指しゃぶりをやめさせるには?叱らず卒業する7つのコツ|年齢別の目安と歯並び対策

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「やめさせたいのに、叱るほど増える気がする…」「もう4歳なのに、まだ指しゃぶりしてる。歯並びは大丈夫?」

お子さんの指しゃぶりが続くと、心配になりますよね。保育園や幼稚園で指摘されると、さらに焦ってしまうもの。でも、叱ってやめさせようとすると、逆効果になることが多いんです。

結論から言うと、指しゃぶりは3歳頃まで禁止する必要はなく、多くの子どもは成長とともに自然に減っていきます。ただし、4歳以降も頻繁に続く場合は、叱らずに”段階的な卒業作戦”を始めましょう

この記事では、年齢別の目安、叱らずに卒業する7つの方法、歯並びへの影響、受診の目安まで、一次情報をもとに解説します。今日からできる具体的な声かけや、7日間の卒業プランも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

結論|指しゃぶりをやめさせるには「年齢」と「頻度」で考える

まずは、焦る前に「今の状態」を確認しましょう。年齢と頻度によって、対応が変わります。

年齢別の目安

年齢目安
0〜3歳禁止する必要なし。自然な発達の一部
3〜4歳多くは自然に減る。無理に禁止しない
4歳以降頻繁なら対策を始める。歯並びに影響が出ることも
6〜7歳(永久歯前)ここまでに卒業を目標に

日本小児歯科学会のQ&Aによると、「3歳頃までは特に禁止する必要はない」「4歳を過ぎても指しゃぶりが頻繁であったり、吸い方が強かったりする場合には、歯科医師・小児科医師に相談を」とされています。

つまり、3歳までは焦らなくてOK。4歳以降も頻繁なら、専門家と連携しながら対策を、というのが基本スタンスです。

「寝る前だけ」と「日中もずっと」は違う

同じ4歳でも、「寝る前だけ」と「日中もずっと」では状況が違います。

寝る前だけ → 眠気や安心を求めるため。比較的やめやすい。寝入りのルーティンを変えるアプローチが有効。

日中もずっと → クセ化している可能性。退屈や不安がトリガーになっていることも。観察して原因を探る必要あり。

この違いを理解しておくと、対策が立てやすくなります。

指しゃぶりはなぜ起きる?やめられない”きっかけ”を見つけよう

「なぜ指しゃぶりをするの?」が分かると、対策が見えてきます。

眠い・退屈・不安(環境の変化、園生活など)

指しゃぶりは、赤ちゃんの頃から続く”自己安定”の行動です。お腹の中にいるときから指をしゃぶっている赤ちゃんもいます。

3歳を過ぎても続く場合、以下のようなきっかけがあることが多いです。

  • 眠い:寝る前、ウトウトしているとき
  • 退屈:やることがないとき、手持ち無沙汰
  • 不安:保育園・幼稚園に入った、引っ越した、下の子が生まれた、親が忙しい

特に、環境の変化があったときに増えることがよくあります。「下の子が生まれてから増えた」「入園してから戻った」というケースは、とても多いです。

クセ化(口が寂しい/手持ち無沙汰)

特に不安がなくても、“クセ”として残っていることもあります。テレビを見ているとき、ぼーっとしているとき、気づくと口に指が入っている…という状態です。

この場合は、「やめなさい」と言うよりも、手や口を使う別の活動に置き換えるアプローチが有効です。

観察チェック表(時間帯・場所・気分)

まずは、お子さんの指しゃぶりを「観察」してみてください。

チェック項目記録
いつ?(朝/昼/夕方/夜/寝る前)
どこで?(家/園/車/外出先)
何をしているとき?(テレビ/遊び/ぼーっと/眠そう)
どんな気分っぽい?(退屈/眠い/不安/疲れ)
頻度は?(1日数回/1時間に何回/ずっと)

1週間くらい記録すると、パターンが見えてきます。「夕方のテレビ中に多い」「園から帰ってきたあとに増える」など。パターンが分かれば、そのタイミングに対策を打てます。

叱らずに卒業する7つの方法(今日からできる順)

ここからは、叱らずに卒業するための具体的な方法を紹介します。今日からできる順番で並べています。

① “やめなさい”を言わない(NGワードと理由)

NGワード

  • 「やめなさい!」
  • 「恥ずかしいよ」
  • 「赤ちゃんみたい」
  • 「歯がガタガタになるよ」

こうした言葉は、逆効果になることが多いです。なぜなら、指しゃぶりは「安心したい」ときにする行動だから。叱られると不安が増えて、余計に指しゃぶりが増えるという悪循環になります。

