格安SIMの選び方|失敗しない7つの基準と乗り換え手順(初心者OK)

※本記事にはプロモーションが含まれています

「格安SIMって安いらしいけど、遅いんじゃないの?」 「手続きが難しそう……途中で詰んだらどうしよう」 「結局、どこを選べばいいか分からない」

大手キャリアから格安SIMへの乗り換えを考えている方、こんな不安を抱えていませんか?

正直に言うと、格安SIMは**「安ければOK」で選ぶと、かなりの確率で後悔します**。昼休みにスマホが使い物にならなかったり、通話料が思ったより高くなったり、そもそも自分のスマホで使えなかったり……。

でも、逆に言えば、「自分の使い方」に合った選び方をすれば、月額料金を半分以下に抑えながら、快適に使えるんです。

この記事では、格安SIMの選び方を**「7つの基準」**に整理しました。

  • 使い方の棚卸し(ギガ・通話・サポート)
  • 速度とエリアの現実的な考え方
  • 料金比較で見落としがちな5つのコスト
  • 端末の相性(ここで事故る人が多い)
  • 乗り換え手順(MNP・eSIM・開通タイミング)

読み終わるころには、「自分はこういう基準で選べばいいのか」「次にやることはこれか」が明確になっているはずです。

まず結論:格安SIM選びは「使い方の棚卸し」で9割決まる

いきなりですが、結論から言います。

格安SIMの選び方で一番大切なのは、**「自分の使い方を正確に把握すること」**です。

「月額が安いところ」「評判がいいところ」を探す前に、まず自分が毎月何GBくらい使っているか電話をどれくらいかけるか困ったときにどうしたいかを整理する。これだけで、候補は自然と絞られます。

先に押さえる3つ(ギガ・通話・サポート)

格安SIMを選ぶとき、最初に確認すべきはこの3つです。

1. ギガ(データ容量) 毎月どれくらいデータを使っているか。これが分からないと、プランが選べません。iPhoneやAndroidの設定画面で確認できます(後ほど詳しく説明します)。

2. 通話 電話をどれくらい使うか。LINEやZoomがメインなら通話オプションは不要かもしれません。でも、仕事で固定電話にかけることが多いなら、かけ放題が必須です。

3. サポート 困ったときに「店舗で相談したい」のか、「チャットやメールで十分」なのか。これによって、選べる会社が変わります。

この3つが分かっていれば、格安SIM選びの9割は終わったようなもの。あとは、速度や料金、端末の相性を確認していくだけです。

迷ったらこの順番で決める(優先順位テンプレ)

「3つ全部大事なんだけど……」という方のために、優先順位のテンプレートを用意しました。

パターンA:とにかく安くしたい ギガ(少なめで足りるか)→ 通話(オプションなしで大丈夫か)→ サポート(オンラインで我慢できるか)

パターンB:速度を落としたくない 速度(昼も快適か)→ ギガ → 通話 → サポート

パターンC:電話をよく使う 通話(かけ放題の有無)→ ギガ → 速度 → サポート

パターンD:不安だからサポート重視 サポート(店舗の有無)→ ギガ → 通話 → 速度

自分がどのパターンに近いか、なんとなくイメージできましたか?この優先順位を頭に入れて、記事を読み進めてください。

格安SIMの基礎:MNO/MVNO/サブブランドの違いをやさしく

「格安SIM」と一口に言っても、実はいくつかの種類があります。ここを理解しておくと、選び方がグッとラクになります。

「格安」になる理由

まず、なぜ格安SIMは安いのか。理由は大きく2つあります。

理由1:回線を借りている(MVNO) ドコモ、au、ソフトバンクは、自分たちで電波塔(基地局)を持っています。これを「MNO(Mobile Network Operator)」と呼びます。

一方、格安SIMの多くは、MNOから回線を「借りて」サービスを提供しています。これを「MVNO(Mobile Virtual Network Operator)」と呼びます。自分で基地局を持たないので、設備投資のコストがかからない。だから安くできるんです。

ただし、借りている回線には「帯域」という幅があります。たくさんの人が同時に使うと、この帯域が混雑して、速度が落ちることがあります。これが「昼休みに遅くなる」の正体です。

理由2:オンライン中心でコストを抑えている 格安SIMの多くは、店舗を持たず、申し込みからサポートまでオンラインで完結させています。店舗の家賃、スタッフの人件費がかからないので、その分だけ料金を安くできます。

逆に言えば、「店舗で相談したい」という人には、サポートが物足りなく感じることがあります。

どんな人が向く?向かない?

