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京都府で墓じまいを考え始めると、「京都府庁へ相談するのか」「京都市役所なのか」「今のお寺へ先に話すべきか」と迷いやすいものです。墓じまいは、行政の改葬許可だけでなく、現在の墓地管理者との調整、墓石撤去、新しい供養先の決定まで順番に進める必要があります。
最初に覚えておきたいのは、改葬許可の申請先は住んでいる市町村ではなく、現在遺骨が納められている墓地・納骨堂の所在地で決まることです。京都市内のお墓なら京都市、宇治市内なら宇治市、亀岡市内なら亀岡市へ申請します。京都府民でも、お墓が大阪府や滋賀県にあるなら京都府内の役所では手続きできません。
さらに京都府内では、自治体によって必要書類や手数料が違います。京都市・宇治市・福知山市・舞鶴市・長岡京市は改葬許可手数料が無料ですが、亀岡市は1件300円です。宇治市では改葬先の使用許可証または受入証明書等の写しが必要で、京都市では現在の墓地管理者による証明を受けた3枚1セットの申請書を窓口へ提出します。
京都市営墓地を墓じまいする場合は、さらに手続きが増えます。墓石や巻石などがある場合は除却の申請と完了届、遺骨がある場合は改葬許可、市営墓地の使用を終えるための使用終了届が必要です。墓石だけ撤去して終わりではありません。
この記事では、京都府内で「誰に最初に相談するか」、自治体ごとの改葬手続きの違い、京都市営墓地の墓じまい、深草墓園の納骨先、費用、離檀料、見積もりの確認方法まで整理します。全国共通の相談先から確認したい方は墓じまい相談はどこから?も参考にしてください。
京都府の墓じまいはどこに相談?現在のお墓の所在地から決める
墓じまいの相談先は一つではありません。今のお墓がどこにあり、何に困っているかで連絡先を分けると進めやすくなります。
| 現在の状況 | 最初に相談する先 | 次に確認する先 |
|---|---|---|
| 京都府内の寺院墓地 | 現在のお寺・墓地管理者 | 新しい供養先 → 墓地所在地の市町村 → 石材店 |
| 京都市営墓地 | 京都市 医療衛生企画課 市営墓地担当 | 改葬窓口 → 墓石撤去業者 |
| 宇治市・亀岡市などの市営墓地 | 各市の墓地担当部署 | 各市の改葬許可窓口 → 撤去業者 |
| 京都府在住だが、お墓は府外 | 現在の墓地管理者 | お墓がある市区町村役場 |
| 改葬先が未定 | 永代供養・納骨堂・樹木葬など候補施設 | 改葬先決定後に役所手続き |
| 費用と手続きをまとめて相談したい | 墓じまい専門サービス・石材店 | 墓地管理者と役所の条件を確認 |
※改葬許可は「現在のお墓・納骨堂がある自治体」で受けます。
たとえば京都市右京区に住んでいても、実家のお墓が亀岡市にあるなら改葬許可は亀岡市へ申請します。反対に、現在は東京都へ転居していても、お墓が京都市内なら京都市の改葬手続きが必要です。
また、役所へ行く前に現在の墓地管理者へ相談することも大切です。京都市の申請でも、現在の墓地・納骨堂管理者による埋蔵・収蔵の証明が必要です。寺院墓地なら、工事業者の指定や閉眼供養、檀家関係の扱いまで確認しておきましょう。
京都府外からの手続きや、墓石撤去までまとめて相談したい方へ
お墓のミキワは全国対応で、墓石の解体・処分、遺骨の取り出し、改葬手続き、新しい供養先の相談まで対応しています。まず資料を取り寄せ、地元の石材店と比較する使い方もできます。
京都府内でも改葬手続きは違う|京都市・宇治市・亀岡市などを比較
改葬の基本ルールは墓地、埋葬等に関する法律に基づきますが、実際の申請様式、必要書類、窓口、手数料は自治体ごとに違います。京都府の墓じまいを「京都府庁で一括手続き」と考えないようにしてください。