また、「恥ずかしい」「赤ちゃんみたい」という言葉は、自己肯定感を下げてしまいます。

代わりの声かけ

  • 「お手てが寂しいのかな?」
  • 「ぎゅってしようか」
  • 「これ握ってみる?」

「やめなさい」ではなく、別の行動に誘導するのがコツです。

② 安心のルーティン(寝る前の絵本・手を握る等)

寝る前に指しゃぶりをする子は多いです。これは、眠くなると安心を求めて口に手がいくから。

対策

  • 寝る前に絵本を読む(手で絵本を持つ)
  • 子どもの手を握って寝かしつける
  • 「おやすみのぎゅー」を習慣にする

声かけ例 「今日もたくさん遊んだね。おやすみのぎゅーしようか」

手を握っていると、指しゃぶりしにくくなります。また、スキンシップで安心感が満たされると、指しゃぶりの必要性が減ります。

③ 手と口の”置き換え”(タオル/ぬいぐるみ/握る玩具)

指しゃぶりの代わりになる”安心アイテム“を用意する方法です。

置き換えの例

  • お気に入りのタオルやハンカチ
  • ぬいぐるみ(手で持てるサイズ)
  • 握れるおもちゃ(スクイーズなど)

声かけ例 「このタオル、ふわふわで気持ちいいね。握ってみて」

ポイントは、無理に指しゃぶりをやめさせるのではなく、”代わり”を提案すること。子どもが自分で選んだアイテムだと、より効果的です。

④ 日中の発散(外遊び・指先遊び:折り紙/ブロック等)

退屈なときに指しゃぶりをする子には、手を使う遊びを増やすのが効果的。

おすすめの遊び

  • 外遊び(体を動かすと手が空かない)
  • 折り紙、ブロック、粘土(指先を使う)
  • 絵を描く、シールを貼る
  • 料理のお手伝い(混ぜる、こねるなど)

ポイント 「手がふさがっている時間」を増やすこと。日中に十分遊んでいると、夜の指しゃぶりも減ることがあります。

⑤ 合図を作る(絆創膏・シール=思い出しサイン)

本人が「やめたい」と思っている場合に効果的なのが、”合図”を作る方法。

やり方

  • 指に好きなシールや絆創膏を貼る
  • 「このシールを見たら、お指はお休みだよ」と伝える
  • 指が口に行きそうになったら、シールが思い出させてくれる

声かけ例 「このシール、かっこいいね。シールが”お指はお休みだよ”って教えてくれるよ」

これは、叱るのではなく”気づかせる”方法。本人が「やめたい」と思っていないと効果が薄いので、無理強いはしないでください。

⑥ できた日を見える化(カレンダー作戦)

成功体験を積み重ねることで、自信がついていきます。

やり方

  • カレンダーや紙を用意する
  • 指しゃぶりをしなかった日(または少なかった日)にシールを貼る
  • 「3つシールがたまったらごほうび」などゲーム感覚で

声かけ例 「今日、お指しゃぶりしなかったね!シール貼ろう!」 「シール3つたまったね!すごい!」

ポイントは、「できなかった日」を責めないこと。できた日だけを褒めて、小さな成功を積み重ねていきます。

⑦ グッズ(苦味の塗り薬/手袋)は”条件付き”で

指しゃぶり防止グッズ(苦い塗り薬、手袋など)は、最終手段として考えてください。

使っていい条件

  • 本人が「やめたい」と思っている
  • 他の方法を試してから
  • 歯並びへの影響が出ていて、専門家から勧められた

使うと逆効果になるケース

  • 本人がやめたいと思っていない
  • 無理やり使うと不安が増える
  • 叱りながら使うと、指しゃぶり以外の問題が出ることも

声かけ例(本人が同意している場合) 「お指しゃぶりやめたいって言ってたよね。これ塗ると、お口に行っちゃったとき”おっと”って思い出せるよ。試してみる?」

グッズは、本人が前向きなときに、”サポート役”として使うのがポイントです。


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年齢別|指しゃぶりをやめさせる”現実的なゴール設定”

年齢によって、できることや目標が変わります。無理なく進めるための目安を紹介します。

2〜3歳:見守り+生活リズム(焦らない)

