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「テレビを壁掛けにしたいけど、どこに頼めばいいの?」「家電量販店?工務店?それとも専門業者?」こんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
壁掛けテレビは見た目がおしゃれで、掃除もしやすいのが魅力です。でも、DIYで金具だけ買って自分でつけるという話も聞く一方で、「テレビが落ちたら怖いし、壁に大きな穴が開くのも不安…」という本音もありますよね。
実は、壁掛けテレビは一般的なテレビ設置とは違い、壁の補強や配線工事まで必要になるケースが多いのです。どんな種類の業者に依頼できるのか、工事内容別の費用相場はどれくらいなのか、良い業者と危ない業者を見分けるポイントは何なのか。戸建て・マンション・賃貸など、住まいの条件によっても最適な依頼先は変わってきます。
この記事では、こうした疑問を一つひとつ整理しながら、難しい専門用語を避けてわかりやすく解説していきます。読み終えるころには、「自分の家なら、このタイプの業者に、この内容で見積もりをお願いしよう」と具体的にイメージできるはずです。
テレビの壁掛け工事はどこに頼める?主な依頼先の種類
まずは、テレビの壁掛け工事を頼める業者の種類を見ていきましょう。それぞれの特徴を知ることで、自分に合った依頼先を選びやすくなります。
壁掛けテレビ専門業者
壁掛けテレビやアンテナ工事を専門にしている業者です。
メリット
壁掛けテレビ専門業者の最大のメリットは、技術力と施工経験の豊富さです。
- 石膏ボード、コンクリート、木造など、さまざまな壁材への施工実績がある
- 壁の下地補強や配線工事も一体で任せられる
- 特殊な壁材(エコカラット、タイルなど)にも対応できることが多い
- 施工後の保証期間が長い(2年から3年が一般的)
専門業者は壁掛けテレビに特化しているため、壁の構造を見極める力があり、安全性の高い施工が期待できます。また、配線を壁の中に隠す「隠蔽配線」などの仕上がりの美しさにもこだわっています。
デメリット
専門業者のデメリットは、以下の点です。
- 費用が家電量販店よりもやや高めになることがある
- 対応エリアが限られている場合がある
- 業者によって技術力に差がある
ただし、費用は高めでも、長期保証や仕上がりの美しさを考えると、コストパフォーマンスは良いと言えます。
どんな人に向いているか
- 仕上がりの美しさ(配線の隠蔽など)にこだわりたい人
- 安全性を最優先したい人
- 長期保証が欲しい人
- 特殊な壁材(コンクリート、エコカラットなど)に取り付けたい人
電気工事店・電気工事ネットワーク
地域の電気工事店や、電気工事のマッチングネットワークに依頼するケースです。
メリット
電気工事店のメリットは、以下の通りです。
- コンセント増設や隠蔽配線を得意としている
- 電気工事士の資格を持っているため、配線工事も安心
- 地域密着型のため、アフターフォローが受けやすい
- 他の電気工事(照明の取り付け、スイッチ増設など)も一緒に依頼できる
電気工事のプロなので、配線まわりの処理はお手のものです。壁掛けテレビと一緒に、コンセントやアンテナ端子の位置を変更したい場合には特に向いています。
デメリット
電気工事店のデメリットは、以下の点です。
- 壁掛けテレビに特化していない場合がある
- 施工事例が少ない業者だと、仕上がりに不安が残ることも
- 業者によって技術力に差がある
壁掛けテレビの経験が豊富かどうか、事前に確認することが大切です。
どんな人に向いているか
- 配線工事をしっかりやってほしい人
- コンセントやアンテナ端子の位置を変更したい人
- 他の電気工事も一緒に依頼したい人
- 地域密着型の業者に長くお世話になりたい人
家電量販店・ホームセンター
テレビ購入時に、同時に壁掛け工事を手配できる手軽さが魅力です。
メリット
