墓じまいの相談先は東京都でどこ?改葬許可の流れ・都立霊園・離檀料トラブル回避までやさしく解説

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「東京都内のお墓を墓じまいしたいけど、まず誰に相談すればいいの?」

そんなふうに思っていませんか。役所?お寺?石材店?――調べれば調べるほど、窓口が多すぎて迷ってしまいますよね。

実は、墓じまいをスムーズに進めるには「相談の順番」がすべてなんです。正しい順番さえ押さえれば、書類の詰まりもトラブルも最小限に抑えられます。

この記事では、東京都で墓じまいを検討している方に向けて、相談先の選び方から手続きの流れ、都立霊園ならではの注意点、費用の考え方、離檀料トラブルの回避法まで、まるっと解説します。初めての方でも「次にやることが分かる」ように整理しましたので、ぜひ最後まで読んでみてください。


「相談の順番が分かっても、手続きを一人で進めるのは不安…」という方は、墓じまいの専門業者に相談するのもひとつの手です。書類の取り寄せから見積もり比較、寺院との調整まで、まとめてサポートしてもらえます。

【わたしたちの墓じまい】

結論|東京都の墓じまい相談は「順番」を決めると一気にラクになる

最初の1本はここ(ケース別に分岐)

墓じまいを進めるとき、最初に連絡する相手はお墓の種類によって変わります。ここを間違えると、せっかく動き出しても「まずこっちに連絡してください」とたらい回しになることも。

お墓の種類最初の相談先理由
寺院墓地(お寺の敷地内)菩提寺のご住職離檀や埋蔵証明書の発行に住職の協力が必要
都立霊園各霊園の管理事務所施設変更制度など都立霊園独自の手続きがある
公営霊園(区市町村営)霊園管理事務所または区市町村役場返還手続きや工事許可を確認
民間霊園霊園の管理事務所指定石材店の有無、手続きの流れを確認
共同墓地(地域墓地)墓地の管理組合・自治会慣習や独自ルールがある場合も

たとえば寺院墓地の場合、いきなり石材店に解体見積もりを依頼しても、お寺から「まだ離檀の話を聞いていない」と言われてしまうことがあります。そうなると工事も書類も止まってしまうので、まずはご住職に相談の電話を入れることが先決です。

今日やること3つ

墓じまいは「やることが多すぎて何から手をつければ…」と思いがち。でも、最初にやるべきことは実はシンプルです。

  1. 親族・祭祀承継者に一報を入れる
    墓じまいは自分一人の判断で進めると、あとで親族とトラブルになることも。兄弟姉妹や親戚にも早めに共有しておきましょう。
  2. 改葬先(遺骨の新しい供養先)の候補を2〜3か所ピックアップする
    永代供養墓、納骨堂、樹木葬、散骨など、選択肢は複数あります。ざっくりでいいので、予算や立地から候補を絞っておくと、このあとの相談がスムーズです。
  3. 現在の墓地管理者に連絡する
    お寺や霊園の管理事務所に「墓じまいを検討しているのでご相談したい」と伝えましょう。いきなり「墓じまいします」と結論だけ言うと角が立つので、「検討しているので流れを教えてほしい」という姿勢がポイントです。

相談先マップ(目的別)

墓じまいにはいくつもの相談先が絡んできます。「誰に何を聞けばいいのか」を整理した早見表がこちら。

目的相談先
改葬許可申請(改葬許可証の取得)現在お墓がある区市町村の役所(戸籍課・市民課など)
埋蔵証明書(埋葬証明書)の発行現在の墓地管理者(お寺・霊園管理事務所)
受入証明書の発行改葬先の墓地・納骨堂・霊園
離檀の相談菩提寺のご住職
撤去工事の見積もり・依頼石材店・墓じまい業者
離檀料・高額請求のトラブル消費生活センター(188)、宗派の総本山、弁護士
行政手続きの代行行政書士

これを見ながら「今どの段階にいるか」「次はどこに連絡すべきか」を確認すると、頭の中がスッキリしますよ。


墓じまいの基本|東京都でも「改葬許可(改葬許可証)」がカギ

「墓じまい」と「改葬(遺骨の移動)」の違い

まず言葉の整理をしておきましょう。似ているようで、実は少し違います。

  • 墓じまい:今あるお墓を解体・撤去し、墓地を更地にして使用権を返還すること
  • 改葬:お墓に納めてある遺骨を、別の場所に移すこと

つまり、墓じまいをすると必ず遺骨を取り出すことになりますよね。その遺骨を別の場所に移す行為が「改葬」です。散骨や手元供養のように「他の墓地に納骨しない」場合でも、遺骨を取り出す時点で改葬許可が必要になるケースがほとんどです。