| 自治体 | 主な窓口 | 手数料 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|---|
| 京都市 | 医療衛生センター/各区・支所の医療衛生コーナー | 無料 | 申請書は3枚1セット。オンライン入力はできるが、改葬許可自体のオンライン申請は不可 |
| 宇治市 | 環境企画課 | 無料 | 改葬先の使用許可証・受入証明書等の写しが必要。交付は通常2週間程度 |
| 亀岡市 | 火葬場整備推進課 | 1件300円 | 郵送では件数分の定額小為替と返信用封筒が必要 |
| 福知山市 | 市民課 市民生活係/各支所 | 無料 | 墓地・納骨堂の位置が分かる地図も提出。郵送可 |
| 舞鶴市 | 生活環境課 管理係 | 無料 | 郵送可。許可証交付まで申請受理後1週間程度 |
| 長岡京市 | 市民課 戸籍窓口係 | 無料 | 墓地管理者の証明と認印を用意。遺骨が複数なら人数分申請 |
※2026年9月13日時点の各自治体公式情報。上記以外の市町村は、現在のお墓所在地の自治体へ最新条件を確認してください。
この表から分かるとおり、京都府内でも「改葬許可は無料」と一律には言えません。亀岡市は1件300円で、遺骨が複数なら申請件数分の手数料が必要です。
必要書類にも差があります。宇治市は改葬先の使用許可証・受入証明書等の写しを求めていますが、京都市の現行案内は改葬許可申請書、現在の墓地管理者による証明、申請者・代理人に応じた承諾書や委任状を中心に案内しています。
そのため、他県や他市のテンプレートを見て「受入証明書は必須」「役所手数料は必ず無料」などと決めつけず、現在のお墓がある自治体の公式ページを確認するのが安全です。
京都市の改葬許可は5ステップ|手数料無料・3枚1セット
現在のお墓や納骨堂が京都市内にある場合は、京都市の医療衛生センターまたは各区役所・支所の医療衛生コーナーで手続きします。京都市外のお墓については京都市では改葬許可を出せません。
- 改葬許可申請書を入手:医療衛生センター・医療衛生コーナー、または発行フォームから3枚1セットを印刷します。
- 必要事項を記入:死亡者情報、改葬理由、改葬先などを記入します。遺骨1体につき1部必要です。
- 現在の墓地管理者から証明:申請書の証明欄へ、現在遺骨が納められている事実を記入してもらいます。
- 京都市へ提出:医療衛生センターまたは医療衛生コーナーへ提出します。手数料は無料です。
- 許可証を使って移動:現在の墓地管理者へ許可証を提示して遺骨を取り出し、改葬先の管理者へ改葬許可証を提出します。
京都市の申請書発行フォームは、入力内容を反映した書類をダウンロードするためのものです。改葬許可のオンライン申請そのものではありません。墓地管理者の証明を受けた後、窓口へ提出します。
また、墓地使用者の代理人が申請する場合は委任状、墓地使用者以外の方が申請者になる場合は墓地使用者からの承諾書が必要です。親族なら誰でも無条件に申請できる、と考えないようにしてください。

京都市営墓地の墓じまいは「使用終了届だけ」では終わらない
京都市営墓地を利用している場合は、一般の寺院墓地とは別に、市営墓地側の使用終了手続きが必要です。京都市は2026年2月時点で、市営墓地の墓じまいに必要な申請・届出を整理しています。
墓石、巻石、植栽などがある区画は、更地の状態に戻すことが基本です。工作物がある場合は撤去前に工作物設置等許可申請書を提出し、工事後に完了届を出します。遺骨がある場合は改葬許可も必要です。最後に市営墓地使用終了届と墓地使用許可書等を提出します。
| 区画の状態 | 必要になる主な手続き | 注意点 |
|---|---|---|
| 墓石・巻石・植栽あり | 工作物設置等許可申請 → 撤去工事 → 完了届 | 原則すべて撤去。現地事情で難しい場合は事前相談 |