家電量販店で依頼するメリットは、以下の通りです。
- テレビ購入と工事を一度に手配できる
- 別途業者を探す手間が省ける
- 大手チェーンの安心感がある
- 金具も店舗で購入できる
特に、「テレビを買い替えるついでに壁掛けにしたい」という人には、便利な選択肢です。
デメリット
家電量販店で依頼する場合のデメリットは、以下の点です。
- 実際の施工は提携業者が行うことが多い(下請け・協力会社)
- 費用がやや高めになりやすい(中間マージンが上乗せされることがある)
- オプション工事(隠蔽配線、コンセント増設など)の融通が利きにくい
- 店舗で購入したテレビ・金具でないと工事を受けられない場合がある
家電量販店は、あくまで「窓口」としての役割であり、実際の工事は別の業者が行うことを理解しておきましょう。
主な家電量販店の工事費用目安(参考)
- ケーズデンキ:40型未満16,500円から、40型以上50型未満22,000円から、50型以上33,000円から(金具代別)
- ビックカメラ・コジマ:固定式金具36,080円から71,500円、アーム式金具44,880円から65,780円(金具代込み、テレビサイズにより変動)
- ヤマダ電機:店舗により異なる、個別見積もりが必要
※上記は一般的な目安であり、壁の状態や追加工事によって変動します。
どんな人に向いているか
- テレビ購入と工事を一度に手配したい人
- 大手チェーンの安心感を重視する人
- シンプルな工事(補強や隠蔽配線が不要)で済む人
リフォーム会社・工務店
リビングの内装リフォームとセットで壁掛けテレビを依頼するケースです。
メリット
リフォーム会社・工務店に依頼するメリットは、以下の通りです。
- 壁の補強や造作家具との一体提案が得意
- 新築やリフォーム時に、配線計画を含めて相談できる
- 将来の模様替えや配線ルートも考慮した設計ができる
- 内装全体のバランスを考えた提案が受けられる
特に、新築やリフォームのタイミングで壁掛けテレビを検討している人には、最適な選択肢です。壁の中に配線を通すルートを事前に確保したり、テレビを設置する壁だけ補強材を入れたりと、計画的な施工ができます。
デメリット
リフォーム会社・工務店のデメリットは、以下の点です。
- 単発の壁掛けだけだと割高になることがある
- 壁掛けテレビの施工経験が少ない業者もいる
- 大規模な工事が前提のため、小回りが利きにくい
単発の壁掛けテレビ工事だけを依頼するなら、専門業者の方が費用を抑えられる可能性があります。
どんな人に向いているか
- 新築やリフォームのタイミングで壁掛けテレビを検討している人
- 内装全体のバランスを考えた提案が欲しい人
- 造作家具とテレビをセットで設計したい人
- 将来の模様替えも見据えた配線計画を立てたい人
マッチングサイト・一括見積もりサービス
ミツモア・くらしのマーケット・リフォーム一括見積もりなど、複数業者から見積もりを取れる仕組みです。
メリット
マッチングサイトを利用するメリットは、以下の通りです。
- 複数の業者から見積もりを取れる
- 料金や口コミを比較しやすい
- 自分の条件に合った業者を探しやすい
- 相場より安い業者を見つけられる可能性がある
特に、「少しでも費用を抑えたい」「自分で業者を比較したい」という人には、便利なサービスです。
デメリット・注意点
マッチングサイトを利用する場合の注意点は、以下の通りです。
- 業者の質にばらつきがある
- 口コミが良くても、実際の仕上がりは依頼してみないとわからない
- 安すぎる業者は、技術力や保証内容に不安が残ることも
- サイトによっては、業者が手数料を支払っている(料金に上乗せされることもある)
マッチングサイトを利用する場合は、口コミだけでなく、施工実績や保証内容もしっかり確認しましょう。
どんな人に向いているか
- 費用を抑えたい人
- 複数の業者を比較したい人
- 自分で業者を選びたい人
- 口コミを重視する人
DIYでの設置はアリ?ナシ?