改葬には法律上の手続きが必要で、「勝手に遺骨を持ち出す」ことはできません。墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)で、改葬には区市町村長の許可が必要と定められています。

必要書類チェックリスト

改葬許可を受けるには、いくつかの書類を揃えて役所に提出します。自治体によって様式が異なる場合があるので、必ず事前に確認してください。

書類名入手先備考
改葬許可申請書現在のお墓がある区市町村役所HPでダウンロードできる自治体も多い
埋蔵証明書(埋葬証明書)現在の墓地管理者(お寺・霊園)「何柱の遺骨が納骨されているか」を証明
受入証明書改葬先の墓地・納骨堂改葬先が決まっていることの証明
承諾書墓地使用者が申請者と異なる場合名義人からの同意書
委任状代理申請の場合申請者本人が行けない場合に必要

遺骨が複数ある場合は、1柱(1人分の遺骨)につき1通の申請書が必要になる自治体もあります。たとえば5柱の遺骨があれば5通の申請書…と聞くと大変そうですが、最近は「別紙」で一括記載できる様式を用意している自治体も増えています。八王子市や港区などがその例です。

東京都の注意点:23区・多摩・島しょで窓口が変わる

東京都は広いです。23区、多摩地域、島しょ部で行政の窓口が異なります。

改葬許可申請の窓口は「現在お墓がある場所」の区市町村役所です。

たとえば、あなた自身が世田谷区に住んでいても、お墓が府中市にあれば、改葬許可申請は府中市役所に提出します。

お墓の所在地改葬許可申請の窓口
23区内(例:港区、文京区、世田谷区など)各区役所の戸籍課・住民課など
多摩地域(例:八王子市、府中市、立川市など)各市役所の市民課・戸籍担当
島しょ部(大島、三宅島など)各町村役場

また、都立霊園の場合は霊園の所在地ではなく、霊園が属する自治体に申請します。たとえば都立多磨霊園は府中市にありますので、改葬許可申請は府中市役所です。


東京都の手続きロードマップ(詰まない手順を図解イメージで)

墓じまいの手続きは、ざっくり5つのステップで進みます。「どこで詰まりやすいか」も含めて解説しますね。

ステップ1:親族・祭祀承継者・名義を確認(ここが曖昧だと止まる)

墓じまいを進める前に、まず確認しておきたいのが「誰が墓地の使用者(名義人)なのか」という点です。

墓地の使用者が亡くなっている場合は、承継手続き(名義変更)をしてから改葬許可申請を行う必要があります。名義が故人のままだと、書類が受理されないケースがあるので要注意です。

また、親族の合意なく墓じまいを進めてしまうと、あとで「聞いていない」「反対だった」と揉めることも。遠方の親戚にも一報を入れておくと安心です。

ステップ2:改葬先を決める

遺骨の新しい供養先を決めましょう。代表的な選択肢と、向いている人の傾向を表にまとめました。

供養方法費用目安向いている人
永代供養墓(合祀)5万〜30万円費用を抑えたい、管理の手間をなくしたい
納骨堂30万〜150万円屋内でお参りしたい、アクセス重視
樹木葬10万〜80万円自然に還りたい、墓石にこだわらない
散骨(海洋散骨など)5万〜30万円お墓を残さない供養を希望
手元供養1万〜10万円遺骨を身近に置いておきたい
新しい一般墓80万〜250万円従来の形式でお墓を維持したい

改葬先が決まらないと「受入証明書」が発行されず、改葬許可申請ができません。先に改葬先を決めておくことで、手続きがスムーズに進みます。

ステップ3:現在の墓地管理者へ相談

改葬先のめどが立ったら、現在の墓地管理者(お寺や霊園)に連絡します。確認すべきポイントは次の3つ。

  1. 埋蔵証明書(埋葬証明書)の発行手続き
  2. 閉眼供養(魂抜き)の日程調整
  3. 指定石材店の有無

寺院墓地の場合は、このタイミングで離檀の意向を伝えることになります。伝え方のコツはあとで詳しく解説しますね。

ステップ4:区市町村で改葬許可申請

必要書類が揃ったら、現在お墓がある区市町村の役所で改葬許可申請を行います。

確認事項内容
窓口市民課・戸籍課など(自治体により異なる)
郵送申請の可否多くの自治体で郵送対応あり(要確認)
手数料無料〜1,000円程度(自治体により異なる)
代理申請委任状があれば可能な自治体が多い
許可証発行までの期間即日〜1週間程度

