などのケーブルをどうルートに乗せるか、「配線丸見え問題」が発生しやすいです。ケーブルカバーや配線穴が別途必要になります。
④周辺機器の収納場所が必要
ブルーレイ、DVDプレーヤーなどの周辺機器の収納場所がないため、別途AVラックや棚が必要になります。
⑤賃貸だと原状回復が必要
賃貸の場合、退去時に壁の修繕費用が発生することを避け、壁掛けテレビを断念している方も少なくありません。
これらのデメリットを理解した上で、壁掛けにするかどうかを判断しましょう。
設置前チェックリスト|テレビ・壁・配線・安全性
テレビを壁にかける前に、以下のポイントを必ずチェックしましょう。
テレビ側のチェック:VESA規格と重量
まず、テレビ側の確認から始めます。
①VESA規格の確認
テレビの背面を見て、VESA規格(ネジ穴の間隔)を確認します。
- テレビの取扱説明書に記載されている
- テレビの背面に記載されていることもある
- メーカーのウェブサイトで型番を検索すると分かる
②テレビの重量
テレビの重量を確認し、壁掛け金具の耐荷重と照らし合わせます。
- 32型: 約5〜8kg
- 43型: 約10〜15kg
- 55型: 約15〜25kg
- 65型: 約25〜35kg
※メーカーや機種によって重量は異なりますので、必ず取扱説明書で確認してください。
③耐荷重の合う金具を選ぶ
壁掛け金具の耐荷重は、テレビの重量の1.5〜2倍程度の余裕を持たせると安全です。例えば、20kgのテレビなら、耐荷重30kg以上の金具を選びましょう。
壁側のチェック:材質と強度
次に、壁の材質と強度を確認します。
①壁の材質を調べる
壁の材質によって、ビスが効きやすい/効きにくいが変わります。
- 石膏ボード: 日本の住宅で最も一般的。ビスが効きにくい。下地(間柱)に打つか、専用アンカーが必要
- コンクリート: マンションに多い。専用のアンカーやドリルが必要
- 木造: 戸建てに多い。間柱(木材)にビスを打つと強固に固定できる
②下地(間柱)の位置を確認する
石膏ボードの場合、下地センサーや針式の下地探しで、間柱の位置を確認します。
- 下地センサー: ボタンを押しながら壁面をスライドするだけで、木材や金属の柱を探せる
- 針式の下地探し: ボード裏の下地を針で刺して探知する。軽量で安価
下地がない位置にビスを打っても、石膏ボードだけではテレビの重さを支えきれません。
③壁の強度
取り付ける壁には、テレビの質量の4倍に耐えられる強度が必要です。壁の強度が不足する場合は、充分な補強をする必要があります。
配線・コンセント・アンテナ端子の位置
配線の計画も重要です。
①電源コンセントの位置
テレビを設置する位置の近くに、電源コンセントがあるか確認します。ない場合は、延長コードを使うか、電気工事でコンセントを増設する必要があります。
②アンテナ端子の位置
アンテナ端子(地デジ・BS/CS)がテレビの近くにあるか確認します。ない場合は、アンテナケーブルを延長するか、別の位置に設置することを検討します。
③ネット回線・ゲーム機などのケーブル
ネット回線(有線LAN)やゲーム機のHDMIケーブルなど、接続したい機器のケーブルをどうルートに乗せるか考えます。
④配線を隠す方法
- 配線カバー: 壁に沿ってケーブルを這わせ、カバーで隠す
- 壁内配線: 新築・リフォーム時に壁の中にケーブルを通す
- テレビ台を残す: テレビ台をAV機器の収納として残し、配線を隠す
配線が丸見えだとせっかくの壁掛けテレビが台無しになるので、事前に計画しましょう。
家族構成・生活動線から見る安全性
最後に、家族構成や生活動線からの安全性をチェックします。
①小さな子どもやペットがいる場合
- テレビの高さ: 子どもやペットが触ることができない高さに設置
- ケーブルに足を取らないか: 配線を隠すか、床を這わせない工夫が必要
②テレビ下に物を置き過ぎない
テレビの下に棚や家具を置きすぎると、テレビが落下した際に危険です。また、テレビの周囲に熱がこもらないよう、適度な空間を確保しましょう。