この時期は、特に禁止する必要はありません。日本小児歯科学会も「3歳頃までは特に禁止する必要はない」としています。

やること

  • 生活リズムを整える(睡眠、食事、遊び)
  • スキンシップを増やす
  • 無理にやめさせようとしない

ゴール → 焦らず見守る。指しゃぶりが減る土台(安心・発散)を作る。

3〜4歳:本人の理解が育つ時期、ゲーム感覚で

この時期になると、言葉で説明すれば理解できるようになってきます。

やること

  • 「お指しゃぶりはバイキンがお口に入るかも」など、分かりやすく説明
  • カレンダー作戦、シール作戦でゲーム感覚に
  • できたら褒める

ゴール → 「日中はしない」「寝る前だけ」など、少しずつ減らす。

4歳以降:歯並び・癖が残りやすいので計画的に

4歳以降も頻繁に続く場合は、計画的に対策を始めましょう。歯並びへの影響(出っ歯、開咬など)が出始めることがあります。

やること

  • 観察チェック表でパターンを把握
  • 置き換え+成功体験を積み重ねる
  • 歯並びが気になる場合は小児歯科に相談

ゴール → 半年〜1年くらいかけて、卒業を目指す。

6〜7歳(永久歯の前):ここまでに卒業を目標に

永久歯が生え始める6〜7歳までには、卒業を目標にしましょう。永久歯の歯並びに影響が出やすくなります。

アメリカ小児科学会(AAP)の情報でも、「永久歯が生える前(around ages 5 to 6)までにやめることが推奨される」とされています。

やること

  • 本人と一緒に「卒業」を目標にする
  • 歯科で歯並びをチェックしてもらう
  • 必要ならグッズも検討

ゴール → 永久歯が生える前に卒業。

タイプ別|「寝る前だけ」「日中も」「不安が強い」で対策を変える

お子さんのタイプによって、対策の優先順位が変わります。

タイプ①:寝る前だけ

特徴 日中はしないけど、寝る前や眠くなるとしゃぶる。

優先対策

  • 寝る前のルーティンを作る(絵本、手を握る)
  • 置き換えアイテム(タオル、ぬいぐるみ)を用意
  • 安心感を満たすスキンシップ

ゴール → 寝る前のルーティンが定着すれば、比較的やめやすい。

タイプ②:日中もずっと

特徴 テレビを見ているとき、ぼーっとしているとき、気づくと指が口に。

優先対策

  • 観察して、どのタイミングで増えるか把握
  • 手を使う遊びを増やす
  • 合図(シール、絆創膏)で気づかせる

ゴール → 日中は別の活動で手をふさぐ。夜だけに減らしてから、次のステップへ。

タイプ③:不安が強い(環境変化後に増えた)

特徴 入園後、引っ越し後、下の子が生まれた後などに増えた。

優先対策

  • まずは「安心」を最優先。指しゃぶりを責めない
  • スキンシップを増やす
  • 環境に慣れるまで待つ

ゴール → 不安が落ち着いてから、ゆっくり対策を始める。焦らない。


よくあるケース①:入園後に増えた(架空のケーススタディ)

4歳の男の子。保育園に入ってから、指しゃぶりが増えた。それまではほとんどしていなかったのに、お迎えのときにしゃぶっていることが多くなった。

→ これは「不安が強い」タイプ。新しい環境に慣れるまで、指しゃぶりで自己安定しようとしている状態です。この時期に「やめなさい」と言うと、余計に不安が増えることも。まずはスキンシップを増やし、園生活に慣れるのを待ちましょう。

よくあるケース②:下の子が生まれて戻った(架空のケーススタディ)

3歳の女の子。一度やめていた指しゃぶりが、下の子が生まれてから戻った。「赤ちゃんみたいだね」と言われて泣いてしまった。

→ これも「不安が強い」タイプ。親の注目が下の子に行って、寂しさを感じている可能性があります。「赤ちゃんみたい」という言葉は逆効果。「お姉ちゃんも抱っこしようか」など、スキンシップで安心感を満たすことが先決です。


歯並び・口のトラブルは?影響が出やすいサイン

「歯並びが心配」という声は多いです。どんなサインがあったら注意すべきか、確認しておきましょう。

出っ歯/開咬っぽい、前歯が閉じない

チェックポイント

  • 上の前歯が前に出てきた(出っ歯っぽい)
  • 前歯を閉じても、上下の前歯の間に隙間がある(開咬=オープンバイト)
  • 奥歯は噛み合っているのに、前歯だけ閉じない

これらは、長期間・高頻度・強い吸い方の指しゃぶりで起きやすいとされています。ただし、個人差が大きく、同じように指しゃぶりをしていても影響が出る子と出ない子がいます。

指の皮膚荒れ・爪、発音、口呼吸っぽい

その他のチェックポイント

  • 指の皮膚が荒れている、タコができている
  • 爪の形が変わっている
  • 発音が不明瞭(サ行、タ行など)
  • 口がぽかんと開いていることが多い(口呼吸っぽい)