「自分でDIYすれば、工事費が浮くのでは?」と考える人もいるでしょう。DIYのメリット・デメリットを整理してみます。
DIYのメリット
- 工事費がかからない(金具代のみ)
- 自分の好きなタイミングで作業できる
- DIYの達成感が味わえる
DIYのデメリット・リスク
- テレビが落下する危険性がある
- 壁に大きな穴が開く(補修が必要になることも)
- 下地の位置を見誤ると、壁が壊れることも
- 配線が見た目に悪くなりがち
- トラブルが起きても、すべて自己責任
基本的にはプロに依頼することを推奨
壁掛けテレビは、テレビの重量(10kgから30kg以上)を支える必要があり、下地の位置を正確に把握して、適切な補強を行わないと落下の危険性があります。万が一落下すると、テレビの破損だけでなく、床や家具にも被害が及ぶ可能性があります。
プロに依頼すれば、専門知識と経験に基づいた安全な施工が受けられます。また、保証も付いているため、万が一のトラブルにも対応してもらえます。
どうしてもDIYする場合のポイント
どうしてもDIYに挑戦したい場合は、以下のポイントを守りましょう。
- 壁の構造(石膏ボード、木造、コンクリートなど)を正確に把握する
- 下地センサーを使って、柱や間柱の位置を確認する
- テレビのサイズと重量に合った金具を選ぶ
- 賃貸の場合は、壁に傷をつけない方法(壁寄せスタンド、突っ張り棒タイプなど)を検討する
- 作業は必ず2人以上で行う
それでも不安がある場合は、無理せずプロに依頼することをおすすめします。
テレビ壁掛け工事の内容と費用相場を分解してみよう
壁掛け工事の費用は、「何をどこまでしてもらうか」によって大きく変わります。ここでは、工事内容別の費用相場を見ていきましょう。
基本工事に含まれる作業と相場
基本工事の内容
基本工事には、以下の作業が含まれます。
- 壁掛け金具の取り付け
- テレビ本体の設置
- 簡単な配線接続(電源、アンテナ線)
- 動作確認
費用相場
基本工事の費用相場は、以下の通りです。
- 40インチ未満:16,500円から25,000円程度
- 40インチから50インチ:22,000円から30,000円程度
- 50インチ以上:30,000円から40,000円程度
ただし、この費用は「下地補強が不要な場合」「配線を簡易的に処理する場合」の目安です。壁の種類や業者によって幅があります。
金具代について
金具代は、基本工事費に含まれる場合と、別途必要な場合があります。
- 固定式金具:5,000円から15,000円程度
- アーム式金具(可動式):10,000円から25,000円程度
金具代が含まれているか、見積もり時に必ず確認しましょう。
追加費用がかかりやすい工事と相場
基本工事以外に、以下のような追加工事が必要になるケースがあります。
1. 隠蔽配線工事
壁の中に配線を通して、見た目をすっきりさせる工事です。
- 費用相場:15,000円から30,000円程度
- メリット:配線が見えず、すっきりした仕上がり
- デメリット:費用がかかる、壁に穴を開ける
2. 露出配線モール工事
配線をモールカバーで隠す工事です。隠蔽配線よりも安価です。
- 費用相場:5,000円から15,000円程度
- メリット:費用が安い、工事が簡単
- デメリット:配線が完全には隠れない
3. コンセント増設・アンテナ端子移設
テレビを設置する位置に、コンセントやアンテナ端子がない場合に必要な工事です。
- コンセント増設:10,000円から20,000円程度
- アンテナ端子移設:15,000円から25,000円程度
4. 下地補強工事
石膏ボードなど、強度が弱い壁に補強材を入れる工事です。
- 費用相場:15,000円から30,000円程度
- 内容:壁裏の柱に合板をねじ止めする、JUSTOP工法などの特殊補強を行う
5. コンクリート壁への穴あけ
コンクリート壁に金具を取り付ける場合、専用工具で穴を開ける必要があります。
- 追加費用:5,000円から15,000円程度
6. 特殊壁材(エコカラット、タイルなど)への施工