③生活動線
テレビを設置する位置が、日常の動線(リビングの通り道など)を邪魔しないか確認します。
設置前チェックリスト表
| チェック項目 | 確認内容 | 備考 |
|---|---|---|
| テレビのVESA規格 | ネジ穴の間隔を確認 | 取扱説明書で確認 |
| テレビの重量 | 重量と金具の耐荷重を照合 | 耐荷重は余裕を持たせる |
| 壁の材質 | 石膏ボード・コンクリート・木造 | 下地センサーで確認 |
| 下地の位置 | 間柱の位置を確認 | ビスを打つ位置を決める |
| 電源コンセント | テレビの近くにあるか | ない場合は延長コードor増設 |
| アンテナ端子 | テレビの近くにあるか | ない場合はケーブル延長 |
| 配線の隠し方 | 配線カバー・壁内配線・テレビ台 | 配線が丸見えにならないよう計画 |
| 家族の安全 | 子ども・ペット・生活動線 | 触れない高さ・動線を邪魔しない |
このチェックリストを参考に、設置前の準備を進めましょう。
どの方法で”壁掛け”にする?3つのパターン
テレビを壁掛けにする方法は、主に3つのパターンがあります。
しっかり固定したい人向け:壁に金具を直接取り付ける方法
戸建て・分譲マンションで、壁に穴をあける前提の方法です。
どんな方法?
壁の下地(間柱)にビスを打ち、壁掛け金具を直接固定します。最もしっかりとした固定方法です。
メリット
- 耐荷重が高い: 大型テレビでも安全に設置できる
- 見た目がスッキリ: 壁にピッタリと密着させられる
- 耐震性が高い: 壁にしっかり固定されるため、地震にも強い
デメリット
- 壁に穴が開く: 退去時の原状回復が必要(賃貸には不向き)
- 位置変更が難しい: 一度設置すると、簡単には動かせない
- DIYの難易度が高い: 下地の確認やビスの打ち込みに技術が必要
向いている人
- 戸建て・分譲マンションの持ち家
- 大型テレビ(55型以上)を設置したい人
- 長期間同じ位置で使う予定の人
設置方法
- 下地(間柱)の位置を確認
- 壁掛け金具を下地にビスで固定
- テレビに金具を取り付け
- テレビを壁掛け金具に引っ掛けて固定
DIYでやる場合は、下地の確認とビスの打ち込みをしっかり行いましょう。業者に頼む場合は、壁の補強や配線の処理もお願いできます。
賃貸でも検討できる:ホッチキス金具・突っ張りポール
賃貸でも、壁をほとんど傷つけずに壁掛け風にできる方法です。
①ホッチキス固定金具(TVセッター壁美人など)
市販のホッチキスを使用して石膏ボードに打ち込むことで、金具を固定できます。
メリット
- 穴が小さい: ホッチキスであける穴は非常に小さく、ほとんど見えないレベル
- 原状回復しやすい: 修繕費の発生を抑えられる可能性がある(※必ず修繕費がかからないことが約束される商品ではありません)
- 耐震性: 販売メーカーが疑似地震試験を実施し、震度7をクリアしている商品もある
デメリット
- 耐荷重に限界: 大型テレビには不向き
- 石膏ボード専用: コンクリートや木造には使えない
②突っ張りポール・ディアウォール
天井と床の間に突っ張り棒や木材の柱(2×4材など)を立てて、その柱に壁掛け金具を取り付けます。
メリット
- 壁に穴を開けない: 天井と床を傷つけることなく設置できる
- 原状回復しやすい: 撤去後は跡が目立ちにくい
- DIYで設置可能: ディアウォールなど専用アイテムを使えば、比較的簡単に設置できる
デメリット
- 見た目: 柱が目立つため、スッキリ感は劣る
- 耐荷重に注意: 突っ張りの強度によっては、大型テレビは不向き
- 天井の強度: 天井が弱い場合、設置できないことも
向いている人
- 賃貸で壁に穴を開けたくない人
- 中型テレビ(43型以下)を設置したい人
- 原状回復が必要な人
壁を傷つけたくない人に:壁掛け風スタンド・タワースタンド
壁に穴を開けずに、壁掛け風に見えるスタンドを使う方法です。
どんな方法?
