屋根裏の動物駆除はどうする?種類の見分け方・自分でできる対策・費用相場まで解説

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夜中に屋根裏からドタドタ、カサカサと音がする。その瞬間、背筋がゾクっとする感覚、わかります。「何かいる」と気づいた時の、あの不安な感じ。でも、闇雲に対処しようとしても、動物の種類によって正解はまったく違います。

大事なポイントを最初に伝えておくと、屋根裏に侵入した動物によって「できること」「できないこと」が法律の面でも変わってきます。ネズミは自力で対処できる余地がありますが、ハクビシン・イタチ・アライグマ・コウモリといった野生動物を無許可で捕獲・処分すると、法律違反になる可能性があります。

この記事では、屋根裏に入りやすい動物の見分け方から、自分でできる対策の限界線、業者に頼むべきタイミング、費用相場、そして「また来ないように」するための再発防止策まで、一通り解説します。「まず自分は何をすべきか」がわかる状態になることを目指します。

屋根裏で物音がするとき、まず確認したいこと

音の種類である程度の見当はつく

屋根裏から音がするといっても、その音の特徴で動物はある程度絞り込めます。

「カサカサ」「チーチー」という軽い音や小刻みな動きはネズミの可能性が高いです。体が小さい分、素早く走り回るので音もパタパタと細かく聞こえます。

「ドスドス」「ドンドン」という重みのある足音は、ハクビシンやアライグマなど、中型の動物の特徴です。体重があるだけに、足音もずっしり響きます。

「キーキー」「クックッ」という鳴き声が混ざる場合は、ハクビシンやイタチが考えられます。それぞれ独特の鳴き声を持っているため、聞こえた場合は動物の特定に役立ちます。

活動時間も重要なヒントです。夜行性の動物(ハクビシン・アライグマ・イタチ・コウモリ)は夜から深夜に動きが多く、ネズミも基本的に夜行性ですが昼間も活動することがあります。

フン・臭い・足跡・天井のシミも重要なサイン

音だけでなく、視覚・嗅覚的なサインも確認しましょう。

天井にシミがある、水染みのようなものが広がっている場合は、糞尿による汚染の可能性があります。放置すると天井板が腐って抜け落ちるケースもあります。

強いアンモニア臭は糞尿由来です。特に「ため糞」の習性を持つハクビシン・アライグマ・イタチ・タヌキは、同じ場所に何度も排泄するため、被害が集中しやすく臭いも強烈になります。

獣臭・独特のムスクのような臭いはイタチに特徴的です。外敵に対して肛門腺から分泌液を噴出する習性があり、この臭いは非常にしつこく残ります。

屋根裏に入って確認できる環境であれば、フンの大きさや形、足跡なども手がかりになります。ただし、糞尿には感染症のリスクがあるため、マスク・手袋の着用は必須です。

屋根裏に侵入しやすい動物の種類と見分け方

代表的な5種類の特徴を整理します。

動物 体の大きさ 活動時間 音の特徴 臭いの特徴 フンの特徴 法的規制
ネズミ 小型(15〜25cm) 主に夜〜深夜 カサカサ、パタパタと細かい アンモニア臭(尿) 小さく細長い、黒っぽい イエネズミは規制対象外(自力対処可)
ハクビシン 中型(60〜90cm) 夜〜深夜 ドスドス、重い足音 強い臭い(ため糞) 大きめ、ため糞になる 鳥獣保護管理法の対象(許可必要)
イタチ 小〜中型(15〜40cm) 夜〜深夜 パタパタ〜ドスドス 独特のムスク臭(分泌液) 細長く、特有の臭い 鳥獣保護管理法の対象(許可必要)
アライグマ 中型(40〜60cm) 夜行性 ドスドスと重い 強い糞尿臭 大きめ、ため糞になる 鳥獣保護管理法+外来生物法の対象
コウモリ 小型(4〜8cm) 夕方〜夜 羽音・チチチと鳴く アンモニア系の糞臭 小さい、乾燥してぼろぼろ崩れる 鳥獣保護管理法の対象(許可必要)

※この表は一般的な特徴をまとめたものです。実際の見分けには専門家の判断が必要な場合があります。

ネズミ

屋根裏で最も多いのがネズミです。家の中に入ってくる家ネズミの代表格はクマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミの3種類で、これらは鳥獣保護管理法の対象外(環境衛生上の例外扱い)のため、許可なしに対処できます。