| 遺骨あり | 埋蔵証明 → 改葬許可 → 遺骨取り出し | 改葬許可証の原本提出が必要 |
| 使用終了 | 市営墓地使用終了届 | 墓地使用許可書を添付。終了後、市担当が現地確認 |
| 使用者が死亡済み | 使用権承継届も確認 | 墓じまい前に名義整理が必要になる場合がある |
※区画の状況によって必要書類が変わります。京都市の市営墓地担当へ工事前に確認してください。
たとえば市営墓地に墓石と遺骨がある場合、「石材店へ頼んで墓石を撤去→使用終了届」では不足します。撤去前の工作物申請、遺骨の改葬許可、撤去後の完了届まで確認してから使用終了へ進みます。
京都市の資料では、終了届等を提出した後に担当者が現地を確認し、残置物などがあれば対応を求めるとしています。見積もりでは「墓石だけ」ではなく、巻石・基礎・植栽・根までどこまで撤去するか確認しましょう。
墓じまい後の供養先に京都市の深草墓園を選べる場合もある
京都市内で墓じまいをする方にとって、改葬先の一つになるのが深草墓園です。2026年度は、樹木型納骨施設の使用者募集が2026年4月1日から2027年3月31日まで行われています。ただし年度600体が上限で、到達時は期間内でも受付終了です。
深草墓園には、樹木型納骨施設だけでなく納骨堂もあります。永年納骨・短期納骨で料金や遺骨を取り出せるかどうかが違うため、「安いから」だけで選ばないことが大切です。
| 選択肢 | 市内料金 | 市外料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 樹木型納骨施設 | 18万円/1体 | 36万円/1体 | 永年埋蔵。宗教・宗派不問。2026年度は600体上限で受付 |
| 納骨堂・永年納骨(粉状焼骨) | 2万円/1体 | 4万円/1体 | 合葬式。納骨後は遺骨を返せない |
| 納骨堂・永年納骨(その他焼骨) | 5万円/1体 | 10万円/1体 | 合葬式。粉骨せず預かった状態で収蔵 |
| 納骨堂・短期納骨 | 1万2,000円 | 2万4,000円 | 骨壺のまま個別安置。3年以内、再申込み可能 |
※京都市民・元京都市民等の利用資格があります。樹木型は申込者・遺骨の方の条件を公式募集要項で確認してください。
永年納骨は費用を抑えやすい一方、合葬後に遺骨を返してもらうことはできません。将来「やはり家族墓へ移したい」と思っても戻せないため、親族と話し合ってから選びます。
短期納骨は、最終的な供養先を決めるまで時間が必要な場合に選択肢になります。ただし3年以内を基本とする一時的な保管であり、永代供養ではありません。
樹木型納骨施設は2026年度の受付中ですが、年度600体が上限です。公開後に申込状況が変わる可能性があるため、記事を見てすぐ契約せず、京都市の最新受付状況を確認してください。
京都府の墓じまい費用は「役所・撤去・供養・改葬先」に分ける
上位記事には「京都府の墓じまい相場○万円」という表現もありますが、墓石の量、通路幅、階段、重機搬入、寺院との関係、新しい供養先で金額が大きく変わります。京都の石材店も、同じ府内でも立地や構造で費用が変わるため、現地確認前に一律金額を答えるのは難しいと説明しています。
費用を比較するときは、最低でも次の4つに分けてください。
| 費用 | 京都府内での注意 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 改葬許可 | 自治体により0円~。亀岡市は1件300円 | 遺骨数、郵送費、代行を頼むか |
| 墓石撤去・原状回復 | 山間・寺院境内・狭路などで人力搬出になる場合 | 区画面積、石量、基礎、階段、クレーン、指定石材店 |