エコカラットやタイルなど、特殊な壁材に取り付ける場合は、技術力が必要です。
- 追加費用:10,000円から20,000円程度
工事内容別の費用相場(表)
| 工事内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 基本工事(40インチ未満) | 16,500円〜25,000円 |
| 基本工事(40〜50インチ) | 22,000円〜30,000円 |
| 基本工事(50インチ以上) | 30,000円〜40,000円 |
| 隠蔽配線工事 | 15,000円〜30,000円 |
| 露出配線モール工事 | 5,000円〜15,000円 |
| コンセント増設 | 10,000円〜20,000円 |
| アンテナ端子移設 | 15,000円〜25,000円 |
| 下地補強工事 | 15,000円〜30,000円 |
| コンクリート壁穴あけ | 5,000円〜15,000円 |
| 特殊壁材への施工 | 10,000円〜20,000円 |
※業者や地域によって変動します。あくまで目安としてご参照ください。
トータル費用が高くなりやすいパターン
以下のような条件が重なると、トータル費用が高額になりやすいです。
1. 大型テレビ(65インチ以上)
テレビが大きくなるほど、重量も増えるため、補強工事が必要になることが多く、工事費も高くなります。
2. 石膏ボード+下地なし
石膏ボードの壁で、テレビを設置する位置に下地(柱・間柱)がない場合、補強工事が必須です。
3. コンクリート壁
コンクリート壁への施工は、専用工具が必要で、穴あけ作業も時間がかかるため、費用が高めです。
4. 吹き抜けや高所
吹き抜けや天井が高い場所への設置は、足場や特殊な工具が必要になるため、費用が高くなります。
5. 特殊な金具(可動アームなど)
可動式のアーム金具は、固定式よりも高額です。また、取り付けも複雑になります。
費用の幅が大きい理由
壁掛け工事の費用は、15,000円から150,000円と幅があります。これは、上記のような条件の差によるものです。
- シンプルな工事(下地あり、配線モール、固定式金具):3万円から5万円程度
- 標準的な工事(下地補強あり、隠蔽配線、固定式金具):6万円から10万円程度
- 複雑な工事(コンクリート壁、大型テレビ、可動式金具、特殊壁材):10万円から15万円以上
自分の希望する工事内容を整理してから、見積もりを依頼すると、費用の目安がつかみやすくなります。
見積書のどこをチェックすればいい?
見積もりを取ったら、以下のポイントをチェックしましょう。
1. 「一式」のみで内訳がわからない見積もりは要注意
「壁掛け工事一式 50,000円」のように、内訳が書かれていない見積もりは避けましょう。何にいくらかかっているのかわからず、後から追加費用を請求されるリスクがあります。
2. 内訳が分かれているか確認
少なくとも、以下の項目が分かれているか確認しましょう。
- 基本工事費
- 金具代
- 配線工事費(隠蔽配線・モールなど)
- コンセント・アンテナ工事費
- 下地補強工事費
3. 追加費用の可能性を確認
現地調査をせずに見積もりを出している場合、「実際に見てみたら、補強工事が必要だった」といった理由で、追加費用が発生することがあります。
- 現地調査を無料で行ってくれる業者を選ぶ
- 追加費用が発生する可能性があるか、事前に確認する
4. 保証内容を確認
工事後の保証期間・保証範囲も重要です。
- 保証期間:2年から3年が一般的
- 保証範囲:自然故障、施工不良など
見積書だけでなく、保証内容も必ず確認しましょう。
失敗しないための業者選びチェックリスト
良い業者を選ぶことが、満足のいく壁掛けテレビ工事の第一歩です。ここでは、業者選びのチェックポイントを紹介します。
技術力と経験を確認するポイント
1. 施工実績数
施工実績が豊富な業者ほど、さまざまな壁材や条件に対応できる経験があります。
- 年間施工件数:100件以上が目安
- 累計施工件数:1,000件以上が望ましい
ホームページや問い合わせ時に、施工実績を確認しましょう。