格安SIMに向いている人、向いていない人を整理してみましょう。

格安SIMが向いている人

  • スマホの設定は自分でできる(または、調べればなんとかなる)
  • 店舗に行かなくても大丈夫
  • 昼休みに少し遅くなっても許容できる
  • 通話はLINEやZoomがメイン
  • 毎月のスマホ代を抑えたい

格安SIMが向いていない人(注意が必要な人)

  • 昼休みや通勤時間に動画や地図をガンガン使う
  • 仕事で電話を多用する(固定電話にかけることが多い)
  • 困ったときは店舗で対面サポートを受けたい
  • スマホの設定に自信がない
  • 今のスマホが古い(対応バンドやSIMロックの問題)

「向いていない人」に当てはまるからといって、格安SIMが使えないわけではありません。ただ、選ぶ会社やプランに注意が必要ということ。後ほど、タイプ別の選び方で詳しく説明します。


ここで、ちょっとした失敗談をご紹介します。

Aさん(30代会社員)は、「月額が安い」という理由だけで、MVNOの格安SIMに乗り換えました。月額は確かに安くなったのですが、昼休みにスマホがほとんど使えないことに気づきました。

ランチのお店を探そうとGoogle マップを開いても、読み込みが終わらない。同僚と待ち合わせの連絡をしようとLINEを開いても、メッセージが送れない。結局、毎日のようにストレスを感じて、3ヶ月で大手キャリアに戻してしまいました。

もしAさんが最初から「昼休みの速度」を重視していれば、サブブランド(Y!mobileやUQモバイルなど)を選んでいたかもしれません。そうすれば、料金を抑えながら、昼も快適に使えたはずです。


選び方STEP1:毎月のデータ量(ギガ)を”見える化”する

格安SIM選びで最初にやるべきことは、自分が毎月何GB使っているかを確認することです。

「なんとなく3GBくらいかな」ではなく、実際の数字を見てください。この「見える化」ができていないと、プラン選びで失敗します。

iPhone/Androidでデータ使用量を確認する方法

iPhoneの場合

  1. 「設定」を開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 「モバイルデータ通信」の項目で、アプリごとのデータ使用量が確認できる

注意点として、iPhoneは「リセットした日からの累計」が表示されます。毎月1日にリセットする習慣をつけるか、キャリアのマイページで確認するのがおすすめです。

Androidの場合

  1. 「設定」を開く
  2. 「ネットワークとインターネット」または「接続」をタップ
  3. 「データ使用量」または「モバイルデータ」をタップ
  4. 期間を選んで、アプリごとのデータ使用量を確認

機種によって表示が異なりますが、だいたいこの流れで確認できます。

キャリアのマイページで確認する ドコモ、au、ソフトバンクのマイページでは、過去数ヶ月のデータ使用量を確認できます。これが一番正確なので、乗り換え前に必ずチェックしておきましょう。

ギガの目安表

「自分の使い方だと、どれくらいのギガが必要なの?」という疑問に答えるために、用途別の目安をまとめました。

用途1GBでできる目安
LINEトーク(テキスト)約50万回
LINE通話(音声)約40時間
LINEビデオ通話約3時間
Webサイト閲覧約3,000ページ
YouTube(標準画質)約2時間
YouTube(高画質)約1時間
Instagram(閲覧)約1時間
TikTok約1時間
Google マップ約1,000回検索
Spotify(標準音質)約14時間

この表を見て、「自分はどれをよく使うか」を考えてみてください。

たとえば、毎日30分YouTubeを見て、SNSを1時間くらい使う人なら、月に約15GB〜20GBくらい使っている計算になります。一方、SNSとLINEがメインで、動画はWi-Fi環境で見る人なら、3GB〜5GBで足りるかもしれません。