テレビの背面に金具を取り付け、床に立てたスタンドに引っ掛ける方法です。壁に穴を一切開けません。
メリット
- 設置が気軽: 壁に穴を開けないので、賃貸でも安心
- 移動が簡単: テレビの位置を変えたくなっても、スタンドごと動かせる
- 原状回復不要: 撤去後も跡が残らない
デメリット
- 見た目: 完全な壁掛けではないため、スッキリ感は劣る
- 地震時の転倒対策が必要: 床に立てるタイプなので、耐震固定が必要
- スタンドのスペース: スタンドの台座が床を占領する
向いている人
- 賃貸で壁に穴を開けたくない人
- テレビの位置を変える可能性がある人
- 気軽に壁掛け風を試したい人
設置方法別の比較表
| 方法 | 壁ダメージ | 費用感 | 見た目のスッキリ度 | 自由度 | 賃貸向きか |
|---|---|---|---|---|---|
| 壁に直接取り付け | 大きい(穴あき) | 金具代+工事費 | 高い | 低い(位置変更難) | 不向き |
| ホッチキス金具 | 小さい(針穴) | 金具代のみ | 高い | 低い(位置変更難) | 向いている |
| 突っ張りポール | なし | 金具代+柱材代 | 中程度 | 中程度 | 向いている |
| 壁掛け風スタンド | なし | スタンド代 | 中程度 | 高い(移動可能) | 向いている |
この表から分かること
- 戸建て・分譲マンション: 壁に直接取り付けが最もしっかり固定できる
- 賃貸(穴を少しでも開けたくない): 突っ張りポール or 壁掛け風スタンド
- 賃貸(小さな穴ならOK): ホッチキス金具(ただし大家・管理会社に要確認)
自分の住まいと希望に合わせて、方法を選びましょう。
DIYでやる?工事業者に頼む?選び方のポイント
テレビを壁にかける方法が決まったら、DIYでやるか、工事業者に頼むかを決めましょう。
DIYに向いている人・向いていない人
DIYのメリット
- 費用を抑えやすい: 工事費がかからない(金具代のみ)
- 自分好みにできる: 高さや角度を自由に調整できる
- 達成感がある: 自分で設置する楽しさがある
DIYのデメリット・リスク
- 失敗のリスク: 下地を見誤ったり、ビスの打ち込みが甘いと、テレビが落下する危険がある
- 時間と手間: 下地の確認、金具の取り付け、配線の処理など、時間がかかる
- 工具が必要: 電動ドライバー、下地センサー、水平器など、工具を揃える必要がある
DIYに向いている人
- DIY経験がある人
- 工具を持っている人
- 中型テレビ(43型以下)を設置する人
- 時間に余裕がある人
DIYに向いていない人
- DIY経験がない人
- 大型テレビ(55型以上)を設置する人
- 壁の構造が分からない人
- 失敗したくない人
DIYでやる場合は、下地の確認とビスの打ち込みをしっかり行い、安全第一で進めましょう。
工事業者に頼むメリット・注意点
工事業者に頼むメリット
- 安全・確実: 専門知識と経験があるため、安全に設置できる
- 仕上がりがきれい: 配線の処理や金具の取り付けが美しく仕上がる
- 時間の節約: 数時間で設置が完了する
- 保証がある: 施工後の保証がある業者も多い
工事業者の種類
- 家電量販店: テレビ購入時に設置工事も依頼できる。サポートが手厚い
- 電気工事業者: 配線の処理や壁の補強など、専門的な工事もお願いできる
- 壁掛け専門業者: 壁掛けテレビに特化した業者。豊富な経験がある
見積もり時に聞いておきたいこと
- 壁の補強が必要か?追加費用はかかるか?
- 配線の処理はどうなるか?(配線カバー・壁内配線など)
- 追加費用が発生する可能性はあるか?
- 保証内容はどうなっているか?