2. 施工事例の写真
実際の施工事例を写真で確認できる業者は、技術力に自信がある証拠です。
- ビフォー・アフターの写真
- さまざまな壁材への施工例
- 配線の処理方法(隠蔽配線、モールなど)
自分の家と似た条件の施工事例があるか、チェックしてみましょう。
3. 難しい壁材への施工経験
以下のような難しい壁材への施工経験があるかを確認しましょう。
- 石膏ボード(下地なし)
- コンクリート壁
- タイル・エコカラット
- 吹き抜け・高所
特殊な条件の場合は、事前に「対応できるか」を確認することが大切です。
4. 壁の種類や下地補強の説明ができるか
見積もりや面談の際に、壁の構造や下地補強の必要性について、わかりやすく説明してくれる業者を選びましょう。
- 壁の種類を見極める力があるか
- 下地補強の方法を複数提案してくれるか
- メリット・デメリットを正直に話してくれるか
専門用語を並べるだけでなく、素人にもわかりやすく説明してくれる業者が理想です。
資格・保証・アフターフォロー
1. 電気工事士資格の有無
配線工事を伴う場合、電気工事士の資格が必要です。
- 第二種電気工事士:家庭用の配線工事ができる
- 第一種電気工事士:さらに大規模な電気工事ができる
資格を持っているか、確認しましょう。
2. 工事後の保証期間・保証範囲
工事後の保証内容は、業者によって異なります。
- 保証期間:2年から3年が一般的
- 保証範囲:自然故障、施工不良、テレビの落下など
保証が充実している業者ほど、自社の施工に自信がある証拠です。
3. 連絡窓口の有無
工事後にトラブルが発生した場合、すぐに連絡できる窓口があるかを確認しましょう。
- 電話・メールでの問い合わせ対応
- アフターフォローの内容(角度調整、不具合対応など)
「工事したら終わり」ではなく、長くサポートしてくれる業者を選びましょう。
口コミ・評判の見方
1. 高評価数だけでなく、具体的な内容を見る
星5つの評価が多くても、具体的な内容が書かれていない口コミは参考になりません。
- 施工の丁寧さ
- 説明のわかりやすさ
- 仕上がりの満足度
- アフターフォローの対応
具体的なエピソードが書かれている口コミを参考にしましょう。
2. 否定的なレビューがあった場合の対応
否定的なレビューがあっても、業者側がどう対応しているかをチェックしましょう。
- 誠実に対応しているか
- 改善策を提示しているか
- 同じようなトラブルが繰り返されていないか
完璧な業者はいません。大切なのは、トラブルが起きたときにどう対応するかです。
3. 口コミの数と新しさ
口コミの数が多く、かつ最近の口コミもある業者は、現在も活発に活動している証拠です。
- 口コミ数:50件以上が目安
- 最新の口コミ:直近3ヶ月以内のものがあるか
古い口コミばかりの業者は、現在の対応が変わっている可能性があります。
「ちょっと危ないかも?」と思ったら確認したいサイン
以下のような業者には注意が必要です。
1. 極端に安い金額を提示してくるが内訳が不明瞭
「他社より安くします!」と言いながら、内訳が書かれていない見積もりを出す業者は要注意です。
- 後から追加費用を請求される可能性がある
- 手抜き工事のリスクがある
- 保証がない場合もある
安さだけで選ばず、内訳と保証内容を必ず確認しましょう。
2. 現地調査なしで「大丈夫ですよ」と即答する
壁の構造や下地の有無を確認せずに、「大丈夫ですよ」と即答する業者は危険です。
- 実際に施工したら、補強工事が必要だった
- 壁が壊れてしまった
- テレビが落下した
信頼できる業者は、必ず現地調査を行ってから、見積もりを出します。
3. 壁の構造や補強についてほとんど説明がない
壁の種類、下地の位置、補強方法について、ほとんど説明しない業者は、技術力に不安があります。
- 質問しても、あいまいな回答しか返ってこない
- 専門用語を並べるだけで、わかりやすい説明がない
- 「とにかく大丈夫です」と根拠なく断言する
不安を感じたら、別の業者にも見積もりを依頼しましょう。
住まい・目的別|テレビ壁掛け工事はどこに頼む?