東京都内の多くの区市町村では、ホームページから申請書をダウンロードできます。事前に記入を済ませておくと、窓口での手続きがスムーズです。

ステップ5:撤去工事→遺骨の移送→返還

改葬許可証が発行されたら、いよいよ工事に入ります。

  1. 閉眼供養(魂抜き):僧侶に読経をお願いし、お墓から魂を抜く儀式
  2. 遺骨の取り出し:石材店に依頼して遺骨を取り出す
  3. 墓石の解体・撤去:墓石を解体し、区画を更地に戻す
  4. 墓地の返還:管理者に使用権を返還し、完了届を提出
  5. 遺骨を改葬先に納骨:改葬許可証を改葬先に提出

工事完了後は「返還工事終了届」などの書類提出が必要な場合もあります。完了写真の提出を求められることもあるので、石材店に確認しておきましょう。

詰まりポイントTOP5と回避策

墓じまいで「止まった…」となりやすいポイントを挙げてみました。

  1. 名義が故人のまま
    → 事前に承継手続きを済ませる。霊園管理事務所や寺院に確認
  2. 改葬先が決まらない
    → 仮でも候補を絞り、受入証明書を発行してもらえるか先に確認
  3. 埋蔵証明書がなかなか出ない
    → お寺への連絡は余裕をもって。最低でも1か月前には相談を
  4. 親族の反対
    → 墓じまいの理由と、遺骨がどう供養されるかを丁寧に説明
  5. 指定石材店が高い
    → 指定石材店がない場合は複数社から相見積もりを取る

都立霊園・公営霊園はここが違う(東京都ならでは)

東京都には8つの都立霊園があります。都立霊園にお墓がある方は、一般の寺院墓地や民間霊園とは異なるルールがあるので注意が必要です。

都立霊園は「霊園事務所でのみ」必要な手続きがある

都立霊園で墓じまいをする場合、改葬許可申請は霊園所在地の区市町村(例:多磨霊園なら府中市)に行いますが、それとは別に霊園管理事務所でしか対応できない手続きがあります。

手続き窓口
使用終了届・返還届の提出各都立霊園の管理事務所
埋蔵証明願の発行各都立霊園の管理事務所
施設変更制度の申請各都立霊園の管理事務所
改葬許可申請霊園所在地の区市町村役所

都立霊園は全8か所あり、それぞれ管理事務所が独立しています。

  • 都立青山霊園(港区)
  • 都立谷中霊園(台東区)
  • 都立染井霊園(豊島区)
  • 都立雑司ヶ谷霊園(豊島区)
  • 都立多磨霊園(府中市)
  • 都立小平霊園(小平市・東村山市・東久留米市)
  • 都立八王子霊園(八王子市)
  • 都立八柱霊園(千葉県松戸市)

施設変更制度とは?(都立霊園ユーザー必見)

都立霊園には「施設変更制度」という独自の仕組みがあります。

これは、現在使用している墓所を返還し、遺骨を都立霊園内の合葬埋蔵施設(永代供養墓)に移せる制度。対象は「お墓の承継者がいない方」で、手数料は約930円と格安です。

項目内容
対象者都立霊園の使用者でお墓の承継者がいない方
改葬先小平霊園または八柱霊園の合葬埋蔵施設
手数料約930円(合葬埋蔵施設使用料)
年間管理料なし
申込時期例年7月・10月・12月の年3回

2025年度は多磨霊園の合葬埋蔵施設が募集停止となり、改葬先は小平霊園か八柱霊園の2択になっています。

注意点として、合葬埋蔵施設は「合葬」ですので、骨壺から遺骨を取り出して他の方の遺骨と一緒に埋蔵されます。一度合葬されると、あとから個別に遺骨を取り出すことはできません。

都立霊園→外部への改葬の場合

都立霊園から都立霊園外(民間霊園や寺院墓地など)に改葬する場合は、施設変更制度ではなく通常の改葬手続きになります。

  1. 改葬先を契約し、受入証明書を取得
  2. 都立霊園の管理事務所で埋蔵証明願を発行
  3. 霊園所在地の区市町村で改葬許可申請
  4. 閉眼供養・遺骨取り出し
  5. 墓石撤去・原状回復工事
  6. 管理事務所に返還届を提出