これらのサインがある場合は、小児歯科や小児科に相談することをおすすめします。

写真で記録→小児歯科で相談

歯並びが気になり始めたら、写真を撮って記録しておきましょう。

記録のコツ

  • 正面から、歯を「イー」と見せて撮る
  • 横顔も撮っておく
  • 月に1回くらい撮ると、変化が分かりやすい

写真を持って小児歯科に相談すると、「以前と比べてどうか」を説明しやすくなります。

病院・歯医者に相談する目安(受診のチェックリスト)

「病院に行くべき?」と迷ったら、以下のチェックリストを参考にしてください。

受診を検討するサイン

チェック項目
□ 4歳を過ぎても、頻繁に指しゃぶりをしている
□ 歯並びに変化が出てきた(出っ歯、開咬など)
□ 指の皮膚が荒れている、タコができている
□ 発音が不明瞭になってきた
□ 本人が「やめたいのにやめられない」と困っている
□ 叱っても増えるばかりで、親も疲弊している

1つでも当てはまれば、専門家に相談してみてください。早めに相談することで、適切なサポートが受けられます。

相談先と、伝えるべき情報

相談先

  • 小児歯科:歯並び、口の発達が気になるとき
  • 小児科:発達や心理面が気になるとき
  • 心理士・発達相談:不安が強い、他の行動も気になるとき

相談時に伝える情報(観察メモ)

  • いつから続いているか
  • どのくらいの頻度か(1日何回、どの時間帯)
  • どんなときに増えるか(眠いとき、不安なとき等)
  • 家庭で試したこと、その結果

観察チェック表を持っていくと、説明がスムーズです。


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7日間の卒業プラン(今日から始める)

「何から始めればいいか分からない」という方のために、7日間のプランを紹介します。

1日目〜3日目:観察する

やること

  • 観察チェック表をつける
  • いつ、どこで、どんなときに指しゃぶりするか記録
  • この段階では「やめさせよう」としない

ポイント → まずはパターンを把握する。原因が分かれば対策が見える。

4日目〜5日目:置き換えを試す

やること

  • 観察で分かったタイミングに、置き換えアイテムを用意
  • 寝る前なら→タオルやぬいぐるみ、手を握る
  • 日中なら→手を使う遊びを増やす

声かけ例 「このタオル、ふわふわで気持ちいいよ。持ってみる?」

6日目〜7日目:成功体験を作る

やること

  • 「できた!」を見える化する(カレンダーにシール)
  • できたら褒める、できなくても責めない

声かけ例 「今日、寝るときお指しゃぶりしなかったね!シール貼ろう!」

2週目以降

  • 成功体験を積み重ねる
  • 徐々に「しない時間」を増やす
  • うまくいかない日があっても焦らない

ポイント → 「1週間でやめさせる」ではなく、「1週間で観察と置き換えを始める」がゴール。卒業には数週間〜数ヶ月かかることもあります。焦らず、少しずつ。

親の心も大事にしてほしい(ちょっと余談)

ここまで読んでくださった方、お疲れさまです。

「子どものために」と思って頑張っているのに、うまくいかないと、親のほうがしんどくなりますよね。周りから指摘されると、なおさら焦ってしまう。

でも、指しゃぶりは「親のせい」ではありません。育て方が悪いわけでも、愛情が足りないわけでもない。子どもの個性や、環境のタイミングが重なっているだけです。

「今日もできなかった…」と落ち込む日があっても、大丈夫。「観察してみよう」「置き換えを試してみよう」と思えているだけで、すでに一歩進んでいます

無理せず、少しずつ。お子さんと一緒に、ゆっくり卒業を目指していきましょう。

まとめ|指しゃぶりをやめさせるには”原因探し→置き換え→成功体験”

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

押さえておきたい5つの要点

  1. 3歳までは禁止不要。多くは自然に減る。焦らず見守る
  2. 4歳以降も頻繁なら対策を。叱らず、置き換えと成功体験で卒業を目指す
  3. 観察が大事。いつ、どこで、どんなときに増えるかを記録する
  4. グッズは条件付き。本人が前向きなときにサポート役として使う
  5. 歯並びが気になったら小児歯科へ。写真で記録しておくと相談しやすい

今日からの一歩

  • 観察チェック表をつけてみる
  • 寝る前のルーティン(絵本、手を握る)を始める
  • 「できた!」を褒める(責めない)

指しゃぶりの卒業は、すぐにはできないこともあります。でも、小さな一歩を積み重ねれば、必ず卒業できます。お子さんのペースに合わせて、ゆっくり進んでいきましょう。


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