| 閉眼供養・離檀 | 寺院墓地では事前の話し合いが重要 | 法要の要否、寺院との関係、墓地規則 |
| 新しい供養先 | 深草墓園、民間永代供養、樹木葬、納骨堂等 | 合祀時期、遺骨を取り出せるかどうか、管理料、利用資格 |
※撤去工事は墓所ごとの差が大きいため、現地または写真を使った見積もりで確認してください。
たとえば亀岡市のお墓に遺骨が4体ある場合、改葬許可を4件申請するなら行政手数料は300円×4件=1,200円です。一方、京都市や宇治市なら改葬許可証の発行自体は無料です。
ただし、行政手数料が数百円違っても、墓石撤去や新しい供養先は数万円から数十万円以上になることがあります。「改葬手続きが無料だから安い」とは言えません。工事・供養先まで含めた総額で判断します。
墓じまい全体の費用項目をさらに詳しく確認したい方は、墓じまい費用で失敗しない5つの確認ポイントも参考にしてください。
同じ墓石撤去条件で供養先だけ変えるといくら?公開料金から再計算
「墓じまい総額」は供養先でどの程度変わるのか、公開料金を同じ撤去条件で比べます。墓石撤去はお墓のミキワの基本料金1㎡18万1,500円(税込)からを使い、新しい供養先だけを変える想定です。
ミキワのFAQでは、セットプランに遺骨取り出し、墓石の解体・処分、敷地整地、行政機関への手続きが含まれると案内されています。実際の墓所条件で追加費用が出る可能性があるため、以下は「1㎡の基本料金で収まった場合」のモデルです。
| 改葬先の例 | 撤去基本料金 | 改葬先費用 | 合計例 |
|---|---|---|---|
| ミキワの永代供養(合祀) | 181,500円~ | 33,000円 | 214,500円~ |
| 深草墓園 納骨堂・永年納骨 その他焼骨/市内料金 |
181,500円~ | 50,000円 | 231,500円~ |
| 深草墓園 樹木型納骨施設 市内料金 |
181,500円~ | 180,000円 | 361,500円~ |
※同じ1㎡撤去基本料金を置いた比較モデル。閉眼供養、離檀、追加工事、交通費、記名料等は含めていません。深草墓園は利用資格を満たす場合のみ候補になります。
この比較は「一番安いところを選ぶため」ではありません。合祀型は費用を抑えやすい反面、後から遺骨を取り出せないことがあります。樹木型も永年埋蔵の考え方や利用条件を確認してから選ぶ必要があります。
供養先の価格だけでなく、「将来遺骨を移す可能性があるか」「家族が参拝したいか」「管理を次世代へ残したくないか」を決めてから比較すると、後悔を減らしやすくなります。
撤去費だけでなく、改葬先まで含む総額を確認
お墓のミキワは墓じまい1㎡181,500円(税込)~、永代供養(合祀)33,000円(税込)を公式掲載しています。京都府内の墓所でも、写真や現地確認をもとに個別見積もりを取ってください。
京都府で墓じまい補助金はある?府の一律制度としては確認できない
2026年9月13日時点で、京都府公式サイトを確認した範囲では、府内すべての住民を対象に墓石撤去費や墓じまい費用を補助する「京都府一律の墓じまい補助金」は確認できませんでした。
ただし、墓地に関する支援は自治体や公営墓地ごとに制度が変わる可能性があります。京都府全体で制度がないことと、今後すべての市町村で個別制度が出ないことは同じではありません。現在のお墓がある市町村と公営墓地の管理者へ最新情報を確認してください。
また、管理料減免や使用料の扱いなどは「墓じまい工事費の補助金」とは別制度です。制度名だけを見て撤去費に使えると判断しないよう注意しましょう。自治体の墓じまい支援の例は墓じまい補助金が使える自治体でまとめています。
京都の寺院墓地では、離檀より先に「墓地を返す条件」を確認