合葬埋蔵施設使用許可証が交付されてから60日以内に墓所を返還する必要があるなど、期限にも注意が必要です。


費用の考え方|東京都で「高く見える見積」に納得するコツ

費用は総額より「内訳」で判断

墓じまいの費用は、総額35万〜150万円程度が相場と言われています。ただ、この幅の大きさは「内訳」を見ないと納得しづらいですよね。

費用は大きく3つに分かれます。

費用項目目安
① 撤去・供養に関する費用20万〜80万円
② 行政手続きに関する費用数百円〜3,000円
③ 新しい納骨先に関する費用5万〜150万円

①の内訳をさらに細かく見ると、こうなります。

項目費用目安備考
墓石撤去工事1㎡あたり8万〜15万円立地条件で変動
遺骨の取り出し1柱あたり3万〜5万円柱数によって変動
閉眼供養のお布施3万〜10万円宗派・寺院により異なる
離檀料(寺院墓地の場合)5万〜20万円法的義務なし、慣習的に支払う

墓じまいで一番費用がかさむのは「墓石撤去工事」と「新しい納骨先」です。撤去工事は、重機が入れない狭い場所や急斜面だと人力作業になり、費用が高くなりがちです。

追加費用が出やすい条件チェック

見積もりを見比べるとき、「追加費用」が出やすいポイントを知っておくと安心です。

  • 階段や坂道が多い:重機が入れず人力作業になる
  • 駐車スペースがない:車両手配の追加費用
  • 搬出経路が狭い:手運びの人件費
  • 基礎やカロートが深い:解体工事が大がかりに
  • 残土・ガラの処分量が多い:処分費が増える
  • 養生が必要:隣接墓地を傷つけないための保護費用

見積もりの段階で「追加費用が発生する条件」を確認しておくと、あとで「聞いていなかった」というトラブルを防げます。

相見積もりの質問テンプレ

複数の石材店から見積もりを取るときは、条件を揃えて比較することが大切です。以下の質問を各社に投げてみてください。

質問確認の狙い
撤去範囲はどこまでですか?墓石だけ?外柵や植栽も含む?
基礎とカロートの扱いは?完全撤去?埋め戻しのみ?
残土・ガラの処分は含まれていますか?処分費が別途かかるか確認
遺骨の取り出しは含まれていますか?別料金の場合あり
追加費用が発生する条件は何ですか?想定外の出費を防ぐ
完了写真や報告書は発行されますか?霊園への返還届に必要な場合も
工事の立ち会いは必要ですか?遠方の場合の対応を確認

「見積もりを取るのも、業者を探すのも面倒…」という方は、専門業者にまとめて相談するのがラクです。石材店の紹介から見積もり比較、手続きのサポートまで一括で対応してもらえます。

【わたしたちの墓じまい】

離檀料・書類トラブルが不安な人へ|揉めない伝え方と相談先

お寺への切り出し台本

寺院墓地で墓じまいをする場合、避けて通れないのが「離檀」です。

「高額な離檀料を請求されたらどうしよう…」と不安になる方も多いですが、実は伝え方次第でトラブルはかなり防げます。ポイントは「結論だけ突きつけない」「感謝を先に伝える」「相談したいという姿勢で切り出す」の3つです。

【電話で伝える場合の例文】

「〇〇家の墓を代々お守りいただき、ありがとうございます。
実は、遠方に住んでいて管理が難しくなってきたこと、跡継ぎがいないことから、墓じまいを検討しております。
まだ決めたわけではないのですが、一度ご相談させていただきたいと思いまして…。ご都合の良いお時間はございますでしょうか?」

【対面で伝える場合の例文】

「長年、ご先祖さまをお守りいただき、本当にありがとうございます。
私も歳を重ねてきまして、今後お墓の管理を続けていくのが難しくなってきました。子どもたちに負担をかけたくないという思いもあり、墓じまいを検討しております。
まだ正式に決めたわけではないのですが、どのような流れになるのか、ご教示いただけますでしょうか?」

