スマホが急速充電できない原因は?今すぐ試せるチェックリストと対処法

※本記事にはプロモーションが含まれています

「急速充電対応と書いてあるのに、全然速くなっている気がしない…」

「前はもっと早く充電できたのに、最近なぜか遅い…」

スマホの充電が遅いと、出かける前や寝る前に焦ってしまいますよね。

実は、急速充電がうまくいかない原因は、意外とたくさんあります。

急速充電は、スマホ本体・充電器・ケーブルの3つが「同じ規格で対応していること」が前提です。この3つのうち、1つでも合わないと、通常充電になってしまいます。

さらに、スマホの設定、周囲の温度、バッテリー保護機能などでも、充電速度は変わります。そのため、「どこが原因なのか分かりづらい」のが悩ましいところです。

この記事では、以下の内容を、やさしく順番に解説していきます:

  • 今すぐ試せる5ステップのチェックリスト
  • iPhone/Android/USB-Cガジェットごとの「あるある原因」
  • 仕様上、急速充電できないのが正常なケース
  • それでもダメなら、どこに相談するか

読み終わる頃には、「とりあえず片っ端から買い替える」前に、落ち着いて原因を切り分けられるようになるはずです。

まず確認!急速充電できないときの5ステップ診断

急速充電ができないと感じたら、まずは以下の5ステップを順番に試してみましょう。

どのステップで改善するかによって、原因が絞り込めます。

ステップ1: 急速充電になっているか表示を確認する

まず、「本当に急速充電になっていないのか」を確認しましょう。

急速充電の表示

急速充電になっているかどうかは、スマホの画面に表示されることが多いです。

iPhoneの場合:

  • ロック画面やバッテリー設定で、充電アイコンに特別な表示が出ることがある
  • ただし、「急速充電中」という明確な文字表示はないことが多い

Androidの場合:

  • 「急速充電」「高速充電」「超高速充電」などの文字が表示される
  • 充電アイコンに稲妻マークやプラスマークが追加される
  • メーカーによって表示方法が異なる

充電速度を確認する方法

表示が分かりにくい場合は、実際の充電速度を見てみましょう。

目安:

  • 急速充電の場合: 30分で30〜50%程度充電される
  • 通常充電の場合: 30分で10〜20%程度しか充電されない

※機種やバッテリー残量によって異なります。

もし、充電速度が明らかに遅い場合は、次のステップに進みましょう。

ステップ2: ケーブルと充電器の組み合わせを変えてみる

次に、ケーブルと充電器の組み合わせを変えて試してみましょう。

試してほしいこと

以下の組み合わせで、それぞれ充電してみてください:

  • 別のケーブル + 同じ充電器
  • 同じケーブル + 別の充電器
  • 別のケーブル + 別の充電器
  • できれば純正品や信頼できるメーカーの製品で試す

切り分けのポイント

どの組み合わせで急速充電になるか、ならないかを確認します。

例えば:

  • Aというケーブルでは急速充電にならないが、Bというケーブルでは急速充電になる → Aのケーブルに問題がある可能性が高い
  • どのケーブルでも充電器Xでは急速充電にならないが、充電器Yでは急速充電になる → 充電器Xに問題がある可能性が高い
  • どの組み合わせでも急速充電にならない → スマホ本体に問題がある可能性がある

ケーブルの劣化は見た目では分からない

重要なのは、「見た目は無事でも、ケーブル内部が劣化していることが多い」ということです。

ケーブルの寿命:

  • 毎日使っているケーブルは、1〜2年で劣化することがある
  • 抜き差しの回数が多いほど、内部の配線が切れやすい
  • 折り曲げ癖がついている部分は、特に劣化しやすい

見た目に問題がなくても、ケーブルを疑ってみる価値はあります。

ステップ3: スマホを再起動・電源OFFで充電してみる

スマホを再起動したり、電源を切った状態で充電してみましょう。

再起動してから充電する

スマホを再起動すると、一時的な不具合が解消されることがあります。

再起動の方法:

