トラックドライバーになりたい人へ|仕事内容・必要な免許・向き不向きと始め方ガイド

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高速道路を走る大型トラックを見て、「いつかあのハンドルを握ってみたい」と思ったことはありませんか?一人で黙々と走る仕事に憧れる、運転が好きだから仕事にしたい――そんな気持ちを抱いている方は少なくありません。

トラックドライバーは、物流を支える重要な仕事であり、未経験から始める人も多い職種です。その一方で、免許の種類や生活リズムなど、知っておきたい現実もあります。ネットで調べると「稼げる」「きつい」と色々な情報が出てきて、かえって迷ってしまうこともあるでしょう。

この記事では、トラックドライバーになりたいと思った方が知っておくべき基礎知識を「なりたい人」目線で整理していきます。仕事内容と1日の流れ、必要な免許とステップ、年収・働き方・向き不向き、未経験からの始め方と会社選びまで、順を追って解説します。

読み終わるころには、「なんとなく憧れる」から一歩進んで、自分に合った目指し方がイメージできるようになるはずです。

トラックドライバーってどんな仕事?種類と1日の流れ

トラックドライバーと一口に言っても、働き方は様々です。まずは、どんな種類の仕事があるのか、実際の1日がどんなスケジュールなのかを見ていきましょう。

長距離・地場・ルート・宅配…働き方のタイプを整理

トラックドライバーの仕事は、大きく分けると次のようなタイプがあります。

長距離ドライバーは、数百キロメートル単位の運行を行い、泊まりがけで仕事をすることもあります。高速道路を長時間走行し、荷物を遠方へ届けるスタイルです。収入面では魅力がありますが、家を空ける時間が長くなります。

地場ドライバーは、特定の地域内での配送を担当します。近隣エリアでの配送が中心なので、日帰りで仕事を終えることが多く、生活リズムが比較的安定しやすいのが特徴です。

ルート配送ドライバーは、決まったコースを定期的に回る仕事です。同じ配送先を繰り返し訪問するため、顧客との信頼関係が築きやすく、配送ルートにも慣れやすいという良さがあります。

宅配系ドライバーは、個人宅や企業へ小口の荷物を届ける仕事です。配送件数が多く、体力が求められますが、お客様と直接やり取りする機会が多いため、感謝の言葉をもらえるやりがいがあります。

このように、トラックドライバーには様々な働き方があり、自分のライフスタイルや希望に合わせて選ぶことができます。

ある一日のスケジュール例(地場ドライバーの場合)

地場ドライバーの典型的な1日を見てみましょう。

朝7時ごろに出勤すると、まず点呼があります。アルコールチェックや体調確認を行い、安全に運転できる状態かをチェックします。その後、車両点検を行い、タイヤの状態やライト、ブレーキなどに異常がないか確認します。

8時ごろから荷物の積み込みを始めます。配送する荷物をトラックに積み、固定して崩れないようにします。積み込みが終わったら、いよいよ配送スタートです。

午前中から昼過ぎにかけて、配送先を順番に回ります。荷物を降ろし、受領書にサインをもらい、次の配送先へ移動します。途中で昼休憩を取り、食事や休息をはさみます。

午後は引き続き配送業務を行いますが、場合によっては荷物の回収業務も入ります。配送が終わった後の空き時間を使って、次の配送のための荷物をピックアップすることもあります。

夕方、配送が終わると会社に戻り、トラックの洗車や日報の記入を行います。その日の配送状況や走行距離、気づいた点などを記録し、18時ごろに業務終了となります。

もちろん、これはあくまで一例です。配送エリアや荷物の種類、会社の方針によって、スケジュールは大きく変わります。

トラックドライバーのやりがいと大変さ

トラックドライバーの仕事には、独特のやりがいがあります。

まず、一人の時間が長いため、自分のペースで仕事ができます。運転が好きな人にとっては、長時間ハンドルを握ることそのものが楽しみになるでしょう。また、荷物を無事に届けたときに荷主さんや配送先の方から「ありがとう」「助かったよ」と感謝されると、大きな達成感を感じられます。