見積もりを複数社に依頼して、比較検討するのがおすすめです。
料金相場のイメージと、見積もりのチェックポイント
料金相場の目安
- 金具代: 5,000円〜15,000円程度(テレビのサイズに応じて異なる)
- DIY設置の場合: 金具費用のみで済む(ただし、工具の準備が必要)
- 業者依頼の場合: 金具代+工事費(10,000円〜30,000円台程度の例もある)
※あくまで目安です。テレビのサイズ・壁の材質・配線の処理方法・業者によって金額は大きく変わります。最新情報は各社公式サイトや見積もりで確認してください。
見積もりのチェックポイント
- 内訳が明確か: 金具代・工事費・出張費などが明記されているか
- 追加費用の可能性: 壁の補強や配線処理で追加費用が発生する可能性があるか
- 保証内容: 施工後の保証期間や内容が明記されているか
- 口コミ・評判: 業者の口コミや評判を確認する
見積もりをしっかり確認して、納得してから依頼しましょう。
賃貸で「テレビを壁にかけたい」人の注意点
賃貸でテレビを壁にかけたい場合、特に注意が必要です。
まず大家さん・管理会社に確認すべきこと
賃貸で壁掛けテレビを設置する場合、まず大家さん・管理会社に確認しましょう。
確認すべきこと
- 壁に穴をあけてよいか: 管理規約で壁への穴あけが禁止されていないか
- どこまでならOKか: 小さな穴(画鋲程度)ならOKか、ビス穴はNGか
- 退去時の原状回復のルール: 穴を埋める必要があるか、修繕費が発生するか
無断で壁に穴を開けると、契約違反になる可能性があります。必ず事前に確認しましょう。
原状回復しやすい方法を選ぶ
賃貸では、原状回復しやすい方法を選ぶことが重要です。
原状回復しやすい方法
- ホッチキス金具: ホッチキスの針穴は小さく、ほとんど目立たない
- 突っ張りポール: 壁に穴を開けないため、原状回復不要
- 壁掛け風スタンド: 壁に穴を開けないため、原状回復不要
原状回復しにくい方法
- 壁に直接ビスを打つ: 大きな穴が開くため、退去時に修繕費が発生する可能性が高い
賃貸では、原状回復しやすい方法を選び、撤去後に跡が目立ちにくい工夫をしましょう。
「やめておいたほうがいい」ケース
賃貸で、以下のケースに当てはまる場合は、壁掛けテレビを諦めたほうが無難です。
①重すぎる大型テレビ(65型以上)
- 賃貸向けの金具(ホッチキス・突っ張りポール)では、耐荷重が不足する可能性が高い
- 落下のリスクがあるため、やめておいたほうが安全
②壁の構造が分からない場合
- 石膏ボードなのか、コンクリートなのか、木造なのか分からない
- 下地の位置も分からない
- この場合、無理に設置すると落下のリスクがある
③管理規約で明確に禁止されている場合
- 管理規約で「壁への穴あけ禁止」と明記されている
- この場合、無断で設置すると契約違反になる
これらのケースでは、壁掛け風スタンドで代用するか、テレビ台を使う方が安全です。
失敗例から学ぶ|テレビを壁にかけるときの落とし穴
ここでは、テレビを壁にかけるときの失敗例と、その防ぎ方を紹介します。
失敗①配線を考えずに設置して、ケーブルが丸見えでガッカリした
失敗パターン
テレビを壁に設置した後、電源コードやアンテナケーブルが丸見えになり、せっかくのスッキリ感が台無しになった。
どう防げるか
- 事前に配線計画を立てる: 電源コンセント・アンテナ端子の位置を確認し、配線ルートを考える
- 配線カバーを使う: 壁に沿ってケーブルを這わせ、カバーで隠す
- テレビ台を残す: テレビ台をAV機器の収納として残し、配線を隠す
配線の計画は、設置前に必ず立てましょう。
失敗②下地を確認せずにビスを打ち、壁が傷んだり、強度不足で不安になった
失敗パターン
下地(間柱)を確認せずに、石膏ボードだけにビスを打ってしまい、テレビの重さを支えきれず、壁が傷んだ。
どう防げるか
- 下地センサーで確認: 下地センサーや針式の下地探しで、間柱の位置を確認する
- 下地に打つ: 必ず下地(間柱)にビスを打つ