  • iPhone: 電源ボタン長押し(またはボタン組み合わせ)で「スライドで電源オフ」→再度電源オン
  • Android: 電源ボタン長押しで「再起動」を選択

再起動後、もう一度充電してみてください。

電源を切って充電する

電源を切った状態で充電すると、充電速度が速くなることがあります。

理由:

  • スマホの電源が入っていると、バックグラウンドでアプリが動いている
  • 画面表示やデータ通信などで、電力を消費している
  • 充電しながら消費もしているため、体感の充電速度が遅くなる

電源を切ると、消費がゼロになるため、充電に専念できます。

バックグラウンドアプリの影響

特に、以下のようなアプリは、バックグラウンドで多くの電力を消費します:

  • 地図アプリ(GPS使用)
  • 動画アプリ
  • ゲームアプリ
  • SNSアプリ(通知を頻繁に受け取る)

充電中にこれらのアプリを使っていると、充電速度が遅く感じられます。

ステップ4: 急速充電の設定・バッテリー保護機能を確認する

スマホの設定で、急速充電が有効になっているか確認しましょう。

Androidの急速充電設定

Androidスマホでは、「急速充電」のオン/オフ設定があることがあります。

設定の場所(例):

  • 設定 → バッテリー → 急速充電
  • 設定 → バッテリー → 充電設定 → 高速充電

メーカーによって設定項目の名前や場所が異なるため、「設定」アプリで「急速」「高速」「充電」などで検索してみてください。

もし「急速充電」がOFFになっていたら、ONにしてみましょう。

バッテリー保護機能の影響

最近のスマホには、バッテリーを長持ちさせるための「バッテリー保護機能」があります。

この機能がONになっていると、以下のような挙動になります:

  • バッテリー残量が80%を超えると、充電速度を遅くする
  • 夜間(就寝時間帯)は、ゆっくり充電する
  • バッテリーの寿命を延ばすために、あえて急速充電を避ける

これは故障ではなく、正常な動作です。

設定の確認:

  • iPhone: 設定 → バッテリー → バッテリー充電の最適化
  • Android: 設定 → バッテリー → バッテリー保護(メーカーによって異なる)

もし、「とにかく早く充電したい」という場合は、この機能をOFFにすることもできます。

ただし、バッテリー保護機能をOFFにすると、バッテリーの劣化が早まる可能性があります。

ステップ5: 温度・湿気・端子の汚れなど「環境要因」を見る

最後に、充電環境を見直してみましょう。

温度による充電制限

スマホが熱すぎたり、寒すぎたりすると、充電速度が制限されます。

高温の場合:

  • 本体が熱くなると、安全のために充電速度を落とす
  • 夏の車内、炎天下、布団の中などは要注意

低温の場合:

  • 極端に寒い場所では、バッテリーの性能が低下する
  • 冬の屋外、冷蔵庫近くなどは要注意

適切な温度:

  • 充電に適した温度は、おおよそ15℃〜35℃程度
  • 快適な室温であれば、問題ありません

端子の汚れ・ホコリ

充電端子にホコリやゴミが溜まっていると、接触不良を起こします。

確認方法:

  • スマホの充電端子を覗いて、ホコリやゴミがないか確認する
  • ケーブル側のコネクタも確認する

掃除方法(安全な方法のみ):

  • 電源を切る
  • 柔らかいブラシ(歯ブラシなど)で軽くホコリを払う
  • エアダスター(圧縮空気スプレー)で吹き飛ばす
  • 乾いた綿棒で優しく拭く

注意:

  • 針や金属ピンなど、鋭利なものは絶対に使わない(ショートや破損の危険)
  • 水や洗剤は使わない
  • 無理に奥まで押し込まない

端子が錆びている、変形している場合は、自分で直そうとせず、専門店に相談してください。

原因別に整理: なぜ急速充電できないのか?