物流は社会を支える重要なインフラです。自分が運んだ荷物が、誰かの生活や仕事を支えているという実感は、この仕事ならではのやりがいと言えます。

一方で、大変な面もあります。

早朝や深夜の勤務があったり、天候によっては運転が困難になったりすることもあります。渋滞に巻き込まれると、予定通りに配送できずストレスを感じることもあるでしょう。

荷役作業、つまり荷物の積み下ろしは体力を使います。特に手積み手下ろしの場合は、重い荷物を何度も運ぶ必要があり、体への負担は小さくありません。

長時間同じ姿勢で運転することによる腰痛や肩こり、眠気との戦いも、トラックドライバーが直面する課題です。

こうした大変さを理解した上で、それでも「やってみたい」と思えるかどうかが、トラックドライバーになるための第一歩と言えるでしょう。

トラックドライバーになるための免許とステップ

トラックドライバーとして働くには、運転免許が必須です。どんな免許が必要なのか、どうやって取得するのか、詳しく見ていきましょう。

まずはここから:普通免許・準中型免許でできること

トラックドライバーを目指すなら、まず普通免許または準中型免許の取得から始めることになります。

普通免許で運転できる車両は、車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満のトラックです。小型のバンタイプや軽トラックなどが該当します。宅配便や小口配送など、普通免許でもできる仕事は意外と多くあります。

準中型免許は、2017年に新設された免許区分で、18歳以上であれば取得できます。この免許があれば、車両総重量7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満のトラックを運転できます。いわゆる2トン、3トンクラスのトラックがこれに当たり、コンビニへの配送や引っ越し業者の車両などで使われています。

普通免許や準中型免許でも、トラックドライバーとしてのキャリアをスタートすることは十分可能です。まずは小型のトラックで経験を積み、そこから中型、大型へとステップアップしていく人も多くいます。

中型・大型トラックに乗るには?受験資格と年齢制限

より大きなトラックを運転するには、中型免許や大型免許が必要になります。

中型免許の受験資格は、20歳以上で、普通免許または準中型免許を取得してから通算2年以上の運転経歴があることです。中型免許があれば、車両総重量11トン未満、最大積載量6.5トン未満のトラックを運転できます。4トンから6トンクラスのトラックがこれに該当し、ゴミ収集車や給水車なども運転できるようになります。

大型免許の受験資格は、21歳以上で、普通免許・準中型免許・中型免許のいずれかを取得してから通算3年以上の運転経歴が必要です。大型免許を取得すれば、車両総重量11トン以上のトラックを運転できるようになり、10トントラックや大型トレーラーなど、物流の主力となる車両を扱えます。

ただし、2022年の法改正により、特例教習を修了することで、19歳以上かつ運転経験1年以上から中型・大型免許の取得が可能になる制度も始まりました。この制度を利用すれば、若いうちから大型トラックドライバーを目指すこともできます。とはいえ、こちらはあくまで特例なので、一般的には年齢と経験年数の条件を満たしてから取得するケースが多いです。

未経験からのリアルなステップ例

未経験からトラックドライバーになるには、どんなルートがあるのでしょうか。

よくあるパターンは、まず普通免許で小型トラックや宅配ドライバーとして働き始めることです。仕事をしながら運転技術や配送の流れを学び、経験を積みます。

その後、準中型免許や中型免許を取得し、4トンクラスのトラックに乗り換えます。会社によっては、免許取得支援制度を設けているところも多く、費用の一部または全額を会社が負担してくれることもあります。こうした制度を利用すれば、経済的な負担を抑えながらステップアップできます。

さらに経験を積んだら、大型免許を取得して10トントラックやトレーラーへ。けん引免許を取得すれば、トレーラーの運転も可能になり、さらに仕事の幅が広がります。

こうして段階的にスキルアップしていくことで、未経験からでも大型トラックドライバーとして活躍できるようになります。焦らず、一つずつステップを踏んでいくことが大切です。

トラックドライバーの年収・働き方・向き不向きを知ろう

トラックドライバーの仕事を選ぶ上で、年収や働き方、自分に向いているかどうかは重要なポイントです。

年収の目安と「稼ぎやすさ」

トラックドライバーの年収は、運転する車両の種類や働き方によって大きく変わります。

大型トラックドライバーの平均年収は、約450万円から490万円前後と言われています。これは全産業の平均年収とほぼ同水準か、やや低い程度です。中型以下のトラックドライバーの場合は、平均年収が約430万円から440万円程度となります。

年収は企業規模によっても差があります。大手運送会社では年収500万円を超えることもあり、中小企業では400万円台前半というケースも珍しくありません。

長距離運転や夜勤を伴う仕事は、基本給に加えて距離手当、宿泊手当、深夜手当などが加算されるため、年収が上がりやすい傾向があります。また、危険物取扱者の資格を持ってタンクローリーを運転したり、けん引免許を持ってトレーラーを運転したりすると、資格手当がつくこともあります。

歩合制を取り入れている会社では、配送件数や走行距離に応じて給料が増えるため、頑張り次第で収入を伸ばすことも可能です。

向いている人・向いていないかもしれない人

トラックドライバーに向いているのは、どんな人でしょうか。

まず、運転が好きな人です。長時間ハンドルを握ることが苦にならず、むしろ楽しめる人には天職と言えるかもしれません。時間にルーズでなく、約束した時間にきちんと荷物を届けられる責任感のある人も適性があります。