小容量/中容量/大容量で起きがちな失敗

小容量(3GB以下)でありがちな失敗 「Wi-Fiがあるから3GBで十分」と思っていたのに、外出先でうっかり動画を見てしまって、月半ばでギガが尽きる。速度制限がかかって、残り半月を200kbps〜1Mbpsで過ごすハメに……。

中容量(10〜20GB)でありがちな失敗 「10GBあれば足りるだろう」と思っていたのに、テザリングを使い始めたら一気に消費。月末に足りなくなって、追加チャージで結局高くついた。

大容量(30GB以上)でありがちな失敗 「余裕を持って大容量にしよう」と契約したものの、実際は毎月15GBくらいしか使っていない。余ったギガは繰り越せるけど、それでも使い切れずに無駄になっている。

ポイントは、最初から完璧を目指さないこと。格安SIMは、大手キャリアと違って、プラン変更が簡単(手数料無料のところが多い)です。まずは「いつもの使い方」に合ったプランで契約して、足りなければ上げる、余れば下げる。このくらい気軽に考えて大丈夫です。

選び方STEP2:通信速度とエリアは”生活時間”で考える

「格安SIMは遅い」という話、聞いたことありますよね。

これ、半分は正解で、半分は間違いです。

正確に言うと、**「遅くなる時間帯がある」**というのが正しい。24時間ずっと遅いわけではありません。

混雑する時間帯(昼/通勤)で何が起きる?

格安SIM(特にMVNO)で速度が落ちやすいのは、以下の時間帯です。

朝の通勤時間(7:30〜9:00頃) 電車の中でニュースや動画を見る人が多い。

昼休み(12:00〜13:00頃) オフィスワーカーや学生が一斉にスマホを使う。最も混雑する時間帯

夕方〜夜(18:00〜22:00頃) 帰宅時間から就寝前まで、家でスマホを使う人が増える。

特に昼休みは、MVNOの格安SIMだと、1Mbps〜3Mbps程度まで落ちることがあります。これがどれくらいの速度かというと、LINEのメッセージは送れるけど、画像の読み込みに時間がかかる。YouTubeは標準画質でギリギリ。Google マップは……ちょっとイライラするかも、という感じ。

一方、サブブランド(Y!mobile、UQモバイル)やオンライン専用プラン(ahamo、LINEMO、povo)は、昼休みでもほとんど速度が落ちません。これらは大手キャリアの回線をほぼそのまま使っているので、混雑時間帯でも安定しています。

あなたの用途別:遅いと困る/困らない

「昼休みに1〜3Mbpsって、困るの?困らないの?」という疑問に答えるために、用途別に整理してみましょう。

遅くても大丈夫なこと

  • LINEやメールのやり取り(テキスト)
  • SNSの投稿(テキストメイン)
  • 音楽ストリーミング(Spotify、Apple Musicなど)
  • ニュースサイトの閲覧

遅いと困ること

  • Google マップのルート検索(読み込みに時間がかかる)
  • スマホ決済のQRコード表示(レジで待たせてしまう)
  • Instagram/TikTokの動画閲覧(読み込みが遅い)
  • YouTubeの高画質再生
  • オンライン会議(Zoom、Google Meet)

たとえ話で説明しますね。

高速道路を想像してください。普段は車がスイスイ流れている道路も、お盆やGWには大渋滞しますよね。それと同じで、格安SIMの回線も、みんなが一斉に使う時間帯は「渋滞」するんです。

サブブランドやahamo/LINEMO/povoは、いわば「専用レーン」を持っているようなもの。混雑時間帯でも、渋滞の影響を受けにくい。一方、MVNOは「一般レーン」を他の車と共有しているので、混雑時間帯は影響を受けやすい。