ここからは、急速充電できない原因を、種類別に整理していきます。

自分のケースがどれに当てはまるか、考えながら読んでみてください。

スマホ本体・OS側の原因

スマホ本体やOSに原因がある場合があります。

そもそも急速充電に対応していない機種

古い機種や、一部の廉価版スマホでは、そもそも急速充電に対応していないことがあります。

確認方法:

  • スマホのメーカー公式サイトで、仕様・スペックを確認する
  • 「急速充電対応」「高速充電対応」などの記載があるか見る

対応していない場合は、急速充電器を使っても、通常充電になります。

OSアップデート後の不具合

OSをアップデートした後、一時的に充電関連の不具合が起きることがあります。

対処法:

  • スマホを再起動してみる
  • 次のOSアップデートを待つ(不具合が修正されることがある)
  • メーカーの公式サポート情報を確認する

バッテリーの劣化

バッテリーが大きく劣化していると、急速充電がうまく働かないことがあります。

バッテリー劣化の兆候:

  • 充電の減りが異常に早い
  • 残量表示がおかしい(いきなり0%になるなど)
  • スマホが熱くなりやすい

確認方法:

  • iPhone: 設定 → バッテリー → バッテリーの状態と充電 → 最大容量を確認
  • Android: 設定 → バッテリー(メーカーによって確認方法が異なる)

最大容量が80%を下回っている場合は、バッテリー交換を検討した方がいいかもしれません。

充電器・ケーブルの規格が合っていない

充電器とケーブルの規格が、スマホに合っていない可能性があります。

急速充電対応と書かれていない充電器・ケーブル

充電器やケーブルに「急速充電対応」と書かれていない場合、通常充電しかできません。

確認ポイント:

  • パッケージや製品説明に「急速充電」「PD対応」「Quick Charge対応」などの記載があるか
  • 出力が5V/1A程度しかない場合は、通常充電

急速充電するには:

  • 充電器: 18W以上の出力(目安)
  • ケーブル: 急速充電規格に対応したもの

規格の不一致

急速充電には、いくつかの規格があります。

主な規格:

  • USB PD(Power Delivery): 最も広く使われている規格
  • Quick Charge: Qualcomm社の規格、一部Androidで採用
  • メーカー独自規格: Samsung、Huaweiなど

規格が合わないとどうなるか:

例えば、スマホがUSB PD対応なのに、充電器がQuick Chargeのみ対応の場合、お互いに急速充電モードに入れず、通常充電になります。

対処法:

  • スマホの対応規格を確認する(公式サイトや取扱説明書)
  • 同じ規格に対応した充電器・ケーブルを選ぶ

ケーブルの対応W数が足りない

充電器が高出力(例: 60W)でも、ケーブルが低出力(例: 15W)までしか対応していないと、ケーブルがボトルネックになります。

確認方法:

  • ケーブルのパッケージや説明書で、対応W数を確認する
  • 「60W対応」「100W対応」などの記載を見る

対処法:

  • 充電器の出力に合った、十分な対応W数のケーブルを選ぶ

端子まわりの劣化・汚れ・接触不良

充電端子やケーブルのコネクタに問題がある場合があります。

ホコリ・ゴミ・錆び

端子にホコリやゴミが溜まると、電気的な接触が悪くなります。

影響:

  • 急速充電に必要なデータ通信ができない
  • 結果として、通常充電にしかならない

対処法:

  • ステップ5で説明した安全な方法で掃除する
  • 錆びている場合は、専門店に相談する

ケーブルのコネクタの変形

ケーブルのコネクタ(端子部分)が変形していると、しっかり接続できません。

確認方法:

  • コネクタを横から見て、曲がっていないか確認する
  • 差し込んだとき、グラグラしないか確認する

対処法:

  • 変形している場合は、ケーブルを交換する
  • 無理に押し込まない

ケーブル内部の劣化

見た目は無事でも、ケーブル内部の配線が切れかかっていることがあります。

劣化しやすい部分:

  • コネクタの付け根
  • 折り曲げ癖がついている部分
  • 引っ張られて負荷がかかった部分

対処法:

  • 1〜2年使ったケーブルは、見た目が無事でも交換を検討する
  • 信頼できるメーカーの製品を選ぶ

温度・バッテリー保護機能による制限

スマホは、安全やバッテリー寿命のために、意図的に充電速度を制限することがあります。

高温による制限

スマホが熱くなると、安全のために充電速度を落とします。

原因:

  • 充電しながらゲームや動画を見ている
  • 布団の中、車内など、熱がこもる場所で充電している
  • 夏の暑い部屋で充電している

対処法:

  • 充電中は、できるだけスマホを使わない
  • 涼しい場所で充電する
  • スマホケースを外して、熱を逃がす

低温による制限

極端に寒い場所では、バッテリーの性能が低下します。

原因:

  • 冬の屋外で充電している
  • 暖房のない部屋で充電している

対処法:

  • 室温(15℃〜25℃程度)の場所で充電する

バッテリー保護機能

ステップ4でも触れましたが、バッテリー保護機能がONだと、以下のような挙動になります:

  • 80%〜100%の充電は、ゆっくり行う
  • 夜間は、朝までにちょうど100%になるように調整する
  • 満充電を避けて、80%程度で充電を止める

これは、バッテリーの劣化を防ぐための正常な動作です。

対処法:

  • バッテリー保護機能を理解して、納得して使う
  • どうしても早く充電したい場合は、一時的にOFFにする

iPhone・Android・USB-Cガジェット別「急速充電できない」あるある

ここからは、デバイスごとによくある原因を紹介します。

iPhoneで急速充電できないときのチェックポイント

iPhoneで急速充電ができない場合、以下を確認してみましょう。

急速充電に対応している世代か

iPhoneで急速充電が使えるのは、iPhone 8以降です。

対応機種(例):

  • iPhone 8 / 8 Plus 以降
  • iPhone X 以降
  • iPhone SE(第2世代)以降

iPhone 7以前の機種は、急速充電に対応していません。

充電器とケーブルの組み合わせ

iPhoneで急速充電するには、以下の組み合わせが必要です。

必要なもの:

  • USB-C電源アダプタ(18W以上、20W推奨)
  • USB-C – Lightningケーブル、またはUSB-C – USB-Cケーブル(iPhone 15以降)

NGな組み合わせ:

  • USB-A電源アダプタ + USB-A – Lightningケーブル → 通常充電
  • 低出力(5W)の電源アダプタ → 通常充電

対処法:

  • Apple純正、またはMFi認証を受けたケーブルと充電器を使う

バッテリー充電の最適化

iPhoneには「バッテリー充電の最適化」という機能があります。

設定の場所:

  • 設定 → バッテリー → バッテリーの状態と充電 → バッテリー充電の最適化

この機能がONだと:

  • 普段の充電パターンを学習する
  • 80%までは急速充電し、その後はゆっくり充電する
  • 朝起きる時間に合わせて100%になるように調整する

これは正常な動作です。

すぐに満充電したい場合は、一時的にOFFにすることもできます。

Androidスマホで急速充電できないときのチェックポイント

Androidスマホは、メーカーや機種によって仕様が異なります。

急速充電の設定を確認する

Androidでは、設定で「急速充電」「高速充電」をON/OFFできる機種があります。

設定の場所(例):

  • 設定 → バッテリー → 急速充電
  • 設定 → バッテリー → 充電設定 → 急速充電を許可

メーカーによって名称や場所が異なるため、設定アプリで検索してみてください。

もしOFFになっていたら、ONにしてみましょう。

対応規格を確認する

Androidスマホは、以下のような規格に対応しています:

  • USB PD(Power Delivery)
  • Quick Charge(Qualcomm)
  • メーカー独自規格(Samsung、Huaweiなど)

確認方法:

  • スマホのメーカー公式サイトで仕様を確認する
  • 取扱説明書を見る

対処法:

  • スマホが対応している規格に合った充電器・ケーブルを選ぶ

バッテリー保護機能

Androidでも、バッテリー保護機能があります。

機能の例:

  • 80%で充電速度を落とす
  • 夜間はゆっくり充電する
  • 満充電を避ける

設定の場所(例):

  • 設定 → バッテリー → バッテリー保護
  • 設定 → バッテリー → アダプティブ充電

この機能がONだと、状況によっては充電が遅く感じられますが、これは正常な動作です。

USB-C採用ガジェット(イヤホン・小型家電など)の場合

スマホ以外のUSB-C機器でも、急速充電できないことがあります。

USB-Cだからといって、必ずしも急速充電対応ではない

USB-C端子があっても、すべての機器が急速充電に対応しているわけではありません。

USB-Cでできること:

  • データ転送
  • 映像出力
  • 充電(5Vのシンプルな充電のみ対応の機器も多い)

急速充電(USB PDなど)に対応しているかは、機器によります。

5Vのみ対応の機器も多い

特に、小型のワイヤレスイヤホンや、一部の周辺機器は、5V充電のみ対応です。

この場合:

  • 急速充電器を使っても、5Vでしか充電されない
  • 急速充電できないのは、故障ではなく仕様

取扱説明書で確認する

確認方法:

  • 取扱説明書の「仕様」「スペック」欄を見る
  • 「入力」「充電」の項目で、対応電圧・電流を確認する

表記例:

  • 入力: 5V/1A → 5Vのみ対応(急速充電非対応)
  • 入力: 5V〜20V/最大3A → USB PD対応(急速充電対応)

対処法:

  • 機器の仕様を確認して、対応している範囲内で充電する
  • 「急速充電できない=故障」とは限らない

それでも急速充電できないときは?修理・買い替えの判断基準

ここまで試しても急速充電できない場合、どうすればいいでしょうか。

ここまで試してダメなら、まずはサポートやショップに相談

自分でできる対処をすべて試しても改善しない場合は、専門家に相談しましょう。

本体故障の可能性

以下のような場合は、スマホ本体の故障の可能性があります:

  • どのケーブル・充電器でも急速充電にならない
  • 端子を掃除しても改善しない
  • 再起動しても改善しない
  • 設定を確認しても問題ない

故障の例:

  • 充電端子の内部が破損している
  • 充電制御チップの故障
  • バッテリーの著しい劣化

相談先

以下のような場所に相談できます:

  • スマホのメーカー公式サポート(電話・チャット・メール)
  • 購入したキャリアショップ(ドコモ、au、ソフトバンクなど)
  • 家電量販店の修理カウンター
  • Apple Store(iPhoneの場合)

相談するときに伝えること

スムーズに対応してもらうために、以下の情報を整理しておきましょう:

  • 機種名・OS バージョン
  • 症状(いつから、どんなときに急速充電できないか)
  • 試したこと(ケーブル交換、再起動など)
  • 使用環境(充電場所、温度など)

これらを伝えることで、適切なアドバイスをもらいやすくなります。

ケーブル・充電器の買い替えを検討する目安

ケーブルや充電器に以下のような兆候がある場合は、安全面からも買い替えを検討してください。

買い替えのサイン

以下のような状態は、危険です:

ケーブル:

  • 被覆(外側のカバー)が破れて、内部の配線が見えている
  • コネクタがグラグラする
  • 折り曲げ部分が異常に硬い、または柔らかい
  • 充電中に異常に熱くなる

充電器:

  • 本体が変形している
  • 異臭がする
  • 異常に熱くなる
  • 焦げ跡がある

これらの状態で使い続けると、火災やショートの危険があります。

買い替え時のポイント

新しいケーブル・充電器を選ぶときは、以下に注意しましょう:

信頼できるメーカーを選ぶ:

  • スマホメーカー純正品
  • Anker、Belkin、Elecomなど、実績のあるメーカー
  • 認証マーク付き(MFi認証、USB-IF認証など)

規格を確認する:

  • スマホの対応規格(USB PD、Quick Chargeなど)に合ったものを選ぶ
  • ケーブルの対応W数が十分か確認する

安すぎる製品は避ける:

  • 極端に安い製品は、品質が低いことがある
  • 発火・ショートのリスクがある

充電環境そのものを見直す

充電環境に問題がある場合もあります。

極端な環境で充電していないか

以下のような場所での充電は避けましょう:

  • 布団・枕の下(熱がこもる)
  • 炎天下の車内(高温)
  • 直射日光が当たる場所(高温)
  • 暖房器具の近く(高温)
  • 冷蔵庫・冷凍庫の近く(低温)

適切な環境:

  • 快適な室温(15℃〜25℃程度)
  • 風通しの良い場所
  • 平らで安定した場所

電源側の問題

充電器をつなぐ電源側に問題がある場合もあります。

確認ポイント:

延長コード・タコ足配線:

  • 多くの機器をつなぎすぎていると、電圧が不安定になる
  • できれば、壁のコンセントに直接つなぐ

古い電源タップ:

  • 長年使っている電源タップは、内部が劣化していることがある
  • 新しいものに交換する

海外の電源:

  • 海外では電圧が異なるため、充電速度が変わることがある
  • 変圧器が必要な場合もある

対処法:

  • シンプルに、壁のコンセントに直接充電器をつなぐ
  • 電源タップを新しいものに交換する

急速充電できないときのポイントまとめ

最後に、この記事のポイントをまとめます。

記事全体のポイント整理

1. 急速充電には「スマホ本体・充電器・ケーブル」の3点セットが必要

急速充電が成立するには、以下の3つすべてが対応している必要があります:

  • スマホ本体: 急速充電規格に対応している
  • 充電器: 十分な出力(18W以上など)がある
  • ケーブル: 急速充電規格に対応している

この3つのうち、1つでも対応していないと、通常充電になってしまいます。

2. 見るべきポイントは多いが、順番にチェックすれば原因を絞り込める

急速充電できない原因は、たくさんあります:

  • ケーブルの劣化
  • 充電器の規格不一致
  • スマホの設定
  • バッテリー保護機能
  • 温度
  • 端子の汚れ

でも、この記事で紹介した5ステップを順番に試せば、原因を絞り込めます。

3. USB-Cでも、急速充電に対応していないガジェットがある

USB-C端子があっても、すべての機器が急速充電に対応しているわけではありません。

特に、小型のワイヤレスイヤホンや周辺機器は、5V充電のみ対応のことが多いです。

「急速充電できない=故障」とは限りません。取扱説明書で仕様を確認しましょう。

4. バッテリー保護機能で、意図的に充電を遅くしているケースがある

最近のスマホは、バッテリーの寿命を延ばすために、以下のような機能があります:

  • 80%以降は充電速度を落とす
  • 夜間はゆっくり充電する
  • 満充電を避ける

これは故障ではなく、正常な動作です。

バッテリーを長持ちさせたいなら、この機能をONのまま使いましょう。

5. 自力で改善しない場合は、早めにプロに相談する

自分でできる対処をひと通り試しても改善しない場合は、無理せずプロに相談しましょう。

相談先:

  • メーカー公式サポート
  • キャリアショップ
  • 家電量販店の修理カウンター

自分で分解したり、非公式の方法で修理しようとすると、かえって悪化したり、保証が受けられなくなったりします。

「なんとなく不安」から「落ち着いて判断」へ

急速充電できないと、「スマホが壊れたのかな…」「買い替えなきゃいけないのかな…」と不安になりますよね。

でも、多くの場合は、以下のような単純な原因です:

  • ケーブルが古くなっている
  • 充電器の規格が合っていない
  • バッテリー保護機能が働いている

この記事で紹介したチェックリストを使えば、原因を冷静に切り分けられます。

「なんとなく不安」のまま使い続けるより、知識とチェックリストがあれば、落ち着いて判断できるはずです。

まずは、5ステップ診断から試してみてください。

きっと、解決の糸口が見つかりますよ。

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事
おすすめ記事
おすすめ記事
おすすめ記事
PAGE TOP