体力がある人も有利です。荷物の積み下ろしや長時間の運転は、思った以上に体力を消耗します。また、一人の時間が長いため、孤独を感じにくく、自分のペースで仕事ができる環境を好む人にも向いています。

一方で、向いていないかもしれない人もいます。

睡眠リズムが大きく崩れると体調を崩しやすい人は、夜勤や早朝勤務が続く仕事では苦労するかもしれません。長時間同じ姿勢でいることがつらい人や、腰痛や肩こりになりやすい人も、対策が必要です。

また、対人コミュニケーションが極端に苦手な人は、荷主や配送先とのやり取りでストレスを感じることがあるかもしれません。とはいえ、これらはあくまで一般論であり、工夫次第で克服できる部分も多くあります。

家族・生活リズムへの影響もチェック

トラックドライバーの仕事は、生活リズムや家族との時間に大きく影響します。

長距離ドライバーや夜勤中心の仕事は、収入面では魅力的ですが、家族と過ごす時間が限られます。小さな子どもがいる家庭では、行事に参加しにくかったり、平日に家族と顔を合わせる機会が少なくなったりすることもあります。

一方、地場ドライバーや日勤中心の仕事であれば、毎日家に帰れるため、家族との時間を確保しやすくなります。ただし、朝が早い仕事の場合は、夜は早く寝る必要があるため、夜遅くまで起きている生活スタイルには合わないかもしれません。

自分のライフスタイルや大切にしたいことを考えた上で、どんな働き方を選ぶかを決めることが重要です。

未経験・女性・若者が「トラックドライバーになりたい」と思ったら

未経験からトラックドライバーを目指す人、女性ドライバーを目指す人、若いうちから始めたい人に向けて、具体的なアドバイスをお伝えします。

未経験OK求人の探し方とチェックポイント

トラックドライバーの求人を探すときは、「未経験歓迎」「免許取得支援あり」といった条件に注目しましょう。

未経験者を積極的に採用している会社では、研修期間を設けていることが多く、先輩ドライバーとの同乗期間を通じて実践的なスキルを学べます。安全指導がしっかりしているかどうかも、会社選びの大切なポイントです。

求人票を見るときは、次のような点をチェックしましょう。

研修期間の長さはどのくらいか、同乗期間はあるか、安全教育プログラムはあるか。給与形態は固定給か歩合給か、残業代はきちんと支払われるか。休日は週何日あるか、有給休暇は取りやすいか。免許取得支援制度があるか、費用はどの程度負担してもらえるか。

こうした条件を比較して、自分に合った会社を選びましょう。複数の求人を見比べることで、業界の相場感もつかめてきます。

女性ドライバー「トラガール」という選択肢

近年、女性トラックドライバー、通称「トラガール」が増えています。

国土交通省は2014年から「トラガール促進プロジェクト」を推進しており、女性が活躍しやすい環境づくりを進めています。女性ドライバーの割合はまだ全体の約2.4パーセント程度と少ないものの、大型免許を保有する女性は13万人以上いると言われており、潜在的な可能性は大きいと考えられています。

女性ドライバーならではの強みもあります。細やかな気配りや丁寧な運転、高いコミュニケーション能力などは、お客様からの信頼につながります。

ただし、体力面での課題もあります。重い荷物の積み下ろしが必要な仕事では、フォークリフトの資格を取得するなど、体力を補う工夫が求められます。また、配送先に女性用トイレが整備されていないケースもまだあるため、事前に確認しておくことが大切です。

トラガールとして活躍するためには、会社選びが重要です。女性専用の更衣室やトイレが整備されているか、産休・育休制度があるか、女性ドライバーが既に働いているかなどをチェックしましょう。

10代・20代が今からやっておきたいこと

若いうちからトラックドライバーを目指すなら、できるだけ早めに免許を取得しておくことをおすすめします。

普通免許を取得する際は、できればマニュアル(MT)で取得しましょう。トラックの多くはマニュアル車なので、MT免許があると仕事の幅が広がります。最近はオートマチック限定免許でも働ける求人が増えてきていますが、選択肢を広げるという意味では、MTがベターです。

また、交通ルールや安全運転の意識を高めることも大切です。無事故・無違反の記録は、就職時に有利に働きます。

生活リズムを整える習慣も、今のうちから身につけておきましょう。早寝早起き、規則正しい食事、適度な運動など、基本的な生活習慣がトラックドライバーとして長く働くための土台になります。