- 専用アンカーを使う: 下地がない位置に打つ場合は、石膏ボード用の専用アンカーを使う
下地の確認は、壁掛けテレビの安全性に直結する重要なポイントです。
失敗③高すぎる位置に付けて、首が疲れる・光の映り込みがひどい
失敗パターン
テレビを高い位置に設置したら、首が疲れる。また、窓からの光がテレビ画面に映り込んで見づらい。
どう防げるか
- 目線の高さに合わせる: 座った状態で目線が画面中央に来る高さ(床から100〜120cm程度)を目安にする
- 光の映り込みを考慮: 窓からの光がテレビ画面に映り込まない位置を選ぶ
- 事前にシミュレーション: 実際に座って、テレビの位置をイメージしてから設置する
高さの調整は、快適な視聴に直結するため、慎重に決めましょう。
失敗④賃貸で大家に確認せず工事し、退去時の原状回復費で揉めた
失敗パターン
賃貸で、大家に確認せずに壁に穴を開けて壁掛けテレビを設置。退去時に高額な修繕費を請求された。
どう防げるか
- 必ず大家・管理会社に確認: 壁に穴を開ける前に、必ず大家や管理会社に確認する
- 原状回復しやすい方法を選ぶ: ホッチキス金具・突っ張りポール・壁掛け風スタンドなど、原状回復しやすい方法を選ぶ
- 写真を撮っておく: 設置前の壁の状態を写真に撮っておく
賃貸では、無断で工事をしないことが鉄則です。
まとめ|テレビを壁にかけたいときに押さえておきたい要点
最後に、記事全体のポイントを整理しましょう。
多くのテレビはVESAネジ穴+金具で壁掛けできるが、テレビ・壁・配線・家族の安全を確認することが大前提
テレビを壁にかけることは、多くのテレビで可能ですが、以下の確認が大前提です。
- テレビ側のチェック: VESA規格・重量・耐荷重の合う金具
- 壁側のチェック: 壁の材質・下地の位置・壁の強度
- 配線のチェック: 電源コンセント・アンテナ端子・ネット回線
- 家族の安全: 子ども・ペット・生活動線
これらを確認せずに設置すると、落下のリスクや配線丸見え問題が発生します。
方法は「壁に直付け」「賃貸向け金具」「壁掛け風スタンド」の3系統があり、住まいとライフスタイルに合ったやり方を選ぶこと
テレビを壁にかける方法は、主に3つあります。
- 壁に直接取り付け: 戸建て・分譲マンション向け。しっかり固定できる
- 賃貸向け金具(ホッチキス・突っ張りポール): 賃貸向け。原状回復しやすい
- 壁掛け風スタンド: 賃貸向け。壁に穴を開けない
自分の住まいとライフスタイルに合った方法を選びましょう。
DIYか業者かは、費用だけでなく「安心感」「仕上がり」「配線の美しさ」も含めて考えると後悔しづらいこと
DIYでやるか、業者に頼むかは、以下の視点で考えましょう。
- 費用: DIYなら金具代のみ、業者なら工事費も必要
- 安心感: 業者なら安全・確実に設置できる
- 仕上がり: 業者なら配線の処理や金具の取り付けが美しく仕上がる
- 配線の美しさ: 業者なら配線をきれいに隠してくれる
費用だけでなく、安心感や仕上がりも含めて考えると、後悔しづらいです。
賃貸では、必ず管理会社に確認し、原状回復しやすい方法を選ぶこと
賃貸でテレビを壁にかける場合、以下の点に注意しましょう。
- 必ず大家・管理会社に確認: 壁に穴を開けてよいか確認する
- 原状回復しやすい方法を選ぶ: ホッチキス金具・突っ張りポール・壁掛け風スタンドなど
- 無理にやらない: 重すぎる大型テレビ・壁の構造が分からない場合は諦める
賃貸では、原状回復を前提に計画しましょう。
テレビを壁にかけることは、見た目だけでなく暮らし方も変える小さなリフォームです
最後に、大切なメッセージをお伝えします。
テレビを壁にかけることは、見た目だけでなく暮らし方も変える小さなリフォームです。
- リビングがスッキリして、掃除がラクになる
- 子どもやペットが安全に過ごせる
- 地震にも強く、安心感が増す
無理のない方法を選びながら、自分たちらしいリビングをつくっていきましょう。
あなたの家にあった”ちょうどいい壁掛けのしかた”が見つかることを願っています。