だから、「昼休みに地図を開けないと困る」「レジでスマホ決済を使う」という人は、サブブランドやahamo系を選んだほうが無難です。

口コミを見るときの注意点

「格安SIM 速度」で検索すると、口コミや速度レポートがたくさん出てきます。参考になりますが、注意点があります。

地域差がある 同じ格安SIMでも、東京と地方では速度が違うことがあります。口コミは「その人の場所での話」であって、あなたの場所でも同じとは限りません。

端末差がある 古いスマホと新しいスマホでは、同じ回線でも速度が違うことがあります。端末のスペックや対応バンドの問題です。

時期差がある 半年前の口コミは、今とは状況が違うかもしれません。格安SIMは回線増強を行うことがあるので、「昔は遅かったけど今は改善された」というケースもあります。

口コミは参考程度にして、気になる会社があれば、お試しプランや短期契約で実際に使ってみるのが一番確実です。最近は「初月無料」や「縛りなし」のプランも増えているので、試しやすくなっています。

選び方STEP3:料金比較で見落としがちな5つのコスト

「格安SIMは安い」と言いますが、月額料金だけで比較すると、思わぬ落とし穴にハマることがあります。

料金を比較するときは、以下の5つのコストを確認してください。

月額だけで決めない(初期費用・通話料・オプション)

1. 初期費用 契約時にかかる費用。「事務手数料」「SIM発行手数料」などの名目で、0円〜3,300円程度。最近は無料キャンペーンをやっている会社も多いです。

2. 通話料 格安SIMの多くは、30秒あたり22円(税込)。これ、意外と高いんです。5分通話したら220円。月に10回×5分通話すると、2,200円。月額が安くても、通話料で元が取れなくなることがあります。

3. オプション料 留守番電話、キャッチホン、端末補償など。必要なオプションを付けると、月額がじわじわ上がります。

4. 端末代 今のスマホをそのまま使うなら0円。でも、新しいスマホをセット購入すると、分割払いが毎月の料金に乗ってきます。

5. 解約時の費用 最近は「解約金0円」の会社が増えましたが、端末代の残債がある場合は、解約時に一括払いが必要なことも。


ここで、もう一つ失敗談をご紹介します。

Bさん(40代主婦)は、「月額980円」という広告を見て、格安SIMに乗り換えました。確かに月額は980円。でも、Bさんは毎月15分くらい電話をかける習慣がありました。

通話料は30秒22円。15分通話すると660円。月額980円+通話料660円で、合計1,640円。さらに留守番電話オプション330円を付けたら、合計1,970円。

「あれ?思ったより安くなってない……」

実は、Bさんが契約していた大手キャリアのプランは、5分かけ放題込みで月額2,980円でした。差額は約1,000円。「月額だけ」で比較すると2,000円の差があるように見えますが、通話料とオプションを入れると、実際の差は1,000円。

もちろん、1,000円安くなるのは良いことです。でも、「通話オプション込みのプラン」を選んでいれば、もっと安くなったかもしれない。あるいは、「かけ放題」を付けておけば、通話料を気にせず使えたかもしれない

月額だけで比較するのではなく、**「自分の使い方だと、トータルでいくらになるか」**を計算することが大切です。


割引の条件(光セット/家族割)と”外れた時の料金”

格安SIMの料金表を見ると、「光回線とセットで◯◯円引き」「家族割で◯◯円引き」といった条件付きの料金が目立つことがあります。

これ自体は悪いことではありませんが、「条件が外れたときの料金」も確認しておく必要があります。

たとえば、「光セット割で月額500円引き」のプランに入ったとします。その後、引っ越しで光回線を解約したら、割引がなくなって月額が500円上がります。「あれ?思ったより高い……」となりがち。

家族割も同じ。家族で同じ会社を使っているうちは安いですが、誰かが他社に乗り換えたら、割引がなくなることがあります。

確認すべきポイント

  • 割引なしの「基本料金」はいくらか
  • 割引の条件は何か(光回線、家族人数、支払い方法など)
  • 条件が外れたとき、いくらになるか

キャンペーンの罠:受け取り条件・期間・解約条件

「キャッシュバック1万円」「ポイント2万円分プレゼント」といったキャンペーン、魅力的ですよね。

でも、キャンペーンには受け取り条件があることが多いです。

よくある条件

  • 契約後◯ヶ月以上継続すること
  • 特定のオプションに加入すること
  • 申請手続きを忘れずに行うこと(契約後◯ヶ月目に届くメールから申請、など)
  • クレジットカード払いであること