京都府、とくに京都市内では寺院墓地のお墓を整理するケースも多くあります。寺院墓地では、行政手続きだけでなく、寺院との関係や墓地規則の確認が欠かせません。
いきなり石材店を契約して「来月撤去します」と伝えるのではなく、「今後の承継が難しく墓じまいを検討している。必要な手続きと工事条件を教えてほしい」と相談するところから始めます。
確認したいのは、離檀の有無だけではありません。指定石材店があるか、閉眼供養をどうするか、工事できる曜日・時間、車両や重機が入れるか、どの状態まで原状回復するかも重要です。
京都では寺院境内や山沿い、細い参道など、車両や重機が近くまで入れない墓地もあります。京都の石材店も、同じ府内でも通路の広さや搬出条件によって工事費が大きく変わると説明しています。
離檀料は行政が一律に定めている料金ではありません。高額な金額を提示された場合も、その場で対立するのではなく、何に対する金額なのか、過去の未納管理料や法要費を含むのかを確認します。法的な争いになり当事者間で解決できない場合は、弁護士など専門家へ相談してください。
京都府の墓じまいで高くなりやすいのは「石の量」より搬出条件
墓石撤去費は区画の広さで見積もられることがありますが、京都では面積だけでは判断しにくい墓所もあります。山手の墓地、寺院境内の奥、階段上、狭い参道などでは、重機や車両が入れず人力搬出が増えるからです。
見積もりを取るときは、墓石正面の写真だけでなく、入口から墓所までの通路も撮影してください。
- 墓所全体:墓石・墓誌・外柵・巻石が分かる写真
- 正面・左右:石材の量と隣接区画との距離が分かる写真
- 墓所までの通路:階段、坂、道幅、段差
- 道路・駐車位置:トラック・クレーンがどこまで近づけるか
- 区画番号・霊園名:管理者へ工事条件を確認しやすくする
同じ1㎡でも、トラック横でクレーン作業できる墓所と、山道を人力で石材搬出する墓所では作業人数・日数が変わります。「1㎡○万円」という単価だけで契約せず、追加料金が発生する条件を書面で確認してください。

改葬先は「返骨できるか」まで確認してから決める
墓じまい後の供養先は、一般墓、永代供養墓、樹木葬、納骨堂などから選びます。費用だけを見ると合祀型が選びやすいものの、共同で納骨した後に遺骨を取り出せない施設があります。
京都市深草墓園の納骨堂・永年納骨も合葬式で、遺骨は返却できません。樹木型納骨施設も永年埋蔵を前提とした施設です。将来別の墓へ移す可能性が少しでもあるなら、個別安置期間や返骨条件を確認してください。
| 供養先 | 向いている人 | 契約前に確認すること |
|---|---|---|
| 一般墓 | 家族で墓参り・承継を続けたい | 管理料、承継条件、墓石費 |
| 永代供養・合祀 | 次世代の管理負担を減らしたい | 合祀時期、合祀後に遺骨を取り出せるか |
| 樹木型・樹木葬 | 墓石管理を減らしたい | 個別・共同埋蔵、返骨、管理料 |
| 納骨堂 | 屋内参拝やアクセスを優先 | 利用期間、更新、最終的な合祀先 |
| 短期納骨 | 最終的な供養先を決める時間が必要 | 保管期限、更新、利用資格 |
※施設により仕組みは大きく異なります。契約書・使用規則を確認してください。
「承継者がいないから墓じまいする」のであれば、次の供養先でも同じ管理問題を残さないことが重要です。一方、「子どもはいるが遠方なので近くへ移す」場合は、一般墓へ改葬する選択肢も残ります。
家族で意見が分かれる場合は、「費用」より先に、①遺骨を後から取り出せる必要があるか、②今後誰が参拝するか、③管理料を誰が負担するか、の3点を決めると話が進みやすくなります。
京都府の墓じまいを3ケースで整理|相談先と手続きが変わる
ケース1|京都市内の寺院墓地を墓じまいして深草墓園へ移す