特に屋根裏によく入るのはクマネズミで、身が軽く木に登るのが得意。最大10〜15匹程度の群れで行動することもあり、繁殖力が高いため早めの対処が重要です。

ハクビシン

鼻筋の白い線が特徴の動物で、近年都市部でも増えています。木をよじ登る能力が高く、屋根の隙間から侵入します。特に「ため糞」の習性が厄介で、決まった場所に繰り返し排泄するため、天井が腐食するケースも。タヌキに似ていますが、鼻筋の白い線と細長い体型で見分けられます。

鳥獣保護管理法の対象で、無許可捕獲は1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になります(環境省・鳥獣保護管理法確認、2026年3月時点)。

イタチ

見た目は細長い体でかわいらしいですが、非常に凶暴。肛門腺から噴出する分泌液の悪臭が家に染み付くと、なかなか消えません。泳ぎが得意で、河川沿いや海岸部の家屋への侵入も多いです。

日本に生息するニホンイタチは鳥獣保護管理法の対象。無許可での捕獲は違法です。

アライグマ

近年、特定外来生物として問題になっている動物です。ハクビシンと混同されやすいですが、縞模様のある太いしっぽとマスク状の目の模様が特徴。鳥獣保護管理法に加えて外来生物法の対象でもあるため、対処には特に注意が必要です。破壊力が高く、断熱材を引き剥がしたり、ケーブルをかじったりする被害も報告されています。

自治体によっては、アライグマの相談・捕獲を行っているケースがあります(例:目黒区では専用ダイヤルで対応)。被害がある場合は、まず自治体に相談することを強くおすすめします。

コウモリ

他の動物と異なり、実際に「飛ぶ」ため、隙間から侵入します。屋根裏にコロニー(群れ)を作ることがあり、1か所に大量の糞尿が蓄積します。夕方から活動を始め、夜間に外で虫を食べて朝方に戻ってくるリズムです。

鳥獣保護管理法の対象のため、追い出しや侵入口の封鎖は可能ですが、捕獲・殺傷は許可が必要です。コウモリが外に出ている日中に侵入口を塞ぐ方法が有効とされますが、専門知識と安全対策が必要なため、業者への依頼が現実的です。

屋根裏の動物は自分で駆除できる?できない?

ここが一番大切なポイントです。動物の種類によって「できること」がまったく違います。

ネズミは自力対処の余地がある

家に入ってくるイエネズミ(クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミ)は、鳥獣保護管理法の対象外です。そのため、粘着トラップや毒餌の設置、超音波機器の使用、忌避剤(ハッカ油・木酢液など)による追い出し、市販の殺鼠剤などを使うことができます。

ホームセンターや薬局で手に入る製品を活用することも可能ですし、状況によっては自力での対処も選択肢に入ります。ただし、屋根裏への侵入・作業には危険が伴うため、安全確保が前提です。

それ以外の野生動物は慎重な対応が必要

ハクビシン・イタチ・アライグマ・コウモリ・タヌキなど、鳥獣保護管理法の対象となる動物は、無許可での捕獲・殺傷は違法です。環境省のウェブサイトでも、捕獲するには都道府県知事などの許可が必要であることが明記されています(環境省「捕獲許可制度の概要」、2026年3月時点確認)。

違反した場合は「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」の対象になります。「知らなかった」では済まされないので、注意が必要です。

ただし、忌避剤を置いて追い出す侵入口の可能性がある場所を確認する市役所や業者に相談する、といった行動は許可なくできます。「追い出す」と「捕獲する」は別物として整理しておきましょう。

やってはいけないこと

自分でやるべきではない行動をまとめます。

  • 野生動物を罠で捕まえること(許可なし)
  • 毒餌でハクビシンなどを駆除しようとすること(捕獲と同様に規制対象)
  • 高所・狭所での無理な作業(屋根裏は梁に足を踏み外すリスクがある)
  • 糞尿を素手・マスクなしで処理すること(レプトスピラ症・ハンタウイルスなど感染症リスクあり)
  • 死骸をそのまま放置すること

衛生面での話を少し補足すると、ネズミの糞尿にはレプトスピラ症の原因菌が含まれている可能性があります。これは皮膚の傷や粘膜から感染するため、処理の際は必ずマスク・ゴム手袋・防護メガネを着用し、作業後は手を十分に洗ってください。

屋根裏の動物を追い出す方法

自分でできる範囲での対策を紹介します。ただし、これらはあくまで一時的な効果や補助的な手段であり、根本的な解決(封鎖)と組み合わせて使うことが大切です。

忌避剤

ネズミ・ハクビシン・イタチなどが嫌がる臭いを使った忌避剤は、ホームセンターでも購入できます。ハッカ油・木酢液・唐辛子成分などが含まれた製品が多く、臭いで動物の居心地を悪くする目的で使います。