「申請を忘れてキャッシュバックがもらえなかった」という話、よく聞きます。特に「契約から6ヶ月後にメールで案内」というパターンは、忘れやすいので要注意。

キャンペーンに惹かれて契約する場合は、受け取り条件と申請方法を必ず確認しておきましょう。そして、カレンダーにリマインドを設定しておくのがおすすめです。

選び方STEP4:端末の相性(ここで事故る人が多い)

「格安SIMに乗り換えたら、スマホが使えなくなった」

これ、実際にあり得る話なんです。格安SIMは、すべてのスマホで使えるわけではありません。乗り換え前に、端末の相性を確認しておくことが大切です。

SIMロック・対応バンド・VoLTEを超やさしく

専門用語が出てきますが、中学生でも分かるように説明しますね。

SIMロック 大手キャリアで買ったスマホには、「他社のSIMでは使えないようにするロック」がかかっていることがあります。これをSIMロックと呼びます。

2021年10月以降に発売されたスマホは、原則SIMロックがかかっていません。それより前のスマホは、乗り換え前に「SIMロック解除」の手続きが必要です。解除は、キャリアのマイページから無料でできることが多いです。

対応バンド(周波数帯) スマホは、特定の「電波の周波数」を使って通信します。この周波数を「バンド」と呼びます。

たとえば、ドコモの回線を使う格安SIMに乗り換える場合、スマホがドコモのバンドに対応している必要があります。auの回線ならauのバンド、ソフトバンクの回線ならソフトバンクのバンド。

iPhoneは、基本的にどのキャリアのバンドにも対応しているので、あまり心配いりません。Androidは機種によって異なるので、格安SIMの公式サイトにある「動作確認端末一覧」で確認してください。

VoLTE(ボルテ) 音声通話のための技術です。最近のスマホはほとんど対応していますが、古い機種だと対応していないことがあります。VoLTEに対応していないと、電話ができないことがあるので要注意。

これも「動作確認端末一覧」で確認できます。

eSIMと物理SIM、どっちが向く?

最近は「eSIM」に対応している格安SIMが増えています。物理SIMとの違いを説明しますね。

物理SIM 小さなカード状のSIM。スマホに差し込んで使います。昔からあるタイプで、ほとんどのスマホで使えます。

eSIM スマホに内蔵されている電子的なSIM。物理的なカードがなく、QRコードを読み込むだけで設定できます。

項目物理SIMeSIM
対応端末ほぼすべて対応機種のみ
設定方法SIMカードを差し込むQRコードを読み込む
開通までの時間SIM到着まで数日最短即日
機種変更SIMカードを差し替える再発行手続きが必要なことも
紛失リスクカードを失くす可能性なし

この表を見て、「どっちがいいの?」と思いますよね。

eSIMが向いている人

  • すぐに乗り換えたい(最短即日開通)
  • SIMカードの管理が面倒
  • デュアルSIM(1台に2回線)で使いたい

物理SIMが向いている人

  • eSIM対応のスマホを持っていない
  • 機種変更を頻繁にする(SIMカードを差し替えるだけで済む)
  • 設定が心配(物理SIMのほうがシンプル)

迷ったら、物理SIMを選んでおけば無難です。eSIMは便利ですが、対応端末やトラブル時の対応など、少し知識が必要なので。

APN設定って何?つまずきポイントと解決策

格安SIMに乗り換えると、「APN設定」というものが必要になることがあります。

APNは「Access Point Name」の略で、スマホがインターネットに接続するための設定です。大手キャリアでは自動で設定されますが、格安SIMでは手動で設定が必要なことがあります。

iPhoneの場合 「構成プロファイル」というものをダウンロードしてインストールするだけ。格安SIMの公式サイトからダウンロードできます。

Androidの場合 設定画面から、APN情報を手動で入力することが多いです。入力する項目(名前、APN、ユーザー名、パスワードなど)は、格安SIMの公式サイトやSIMカードに同梱されている説明書に書いてあります。