まず寺院へ墓じまいの意向を伝え、工事条件と墓地管理者証明について確認します。次に深草墓園の利用資格・受付状況を確認し、改葬先を確保します。その後、京都市の改葬許可申請書へ現在の墓地管理者の証明を受け、医療衛生センター等へ提出します。
許可後に遺骨を取り出し、墓石を撤去・墓所返還し、改葬許可証を使って深草墓園へ納骨します。寺院との離檀がある場合は、工事契約より前に話し合っておくと日程調整がしやすくなります。
ケース2|宇治市のお墓を京都市内の永代供養へ移す
改葬許可の申請先は宇治市です。京都市に移すから京都市で申請するわけではありません。宇治市では改葬先の使用許可証・受入証明書等の写しも必要なので、新しい供養先を契約または受入確認してから申請します。
宇治市の改葬許可証は通常2週間程度で郵送されると案内されているため、法要や撤去工事の直前に申請するより余裕を持って進めましょう。
ケース3|京都府に住んでいるが実家のお墓は大阪府
京都府内の自治体では改葬許可を申請できません。現在のお墓がある大阪府内の市町村へ申請します。新しい供養先だけ京都府内にすることはできます。
遠方のお墓では、現地へ何度も行く負担が大きくなります。写真見積もり、郵送申請ができるかどうか、立会いが必要な工程を先に整理し、必要に応じて全国対応の墓じまいサービスを利用すると移動回数を減らせます。
京都府で墓じまいを進める7ステップ
相談先が決まったら、墓石撤去から始めず、次の順番で進めます。
- 家族・親族と話し合う:墓じまいの理由、遺骨の行き先、費用負担を共有します。
- 現在の墓地管理者へ相談する:返還条件、証明書、指定石材店、閉眼供養・離檀を確認します。
- 新しい供養先を決める:一般墓、永代供養、樹木葬、納骨堂などを比較します。
- 墓石撤去の見積もりを取る:区画と搬出条件をそろえて比較します。
- 現在のお墓所在地の自治体へ改葬許可申請:京都市・宇治市など自治体ごとの書式を使います。
- 遺骨取り出し・墓石撤去・墓地返還:墓地管理者と工事日程を合わせます。
- 新しい供養先へ納骨:改葬許可証を提出し、必要な納骨手続きを行います。
この順番で特に飛ばさないほうがよいのが「新しい供養先を決める」と「現在の墓地管理者へ相談する」です。宇治市のように受入証明等を求める自治体もあり、京都市でも現在の墓地管理者の証明が必要です。
全国共通の進め方をさらに詳しく確認したい方は、墓じまいのやり方7ステップも参考にしてください。

墓じまい業者へ相談するときの7つの確認ポイント
墓じまいサービスや石材店を比較するときは、総額だけでなく見積もりに含まれる作業範囲をそろえます。
- 現地調査:無料か、写真見積もりだけで確定できるか
- 撤去範囲:墓石、墓誌、外柵、巻石、基礎、植栽まで含むか
- 遺骨取り出し:何体まで基本料金に含まれるか
- 原状回復:墓地管理者が求める更地状態まで含むか
- 行政手続き:自分で申請するか、行政書士等の代行を使うか
- 寺院との調整:指定石材店・工事時間・閉眼供養の日程を誰が調整するか
- 追加料金:人力搬出、基礎増量、駐車・運搬距離などの追加条件
京都市営墓地なら、市側の工作物除却手続きや完了届まで意識できる業者かも確認します。寺院墓地なら、業者にすべての離檀交渉を丸投げするより、本人・家族が寺院へ先に意向を伝え、工事実務を業者に調整してもらうほうが関係を整理しやすいケースがあります。
見積もりを比較する際は、同じ写真、同じ遺骨数、同じ撤去範囲で依頼してください。一方だけ閉眼供養や行政代行を含む見積もりでは、総額だけを比べても意味がありません。
7項目を自分で確認して回るのが大変な方へ
お墓のミキワは全国対応で、見積もり条件のすり合わせから京都市営墓地に関わる書類の確認、供養先の相談までまとめて対応しています。写真を送るだけで概算の相談ができます。