さらに、アルバイトなどで配送の仕事を経験してみるのも良い方法です。実際に荷物を運ぶ仕事を体験することで、自分に合っているかどうかを確かめられます。

失敗しない会社選びとキャリアアップの考え方

せっかくトラックドライバーになるなら、長く続けられる会社を選びたいものです。会社選びのポイントと、将来のキャリアパスについて考えてみましょう。

求人票で必ず確認したいポイント

求人票を見るときは、次のようなポイントを必ずチェックしましょう。

給与形態は、固定給なのか歩合給なのか、それとも固定給プラス歩合なのかを確認します。歩合給の場合、頑張り次第で収入を増やせる反面、安定性には欠けることがあります。また、諸手当(深夜手当、距離手当、資格手当など)の有無も重要です。

残業代や待機時間の扱いも見落とせません。荷待ち時間が長い場合、その時間が労働時間としてカウントされるのか、給料に反映されるのかを確認しておきましょう。

安全対策も大切なチェックポイントです。デジタルタコグラフやドライブレコーダーが導入されているか、安全教育がしっかり行われているかなどを確認します。これらは、会社が安全運行を重視しているかどうかの指標になります。

免許取得支援制度がある会社なら、働きながらステップアップしやすくなります。費用負担の条件や、取得後の義務(一定期間勤務しなければならないなど)も確認しておきましょう。

将来のキャリアパスをイメージする

トラックドライバーとしてキャリアを積んでいくと、様々な選択肢が広がります。

大型免許やけん引免許を取得すれば、より大きな車両を運転できるようになり、収入アップにつながります。危険物取扱者の資格を取得すれば、タンクローリーの仕事ができるようになります。フォークリフトの資格があれば、荷役作業の幅も広がります。

また、運行管理者の資格を取得すれば、ドライバーから管理職へのキャリアチェンジも可能です。配車係や営業所長など、マネジメント側に回る道もあります。

長く働き続けるためには、自分のキャリアプランを描いておくことが大切です。どんな免許を取りたいか、どんな仕事をしたいか、将来はどうなりたいかを考えながら、計画的にスキルアップしていきましょう。

「やめとけばよかった…」を減らすための情報収集のコツ

会社選びで失敗しないためには、情報収集が欠かせません。

面接時には、遠慮せずに質問しましょう。同乗期間はどのくらいあるのか、離職率はどの程度か、安全への取り組みはどうなっているのかなど、気になることは何でも聞いておくべきです。

インターネットの口コミサイトも参考になりますが、口コミだけを鵜呑みにするのは危険です。良い評価も悪い評価も、書いた人の主観が入っているため、あくまで参考程度にとどめておきましょう。

可能であれば、実際に働いている人に話を聞いてみるのが一番です。職場見学をさせてもらえる会社もあるので、応募前にお願いしてみるのも良いでしょう。

複数の会社を比較することも大切です。一つの会社だけを見て決めるのではなく、いくつかの求人を比べることで、自分にとって何が大事なのかが見えてきます。

「トラックドライバーになりたい」と思ったら今日からできる3ステップ

ここまで、トラックドライバーの仕事について様々な角度から見てきました。最後に、要点を整理しておきましょう。

まず、トラックドライバーは「免許」と「会社選び」で働き方が大きく変わる仕事だということを理解しておきましょう。普通免許から始めて段階的にステップアップする道もあれば、最初から準中型免許を取得して2トン・3トンクラスのトラックから始める道もあります。自分の年齢や状況に合わせて、無理のない計画を立てることが大切です。

次に、未経験・女性・若者でも、普通免許からスタートしてステップアップしていくルートがあることを覚えておいてください。トラックドライバーは特別な人だけがなれる仕事ではなく、やる気と努力があれば誰でも目指せる職業です。免許取得支援制度のある会社を選べば、経済的な負担を抑えながらキャリアを築けます。

そして、免許や年収だけでなく、「自分の生活リズムや性格と合うか」を考えることが大事です。長距離ドライバーになって高収入を目指すのか、地場ドライバーとして家族との時間を大切にするのか、働き方の選択肢は様々です。自分が何を大切にしたいのか、どんな生活を送りたいのかをしっかり考えた上で、仕事を選びましょう。

「トラックドライバーになりたい」という気持ちを抱いたら、まずは小さな一歩から始めてみませんか。免許を持っていないなら教習所の資料を取り寄せてみる、すでに免許があるなら求人サイトで「未経験歓迎」の求人を探してみる、トラガールを目指すなら国土交通省のトラガール促進プロジェクトサイトを見てみるなど、できることから始めればOKです。

物流は、私たちの生活を支える大切な仕事です。あなたの「トラックドライバーになりたい」という夢が、一歩ずつ現実に近づいていくことを願っています。


※本記事で紹介した免許の受験資格や年収のデータは、あくまで目安です。制度は変更される可能性がありますので、最新の情報は警察庁や運輸局などの公式サイトでご確認ください。

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