このように「相談」という形で入ると、いきなり「離檀します」と切り出すより角が立ちにくいです。

埋蔵証明がもらえない・高額請求が不安なときの動き方

国民生活センターには、離檀料に関するトラブル相談が寄せられています。

「300万円ほどの高額な離檀料を要求された」
「過去帳に8人の名前があるので700万円かかると言われた」

こうした事例は実際にあります。ただし、離檀料には法律で定められた金額はなく、墓地使用契約や寺院規則に明記されていない限り、支払う法的義務はありません。

もし「納得できない金額を請求された」「埋蔵証明書を発行してもらえない」という状況になったら、以下の順番で対応を検討してください。

  1. 感情的にならず、事実を整理する
    請求された金額、請求の根拠(契約書や規則に書かれているか)、やり取りの記録をメモしておく
  2. 再度、寺院と話し合う
    「相場を調べたところ、10万〜20万円程度が目安と聞いております。ご検討いただけないでしょうか」と冷静に伝える
  3. 第三者に相談する
    話し合いが難しい場合は、消費生活センター(188)、宗派の総本山、行政書士、弁護士に相談

消費生活センターは無料で相談できます。「墓じまいの離檀料でトラブルになっている」と伝えれば、過去の事例を踏まえたアドバイスがもらえます。

埋蔵証明書を出してもらえない場合の救済措置

もし住職が埋蔵証明書の発行を拒否した場合でも、改葬許可申請ができないわけではありません。

自治体によっては、墓地管理者からの証明が得られない場合に「改葬許可申請書の墓地管理者欄を空欄で提出し、事情を説明する」「代替書類(戸籍謄本、墓地使用許可証など)で対応する」といった救済措置があります。

まずは役所の担当窓口に相談してみてください。「管理者が証明を出してくれない場合、どう対応すればよいか」と聞けば、自治体ごとの対応を教えてもらえます。


ケース別|あなたはどのルート?

よくあるパターンを分岐表にしました。ご自身の状況に近いものをチェックしてみてください。

状況最初のアクション注意点
寺院墓地+菩提寺との関係は良好住職に相談閉眼供養と離檀料の目安を確認
寺院墓地+住職と疎遠書面で連絡→返事を待ついきなり石材店に依頼しない
都立霊園+承継者がいない施設変更制度を検討申込時期を確認(年3回)
都立霊園+外部に改葬したい通常の改葬手続き管理事務所で埋蔵証明願を発行
公営霊園(区市町村営)霊園管理事務所に相談返還手続きと指定石材店の有無を確認
民間霊園管理事務所に連絡指定石材店制度があるか確認
共同墓地(地域墓地)管理組合・自治会に相談独自の慣習やルールがある場合も

よくある詰まりパターンと対処

詰まりパターン対処法
親族が反対している遺骨がどう供養されるか具体的に説明。必要なら見学に同行
名義が故人のまま先に承継手続きを行う。霊園や寺院に確認
急ぎで進めたい改葬先を先に決め、早めに管理者に連絡。専門業者の活用も検討
遠方在住でなかなか動けない行政書士や墓じまい業者に手続き代行を依頼

ケーススタディ|東京都内の墓じまい事例

実際にあった事例を匿名化してご紹介します。

ケースA:寺院墓地で離檀料トラブル寸前→事前確認で着地

状況:練馬区在住のAさん(60代女性)。実家の墓が多摩地域の寺院墓地にある。父が亡くなり、一人娘のAさんが墓を継いだが、遠方で管理が難しい。子どもは娘1人で、将来の負担を考えて墓じまいを決意。

経緯

  1. まず菩提寺に電話。「墓じまいを検討しているのでご相談したい」と切り出し、日を改めて対面で話すことに
  2. 対面で「子どもに負担をかけたくない」「このまま無縁墓になるのを避けたい」と丁寧に説明
  3. 住職から離檀料について「お気持ちで」と言われたが、相場を確認したいと伝えたところ「10万〜20万円くらいでお考えいただければ」と具体的な目安を教えてもらえた
  4. 閉眼供養のお布施(5万円)と離檀料(15万円)を納め、埋蔵証明書もスムーズに発行
  5. 撤去工事は寺院の指定石材店がなかったため、3社から相見積もりを取り、対応の良かった業者に依頼