住まいの条件や目的によって、最適な依頼先は変わります。ここでは、ケース別のおすすめ依頼先を見ていきましょう。
新築・リフォーム中の戸建て
おすすめ依頼先:工務店・リフォーム会社 or 壁掛けテレビ専門業者
新築やリフォームのタイミングは、壁掛けテレビを設置する絶好のチャンスです。
工務店・リフォーム会社に依頼するメリット
- 壁の下地補強を事前に計画できる
- 配線ルートを壁の中に確保できる
- 内装全体のバランスを考えた提案が受けられる
- コンセントやアンテナ端子の位置も自由に決められる
壁掛けテレビ専門業者に依頼するメリット
- 壁掛けテレビに特化した技術力がある
- 配線の隠蔽方法など、仕上がりの美しさにこだわれる
- 費用を抑えられる可能性がある
どちらを選ぶか
- 内装全体をトータルで考えたい → 工務店・リフォーム会社
- 壁掛けテレビの仕上がりにこだわりたい → 専門業者
新築やリフォームの段階で、「この壁に、このサイズのテレビを設置したい」と伝えておくと、後から楽になります。
既存戸建てのリビング・寝室
おすすめ依頼先:壁掛けテレビ専門業者 or 電気工事店 or マッチングサイト
既存の戸建てで壁掛けテレビを設置する場合、重視するポイントによって依頼先が変わります。
仕上がり・配線の見た目を重視する場合
- おすすめ:壁掛けテレビ専門業者
- 理由:隠蔽配線など、仕上がりの美しさにこだわれる
費用を抑えたい場合
- おすすめ:マッチングサイトで口コミの良い業者を探す
- 理由:複数の業者を比較して、費用を抑えられる
配線工事をしっかりやってほしい場合
- おすすめ:電気工事店
- 理由:電気工事のプロなので、配線まわりの処理が得意
自分が何を一番重視するかを整理してから、依頼先を選びましょう。
マンション(分譲・賃貸)の場合
重要:管理規約や退去時の原状回復ルールの確認が必須
マンションで壁掛けテレビを設置する場合、以下の確認が必要です。
分譲マンション
- 管理規約で壁への穴あけが制限されていないか確認
- 共用部分(柱・壁など)への施工は禁止されていることが多い
- 事前に管理組合に確認することを推奨
賃貸マンション
- 大家さんや管理会社に事前に許可を取る
- 退去時の原状回復義務がある
- 壁に大きな穴を開けると、修繕費用を請求される可能性がある
賃貸で壁掛けテレビを設置する方法
賃貸でも、以下の方法なら壁掛けテレビを楽しめます。
- 壁に穴を開けない方法を選ぶ
- 壁寄せスタンド:壁に穴を開けず、壁際に設置できる
- 突っ張り棒タイプ:天井と床の間に突っ張り棒を設置し、そこにテレビを取り付ける
- 穴あけを極力抑える方法
- 専用金具(石膏ボード用ピンなど)を使う
- 大きめの補強板を使って、穴の数を減らす
賃貸での依頼先
賃貸で壁掛けテレビを設置する場合、以下の業者に相談しましょう。
- 壁掛けテレビ専門業者:賃貸向けの施工方法を提案してくれる
- マッチングサイト:賃貸対応の業者を探せる
見積もり時に、「賃貸なので、原状回復できる方法で」と必ず伝えましょう。
とにかく費用を抑えたい人向けの考え方
費用を抑える選択肢
費用を抑えたい場合、以下の方法を検討しましょう。
- 隠蔽配線をあきらめて、露出配線+モールにする
- 隠蔽配線:15,000円から30,000円
- 露出配線+モール:5,000円から15,000円
- 差額:10,000円から15,000円
- コンセント増設を後回しにする
- 既存のコンセントから延長コードを使う
- コンセント増設:10,000円から20,000円の節約
- 固定式金具を選ぶ
- 固定式金具:5,000円から15,000円