つまずきポイント

  • 入力ミス(一文字でも間違えると接続できない)
  • 以前のAPNが残っている(削除してから新しいAPNを設定)
  • SIMカードがちゃんと認識されていない(一度抜き差ししてみる)

APN設定でうまくいかないときは、格安SIMのサポートに問い合わせてください。電話やチャットで、設定方法を教えてもらえます。

乗り換え手順:MNPワンストップ時代の「安全な進め方」

「手続きで詰んだらどうしよう」という不安、よく分かります。でも、最近は「MNPワンストップ」という仕組みで、乗り換えがかなりラクになりました。

事前チェックリスト(バックアップ/2段階認証/LINE/決済)

乗り換える前に、以下を確認しておいてください。これを怠ると、乗り換え当日に慌てることになります。

1. スマホのバックアップ 写真、連絡先、アプリのデータなど。iPhoneならiCloud、AndroidならGoogleアカウントでバックアップできます。万が一に備えて、乗り換え前に最新のバックアップを取っておきましょう。

2. 2段階認証アプリ Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticatorなどを使っている場合、機種変更前にエクスポート(移行)しておく必要があります。これを忘れると、各サービスのログインに2段階認証が求められても、コードが取得できなくなります。

3. LINEの引き継ぎ準備 LINEは電話番号と紐づいています。電話番号が変わらない場合(MNP)は基本的に大丈夫ですが、念のため「引き継ぎ設定」をオンにしておきましょう。トーク履歴のバックアップも忘れずに。

4. スマホ決済の確認 PayPay、楽天ペイ、d払いなど。電話番号が変わらない場合は問題ありませんが、残高の引き継ぎ方法を事前に確認しておくと安心です。

5. キャリアメールの保存 @docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpなどのキャリアメールは、解約すると使えなくなります。大事なメールは事前に保存しておきましょう。キャリアメールを継続したい場合は、「キャリアメール持ち運び」サービス(月額330円程度)を利用する方法もあります。

申し込み→SIM到着→回線切替→開通の流れ

乗り換えの流れを整理しますね。

ステップ1:格安SIMに申し込む 公式サイトから申し込みます。本人確認書類(免許証など)とクレジットカードが必要なことが多いです。MNP(電話番号そのまま乗り換え)の場合は、「MNP予約番号」を事前に取得するか、「MNPワンストップ」対応の会社を選びます。

MNPワンストップとは? 従来は、乗り換え元のキャリアで「MNP予約番号」を取得してから、乗り換え先に申し込む必要がありました。MNPワンストップに対応している会社なら、この手順が不要。乗り換え先で申し込むだけで、予約番号の取得から回線切替まで完結します。

ステップ2:SIMカードが届く(物理SIMの場合) 申し込みから数日〜1週間程度で届きます。eSIMの場合は、申し込み完了後すぐにQRコードが届きます。

ステップ3:回線切替(MNPの場合) 届いたSIMカードをスマホに入れて、回線切替の手続きをします。マイページや電話で手続きできることが多いです。この手続きをすると、旧回線が使えなくなり、新回線が使えるようになります

ステップ4:APN設定 必要に応じて、APN設定をします。iPhoneは構成プロファイルをダウンロード、Androidは手動入力。

ステップ5:開通確認 インターネットに接続できるか、電話ができるか確認します。問題なければ、乗り換え完了です。


ここに「乗り換えフロー図」があると分かりやすいですね。申し込み→SIM到着→回線切替→APN設定→開通の流れを、イラストで示すイメージです。


開通の”タイミング”注意

回線切替のタイミングには注意が必要です。

回線切替をした瞬間から、旧回線は使えなくなります。つまり、仕事中に回線切替をすると、その瞬間から仕事の電話が受けられなくなる。これは困りますよね。

おすすめのタイミング

  • 週末や祝日(仕事の電話がない日)
  • 夜の時間帯(多くの会社は20時〜21時頃まで切替可能)
  • 時間に余裕があるとき(トラブルがあっても対応できる)