ポイント:「いきなり結論を突きつけない」「感謝と事情を先に伝える」ことで、トラブルなく進められた事例です。

ケースB:都立霊園で施設変更→撤去工事の追加費用に差

状況:神奈川県在住のBさん(70代男性)。父方の先祖代々の墓が都立多磨霊園にある。子どもがおらず、自分の代で墓を終わりにしたい。

経緯

  1. 多磨霊園管理事務所に相談。「施設変更制度」の存在を知り、申込みを決意
  2. 施設変更制度の申込み期間に書類を提出。約2か月後に合葬埋蔵施設使用許可証が届く
  3. 墓石撤去工事の業者選び。霊園に指定石材店はなく、3社から見積もりを取得
  4. A社:28万円、B社:35万円、C社:42万円と、10万円以上の差があった
  5. 最安のA社に内訳を確認したところ、「残土処分費が別途」「養生費が別途」と追加費用の条件があった
  6. 結局、追加費用込みの総額で比較し、B社に依頼。追加費用なしの明朗会計で安心できた

ポイント:見積もりは「総額」だけでなく「追加費用が発生する条件」まで確認することが大切です。


よくある質問(FAQ)

Q:相談は役所が先?石材店が先?

A:基本的には「墓地管理者(お寺・霊園)→ 役所 → 石材店」の順番です。

役所への改葬許可申請には、墓地管理者からの埋蔵証明書と、改葬先からの受入証明書が必要です。まず墓地管理者に連絡して埋蔵証明書の発行手続きを進め、並行して改葬先を決めましょう。石材店への依頼は、改葬許可証を取得してからでOKです。

Q:改葬先が決まらないと進められない?

A:改葬許可申請には原則として「受入証明書」が必要なので、改葬先を決めておく必要があります。

ただし、自治体によっては「改葬許可申請書に改葬先の記載があればOK」「受入証明書は不要」というケースもあります。手元供養や散骨の場合は改葬許可が不要になる場合もあるので、まずは役所に確認してみてください。

Q:遺骨が複数あると書類は何枚?

A:自治体によって異なります。

1枚の申請書に複数の遺骨を記載できる様式(別紙対応)を用意している自治体も増えています。たとえば港区や八王子市では別紙様式があります。事前に役所のホームページを確認するか、窓口に問い合わせてください。

Q:郵送でできる?代理申請できる?

A:多くの自治体で郵送申請や代理申請が可能です。

郵送の場合は、必要書類に加えて返信用封筒(切手貼付)が必要になります。代理申請の場合は委任状が必要です。ただし、自治体によっては「窓口のみ」というケースもあるので、事前に確認してください。

Q:都立霊園の返還はどこで手続きする?

A:お墓がある都立霊園の管理事務所です。

たとえば多磨霊園なら多磨霊園管理事務所、小平霊園なら小平霊園管理事務所です。改葬許可申請は霊園所在地の区市町村役所に行いますが、返還届や施設変更制度の申請は霊園管理事務所での手続きになります。


「手続きが複雑で自分では難しい…」「遠方で何度も足を運べない…」という方は、専門業者に相談するのも選択肢のひとつです。

【わたしたちの墓じまい】

まとめ|墓じまいを東京都で進めるときの要点

最後に、この記事のポイントをまとめます。

  • 相談の順番を間違えない:寺院墓地ならまずご住職、都立霊園なら管理事務所に最初に連絡
  • 改葬先を先に決める:受入証明書がないと改葬許可申請ができない
  • 東京都は「お墓がある場所」の自治体に申請:自分が住んでいる場所ではない
  • 都立霊園は施設変更制度を要チェック:承継者がいなければ合葬埋蔵施設への改葬が約930円でできる
  • 見積もりは「総額」より「追加費用の条件」を確認:複数社から相見積もりを取る
  • 離檀料に法的義務はない:高額請求されたら消費生活センター(188)に相談
  • 親族には早めに一報を:トラブル予防の基本

次にやることチェックリスト

□ 墓地の名義人を確認する(故人のままなら承継手続きを先に)
□ 親族に墓じまいの意向を共有する
□ 改葬先の候補を2〜3か所ピックアップする
□ 現在の墓地管理者に「相談したい」と連絡する
□ 役所に改葬許可申請の方法を確認する(郵送可否、必要書類など)
□ 石材店から見積もりを取る(指定石材店がなければ複数社)

墓じまいは「何から始めればいいか分からない」という方が多いですが、順番さえ押さえれば着実に進められます。焦らず、一つずつクリアしていきましょう。


「やっぱり一人で進めるのは不安」「忙しくて手続きに時間をかけられない」という方は、墓じまい専門の業者に相談してみてください。書類の取り寄せから石材店の手配、寺院との調整まで、まとめてサポートしてもらえます。

【わたしたちの墓じまい】

※この記事は一般的な情報提供を目的としています。手続きの詳細は自治体や墓地管理者によって異なりますので、必ず事前にご確認ください。

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