- アーム式金具:10,000円から25,000円
- 差額:5,000円から10,000円
- 下地がある位置にテレビを設置する
- 下地補強工事:15,000円から30,000円の節約
費用を抑えた場合の依頼先
費用を抑えたい場合は、以下の依頼先がおすすめです。
- マッチングサイト:複数の業者を比較して、費用を抑えられる
- 電気工事店:シンプルな工事なら、専門業者より安く済むことも
ただし、安すぎる業者は技術力や保証内容に不安が残るため、口コミや施工実績を必ず確認しましょう。
見積もり依頼〜工事当日までの流れと準備チェックリスト
実際に工事を依頼する流れと、準備しておくべきことを整理しましょう。
最初の問い合わせで伝える情報
業者に問い合わせる際は、以下の情報を伝えるとスムーズです。
1. テレビのインチ数・型番
- テレビのサイズ(40インチ、50インチなど)
- メーカー・型番(わかれば)
- テレビの重量(わかれば)
2. 壁の種類(わかれば)
- 石膏ボード、木造、コンクリートなど
- わからない場合は、「わかりません」と伝えてOK
3. 設置したい高さ
- テレビの中心が床から何cmくらいか
- 「ソファから見やすい高さ」など、希望を伝える
4. 隠蔽配線の希望有無
- 配線を壁の中に隠したいか
- モールで処理してもOKか
5. コンセント・アンテナ端子の位置
- テレビを設置する位置に、コンセントやアンテナ端子があるか
- ない場合は、増設が必要
6. 住まいの種類
- 戸建て、分譲マンション、賃貸マンションなど
- 賃貸の場合は、原状回復が必要であることを伝える
これらの情報を伝えることで、業者もおおまかな見積もりを出しやすくなります。
相見積もりの取り方
最低3社に見積もりを依頼する
1社だけでなく、最低3社に見積もりを依頼しましょう。
- 費用の相場がわかる
- サービス内容を比較できる
- 不当に高い業者を避けられる
同条件で見積もりを依頼する
業者によって、見積もり条件が異なると、比較が難しくなります。
- テレビのサイズ
- 配線方法(隠蔽配線 or モール)
- コンセント増設の有無
これらの条件を統一して、見積もりを依頼しましょう。
現地調査をしてもらうメリット
電話やメールでの見積もりだけでなく、実際に現地調査をしてもらうことをおすすめします。
- 壁の構造や下地の位置を正確に把握できる
- 追加費用が発生する可能性が減る
- より正確な見積もりが出る
多くの業者は、無料で現地調査を行っています。積極的に利用しましょう。
工事当日までに確認しておきたいこと
1. テレビ・金具・配線部材の用意範囲
- 業者が用意するのか、自分で購入するのか
- 金具代は見積もりに含まれているか
- 特定の金具を指定する場合は、事前に伝える
2. 家具の移動スペース
工事当日は、作業スペースを確保する必要があります。
- テレビを設置する壁の前を2メートル程度空ける
- 作業に必要な家具は、事前に移動しておく
3. 作業時間の目安
工事にかかる時間は、工事内容によって異なります。
- シンプルな工事:2時間から3時間程度
- 補強工事・隠蔽配線あり:3時間から5時間程度
- 複雑な工事:半日から1日
時間に余裕を持って、スケジュールを組みましょう。
4. 駐車スペース
業者が車で訪問する場合、駐車スペースの確保が必要です。
- 自宅に駐車スペースがあるか
- ない場合は、近隣のコインパーキングを案内
事前に確認しておくと、スムーズです。
テレビの壁掛け工事はどこに頼む?判断フローでおさらい
最後に、記事全体の要点を整理しましょう。