また、回線切替には「受付時間」があります。24時間対応の会社もあれば、9:00〜21:00など時間が限られている会社もあります。申し込み前に確認しておきましょう。

タイプ別:あなたはこの選び方(候補の出し方まで)

ここまで読んで、「結局、自分はどこを選べばいいの?」という疑問が残っていると思います。

タイプ別に、選び方の考え方と候補の出し方を整理しますね。

注意:ここでは特定の会社を「おすすめランキング」として断定しません。なぜなら、「あなたにとってのベスト」は、あなたの使い方によって変わるからです。判断軸を示した上で、「こういう会社が候補になる」という形で紹介します。

とにかく安くしたい

判断軸

  • 月額が安い
  • 通話オプションは不要(LINEで十分)
  • 昼休みに多少遅くなっても許容できる
  • サポートはオンラインで十分

候補の探し方

  • MVNOの格安SIM(IIJmio、mineo、NUROモバイル、イオンモバイルなど)
  • データ容量は、自分の使用量に合わせて選ぶ
  • 通話オプションは付けない(または、11円/30秒など安い会社を選ぶ)

落とし穴

  • 昼休みの速度低下(地図や決済に影響)
  • 通話料(30秒22円が積み重なると意外と高い)
  • サポート(店舗がないことが多い)

「安さ」を優先するなら、この落とし穴を理解した上で選んでください。

昼も快適に使いたい

判断軸

  • 混雑時間帯でも速度を落としたくない
  • 月額は少し高くなっても許容できる
  • 昼休みに地図や決済をよく使う

候補の探し方

  • 大手キャリアのサブブランド(Y!mobile、UQモバイル)
  • 大手キャリアのオンライン専用プラン(ahamo、LINEMO、povo)
  • これらは大手キャリアの回線をほぼそのまま使うので、昼でも速い

落とし穴

  • MVNOより月額が高い
  • キャンペーンや割引の条件を確認

「速度」を優先するなら、サブブランドやahamo系が候補になります。

通話が多い

判断軸

  • 仕事で電話を多用する
  • 固定電話にかけることがある
  • 通話料を気にしたくない

候補の探し方

  • かけ放題オプションがある会社
  • 5分/10分かけ放題、または完全かけ放題
  • かけ放題の料金と、基本プランの料金を合わせて比較

落とし穴

  • かけ放題でも、ナビダイヤル(0570)は対象外のことが多い
  • 通話アプリ経由のかけ放題は、アプリを使い忘れると通常料金

「通話」を優先するなら、かけ放題オプションの条件(何分まで、専用アプリが必要か)を確認してください。

サブ回線・2台持ち

判断軸

  • メイン回線は別にある
  • サブ回線として、安く持っておきたい
  • 非常用やデュアルSIM用

候補の探し方

  • 基本料0円〜低額の会社(povoなど)
  • eSIM対応で、既存のスマホに追加できる会社
  • データ容量は少なめでOK

落とし穴

  • 基本料0円の会社は、一定期間使わないと解約されることも
  • デュアルSIMの設定は少し複雑

「サブ回線」として持つなら、基本料が安く、縛りがない会社が候補になります。

よくある質問(格安SIM選びでよく聞かれること)

Q. キャリアメールは使える?残すべき?

A. 基本的に、キャリアメールは解約すると使えなくなります。

@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpなどのアドレスは、大手キャリアの契約に紐づいています。格安SIMに乗り換えると、このアドレスは使えなくなります。

残す方法 ドコモ、au、ソフトバンクは「キャリアメール持ち運び」サービスを提供しています。月額330円程度で、解約後もキャリアメールを使い続けられます。

残すべきか? 正直なところ、GmailやYahoo!メールに移行したほうがラクです。キャリアメールは、将来また乗り換えるときに足かせになります。重要な連絡先には、事前にGmailなどのアドレスを伝えておくのがおすすめ。