効果に個体差があり、慣れてしまうと効きにくくなる場合もあります。単体で完全に追い出すより、「侵入口封鎖のタイミングで動物を外に追い出す補助」として使うのが現実的な使い方です。

光・音・燻煙剤

強い光(ストロボライトなど)や超音波発生器は、動物を不快にして追い出す補助効果があります。夜行性の動物は光を嫌がる傾向があります。

燻煙剤はネズミ対策として使われることがありますが、屋根裏での使用には火災・換気の問題があり、注意が必要です。

コウモリに対しては、コウモリが嫌がるハーブ系の忌避スプレーなども販売されています。ただし、コウモリが外出している日中に侵入口を封鎖するのが最も効果的な方法です。

侵入口周辺の環境改善

侵入口になりやすい場所(換気口・軒下の隙間・屋根の破損部・パイプ貫通部など)を事前に確認して封鎖準備をすることは、自分でもできます。ただし、動物がまだ中にいる状態で塞ぐと閉じ込めることになるので、追い出してから封鎖するのが基本の順番です。

また、屋根に登れる庭木の剪定、生ゴミや果物の適切な管理、ペットフードの放置をなくすことなど、環境整備も侵入防止に効果があります。

屋根裏の動物駆除を業者に依頼したほうがいいケース

「自分でやってみたけど状況が変わらない」「そもそも何の動物かわからない」「糞尿の臭いがひどくなってきた」——こういった段階では業者への依頼を前向きに考えることをおすすめします。煽るわけではなく、実際に業者でなければ解決できないことがあるのが現実です。

動物の種類が特定できない

音や臭いだけでは判断が難しい場合、専門家が屋根裏に入って痕跡(フン・足跡・巣材・噛み跡)を確認することで、かなり正確に特定できます。対処方法が種類によって全く変わるため、まず何がいるかを確定させることが最初の一歩です。

糞尿やシミ、臭いがひどい

糞尿が天井に染み込み、シミが広がっている状態は、衛生的にも構造的にも深刻です。放置すると天井板の腐食が進み、修繕費が膨らみます。この段階では、清掃・消毒・断熱材の交換まで含めた総合的な対処が必要です。

高所や狭所の作業が必要

屋根裏の作業は、梁の上を歩いたり、狭い空間に入ったりする危険を伴います。特に侵入口封鎖は屋根の外側からの作業が必要なケースも多く、専門の道具と経験がない状態でやろうとすると、転落などの事故リスクがあります。

再侵入を防ぎたい

一時的に追い出しても、侵入口が残っている限り必ず戻ってきます。業者に依頼することで、侵入口の特定と封鎖まで一貫して対処してもらえます。

屋根裏の動物駆除の費用相場

費用は「動物の種類」「被害の範囲」「作業内容」によって大きく変わります。「相場は○万円」とだけ言うと誤解を生みやすいため、内訳と高くなる理由まで整理します。

費用の目安と内訳

追い出し・忌避処置のみの場合:1〜10万円前後が目安

追い出しだけなら比較的安価で済みますが、根本的な解決にはなりません。再発可能性が高く、追い打ちで費用がかさむことになりやすいです。

侵入口封鎖を含む場合:5〜20万円前後が目安

侵入口の数や工事の難易度によって変わります。屋根の外側からの作業が必要なケースや、侵入口が複数ある場合は高くなります。

糞尿清掃・消毒・断熱材交換を含む場合:10〜50万円以上になることも

被害範囲が広いほど、清掃・消毒に必要な人手と薬剤が増えます。断熱材が糞尿で汚染されている場合は交換が必要です。この段階になると、費用が大きくなることが多い。

費用が高くなるケース

「なぜそんなに高いの?」と疑問に思う方のために、高くなる理由を具体的に挙げます。

動物がハクビシン・アライグマ・コウモリなど野生動物の場合:有許可の業者に頼む必要があり、許可申請代行費用や有資格者の手当てが上乗せされます。

繁殖していて頭数が多い場合:複数回の作業が必要になることがあります。

被害期間が長く糞尿が大量に蓄積している場合:清掃・消毒の工数が大幅に増えます。

侵入口が複数あったり、見つけにくい場所にある場合:調査時間と封鎖工事が増えます。

見積もりを取る際は「追い出し」「封鎖」「清掃・消毒」「保証(再発時の対応)」がどこまで含まれているかを明確にしてもらうことが重要です。金額だけで比較すると、後から追加費用が発生することがあります。