依頼先の種類と特徴
1. 壁掛けテレビ専門業者
- 特徴:技術力・施工経験が豊富、仕上がりの美しさにこだわれる
- 向いている人:安全性・仕上がりを重視する人
2. 電気工事店
- 特徴:配線工事が得意、コンセント増設も依頼できる
- 向いている人:配線まわりをしっかりやってほしい人
3. 家電量販店
- 特徴:テレビ購入と工事を一度に手配できる
- 向いている人:手間を省きたい人、大手の安心感を重視する人
4. リフォーム会社・工務店
- 特徴:壁の補強や造作家具との一体提案が得意
- 向いている人:新築・リフォーム中の人
5. マッチングサイト
- 特徴:複数の業者を比較できる、費用を抑えやすい
- 向いている人:費用を抑えたい人、自分で業者を選びたい人
6. DIY
- 特徴:工事費がかからない
- 注意点:落下リスクがある、基本的にはプロ推奨
工事費用の決まり方
壁掛け工事の費用は、「基本工事+追加工事」で決まります。
基本工事
- 40インチ未満:16,500円から25,000円
- 40インチから50インチ:22,000円から30,000円
- 50インチ以上:30,000円から40,000円
追加工事
- 隠蔽配線:15,000円から30,000円
- コンセント増設:10,000円から20,000円
- 下地補強:15,000円から30,000円
トータル費用は、3万円から15万円以上と幅があり、壁の種類、テレビのサイズ、配線方法、補強の有無などで大きく変わります。
良い業者を見極めるポイント
技術力
- 施工実績数:年間100件以上
- 施工事例の写真:ビフォー・アフター、さまざまな壁材
- 難しい壁材への対応経験
資格・保証
- 電気工事士資格の有無
- 保証期間:2年から3年
- 連絡窓口・アフターフォローの充実
口コミ
- 具体的な内容が書かれている
- 否定的なレビューへの対応
- 口コミ数:50件以上
見積もり
- 内訳が明確
- 追加費用の可能性を説明してくれる
- 現地調査を無料で行ってくれる
判断フローのイメージ
自分に合った依頼先を選ぶために、以下のフローで考えてみましょう。
ステップ1:住まいの条件を確認
- 新築・リフォーム中 → 工務店・専門業者
- 既存戸建て → 専門業者・電気工事店・マッチングサイト
- 分譲マンション → 管理規約を確認してから依頼
- 賃貸マンション → 原状回復できる方法で依頼
ステップ2:こだわり度を整理
- 仕上がり重視 → 専門業者
- 費用重視 → マッチングサイト
- 配線重視 → 電気工事店
- 手間を省きたい → 家電量販店
ステップ3:希望する工事内容を決める
- 隠蔽配線:あり or なし
- コンセント増設:あり or なし
- 下地補強:必要 or 不要
これらを整理してから、最低3社に見積もりを依頼しましょう。
最後に:「どこに頼むか」だけでなく「何をどこまでしてもらうか」が大切
壁掛けテレビ工事で大切なのは、「どこに頼むか」だけでなく、「何をどこまでしてもらうか」を明確にすることです。
- 配線は隠したいのか、モールでもOKか
- コンセントやアンテナ端子の増設は必要か
- 補強工事はどこまで必要か
こうした内容を整理してから見積もりを取ることで、後悔の少ない選択ができます。
壁掛けテレビは、一度設置すると長く使うものです。価格だけでなく、技術力・保証・仕上がりのバランスを見ながら、自分に合った業者を選びましょう。
この記事が、あなたの壁掛けテレビ工事の成功につながれば幸いです。
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