Q. LINEやYouTubeは問題ない?

A. 問題なく使えます。

LINEやYouTubeは、インターネットに接続できれば使えます。格安SIMでも、電波が入っていれば問題ありません。

ただし、速度が遅い時間帯は、読み込みに時間がかかることがあります。LINEのメッセージは大丈夫ですが、動画の読み込みは影響を受けることも。

Q. クレカがないと契約できない?

A. クレジットカードなしでも契約できる会社はあります。

多くの格安SIMはクレジットカード払いのみですが、口座振替やデビットカードに対応している会社もあります。

口座振替対応の例:Y!mobile、UQモバイル、mineoなど(会社によって条件が異なるので、公式サイトで確認してください)。

Q. 乗り換えで電話番号やデータはどうなる?

A. 電話番号はMNPで引き継げます。データ(写真など)は端末に残ります。

MNP(番号ポータビリティ)を利用すれば、今の電話番号をそのまま新しい会社で使えます。

写真、連絡先、アプリのデータは、SIMカードではなくスマホ本体に保存されています。SIMカードを入れ替えても、これらのデータは消えません。ただし、万が一に備えて、バックアップは取っておきましょう。

Q. 速度制限ってどのくらい困る?

A. プランによりますが、200kbps〜1Mbps程度。LINEは使えますが、動画は厳しい。

データ容量を使い切ると、速度制限がかかります。制限後の速度はプランによって異なります。

200kbps:LINEのメッセージはOK。画像の読み込みは遅い。動画は実質NG。

1Mbps:LINEのメッセージ、通話はOK。SNSの画像もなんとか。動画は低画質なら見れるかも。

速度制限が心配な人は、制限後の速度が1Mbps以上のプランを選ぶと、ストレスが少なくなります。

まとめ:格安SIMの選び方で後悔しないための最終チェック

長い記事を最後までお読みいただき、ありがとうございます。最後に、この記事の要点を振り返りましょう。

押さえておきたいポイント

  1. 使い方の棚卸しが9割 ギガ(毎月のデータ量)、通話(どれくらいかけるか)、サポート(店舗が必要か)を把握する。
  2. 月額だけで比較しない 初期費用、通話料、オプション、端末代、割引条件を含めた「トータルコスト」で比較する。
  3. 速度は時間帯で変わる 昼休みに遅くなるのが困るなら、サブブランドやahamo系を選ぶ。
  4. 端末の相性を確認する SIMロック解除、対応バンド、VoLTE対応、eSIM対応を事前にチェック。
  5. 乗り換え前にバックアップ 2段階認証アプリ、LINE、スマホ決済の準備を忘れずに。
  6. 回線切替のタイミングに注意 仕事中に回線が切れないよう、週末や夜に切替手続きをする。
  7. キャンペーンの条件を確認 受け取り条件、申請方法、期間を事前にチェック。カレンダーにリマインド設定。

今日やることチェックリスト

  • [ ] スマホのデータ使用量を確認する
  • [ ] 毎月どれくらい電話をかけるか確認する
  • [ ] 自分の優先順位を決める(安さ/速度/通話/サポート)
  • [ ] 候補の会社を2〜3社に絞る
  • [ ] 動作確認端末一覧で、自分のスマホが使えるか確認
  • [ ] キャンペーン条件を確認
  • [ ] バックアップ、2段階認証アプリ、LINEの準備
  • [ ] 申し込み→SIM到着→回線切替→開通

「全部やらなきゃ」と思わなくて大丈夫。まずはデータ使用量を確認するところから始めてください。自分の使い方が分かれば、選ぶべきプランが見えてきます。

この記事が、格安SIMへの乗り換えの参考になれば幸いです。あなたに合った格安SIMが見つかることを願っています。


この記事を最新に保つためのチェック項目

格安SIMの情報は変わりやすいので、以下の項目を定期的に確認してください。

  • 各社の料金プラン改定
  • 新しいキャンペーン情報
  • eSIM対応状況の変化
  • MNPワンストップ対応会社の追加
  • 動作確認端末一覧の更新

特に料金プランやキャンペーンは、数ヶ月で変わることがあります。契約前には必ず、各社の公式サイトで最新情報を確認するようにしてください。

おすすめ記事1

最近の記事
おすすめ記事
おすすめ記事
おすすめ記事
PAGE TOP