屋根裏の動物被害を再発させないための対策

「追い出した」で終わりにすると、ほぼ確実に再発します。これが一番もったいないパターンです。

侵入口封鎖

最も重要な再発防止策です。動物が使っていた侵入口だけでなく、将来侵入しうる隙間も含めて塞ぐことが理想です。

材料は、動物が破れないパンチングメタルや金網、コーキング剤などが使われます。ハクビシン・アライグマは力が強いため、網の固定方法にも注意が必要です。

餌になるものを置かない

ペットフードの放置、果物が落ちたままの庭、生ゴミの管理不足は、動物を引き寄せる原因になります。「屋根裏に来る」前に「庭や周辺に寄ってこない」環境を作ることが、長期的な再発防止の基本です。

定期点検

年に1〜2回、屋根裏や外壁の点検を行うことで、新しい侵入口候補や動物の痕跡を早期に発見できます。業者によっては、定期点検付きの保証プランを用意しているところもあります。

糞尿跡・巣材の処理

糞尿の臭い(フェロモン成分)は、他の動物を呼び寄せる「目印」になると言われています。動物を追い出した後も、この臭いが残っていると別の個体が入ってくるリスクがあります。消毒・臭い除去まで徹底することが、次の侵入を防ぐ意味でも重要です。

屋根裏 動物 駆除でよくある質問

屋根裏の音だけで動物は特定できますか?

音はヒントにはなりますが、確定はできません。足音の重さ(軽い=小型、重い=中型)や活動時間(夜行性か昼夜問わずか)、鳴き声で絞り込める場合はありますが、正確な特定には屋根裏の痕跡(フン・足跡・巣材)の確認が必要です。不安な場合は専門業者の無料調査を利用するのが確実です。

ネズミとハクビシンの違いは?

ネズミは体が小さく(15〜25cm)、音も軽くパタパタとしています。ハクビシンは体長が60〜90cm程度あり、足音が重くドスドスと響きます。フンの大きさも全然違い、ネズミは小粒・細長いのに対し、ハクビシンは大きくため糞の形跡(一か所に集中)が残ります。

追い出しただけで終わりにしても大丈夫ですか?

基本的には大丈夫ではありません。動物が使った侵入口が残っている限り、同じ個体か別の個体が再び入ってきます。特に「ため糞」の動物(ハクビシン・アライグマなど)は、臭いの痕跡をたどって戻ってくる習性があるため、糞尿の清掃・消毒と侵入口封鎖までをセットで行うことが再発防止の基本です。

市役所や自治体に相談できますか?

できます。特にハクビシン・アライグマなどの野生動物の被害については、自治体が捕獲対応を行っているケースがあります。ただし、対応の内容・範囲・スピードは自治体によって大きく異なります。また、ネズミは自治体の対応外のことも多いため、対象外の場合は業者への依頼が必要です。まず最寄りの市区町村の環境・生活衛生担当部署に問い合わせてみることをおすすめします。

動物の死骸がある場合はどうするの?

屋根裏で死骸を見つけた場合は、感染症予防のためにマスク・ゴム手袋・防護メガネを着用した上で、袋に密封してから処理します。自治体によってはネズミの死骸の回収・相談に応じているところもあります。野生動物の死骸は自治体または専門業者に相談してください。死骸の腐敗はウジや悪臭の原因にもなるため、発見したら早めの対処が重要です。

屋根裏の動物駆除で後悔しないために

屋根裏の動物問題は、「とにかく早く解決したい」という気持ちから、勢いで対処を始めてしまいがちです。でも、動物の種類を確認せずに対処を始めると、法律違反になる可能性があるし、間違ったアプローチをとると再発の繰り返しになります。

まず何の動物かを見極めること。音・フン・臭い・活動時間のヒントを集めて、種類を絞ります。

次に、種類によって対処可能な範囲を確認すること。ネズミであれば自力対処の余地がありますが、野生動物は「追い出す」は可能でも「捕獲する」には許可が必要です。

そして、「追い出した」で終わらないこと。駆除の本当のゴールは再侵入を防ぐことです。侵入口封鎖・清掃・消毒まで一連で行うことで、同じ問題を繰り返さずに済みます。

「また来ないようにしたい」——その願いをかなえるためにも、見極め→対処→再発防止という順番で、一つずつ丁寧に進めることが、結果的に時間もコストも節約できる近道です。

くらしのーと編集部

【記事の制作・編集担当】 くらしノート編集部は、住まい・スキル・通信・お金・防犯など、暮らしの意思決定に必要な情報を編集・発信しています。一次情報(公的機関・自治体・公式発表)を優先し、根拠の薄い情報は掲載しません。体験・取材・事例を踏まえ、読者が「今日やること」まで分かる記事づくりを心がけています。 ※掲載内容は、可能な限り公式情報を確認して作成しています。制度・料金・条件は変更される場合があるため、最新の情報は各公式サイトもあわせてご確認ください。

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