※京都市営墓地の除却申請・完了届など市独自の書類は、事前に市営墓地担当への確認が必要です。
京都府の墓じまい相談でよくある質問
Q. 京都府の墓じまいは京都府庁へ申請しますか?
通常の改葬許可は、現在遺骨が納められている墓地・納骨堂がある市町村へ申請します。京都市内なら京都市、宇治市内なら宇治市です。京都府庁へ一括申請する手続きではありません。
Q. 京都市の改葬許可には手数料がかかりますか?
かかりません。京都市の改葬許可申請は無料です。申請書は遺骨1体につき1部、3枚1セットで、現在の墓地管理者による証明を受けてから医療衛生センターまたは医療衛生コーナーへ提出します。
Q. 京都府内ならどこでも改葬許可は無料ですか?
いいえ。自治体によって異なります。京都市、宇治市、福知山市、舞鶴市、長岡京市は公式情報で無料ですが、亀岡市は1件300円です。現在のお墓所在地の自治体で確認してください。
Q. 京都市はオンラインだけで改葬許可を取れますか?
改葬許可申請書の発行フォームはありますが、改葬許可そのもののオンライン申請ではありません。申請書へ墓地管理者の証明を受けた後、医療衛生センターまたは医療衛生コーナーへ提出します。
Q. 京都市営墓地を墓じまいするとき、使用終了届だけ出せばよいですか?
区画の状態によります。墓石・巻石・植栽などがあれば除却の申請と完了届、遺骨があれば改葬許可、使用者が死亡していれば承継手続きが必要になる場合があります。工事前に市営墓地担当へ確認してください。
Q. 深草墓園の樹木型納骨施設は今も申し込めますか?
2026年度は2026年4月1日から2027年3月31日まで募集しています。ただし年度600体が上限で、到達時は受付終了です。最新の受付状況と利用資格を京都市公式サイトで確認してください。
Q. 深草墓園の納骨堂は永代供養ですか?
永年納骨は合葬式で、納骨後は遺骨を返してもらえません。短期納骨は骨壺のまま個別安置し、基本3年以内で再申込みも可能です。目的が異なるため、最終供養か一時保管かを決めて選んでください。
Q. 京都府に墓じまい補助金はありますか?
2026年9月13日時点で、京都府全体の住民へ一律に墓石撤去費を補助する制度は京都府公式サイトで確認できませんでした。ただし、市町村や墓地独自の制度が今後設けられる可能性はあるため、現在のお墓所在地の自治体へ確認してください。
Q. 京都の寺院墓地で離檀料はいくらですか?
京都府や京都市が一律金額を定めているものではありません。寺院との関係や墓地規則によって扱いが異なります。金額の話が出た場合は、何に対する費用なのかを確認し、工事契約前に話し合ってください。
Q. 墓石撤去費が高くなりやすいのはどんな墓地ですか?
山手、階段上、狭い参道、車両やクレーンが近づけない墓地では人力搬出が増え、費用が上がる場合があります。墓石の大きさだけでなく、入口から墓所までの搬出経路を見積もり時に伝えてください。
まとめ|京都府の墓じまいは「今のお墓所在地」で相談先を決める
京都府で墓じまいを進めるとき、改葬許可の申請先は自宅住所ではなく、現在遺骨が納められている墓地・納骨堂の所在地です。京都市のお墓なら京都市、宇治市なら宇治市、亀岡市なら亀岡市へ申請します。
京都府内でも手続きは同じではありません。京都市・宇治市などは改葬許可無料ですが、亀岡市は1件300円。宇治市では改葬先の受入れを示す書類が必要で、福知山市では墓地位置の地図も必要です。自治体ごとの公式条件を見て準備してください。
京都市営墓地の墓じまいでは、使用終了届だけでなく、墓石等の除却申請・完了届、遺骨の改葬許可など複数の手続きが関係します。工事を先に契約せず、市営墓地担当へ区画の状態を伝えて必要書類を確認してから進めましょう。
墓じまい後の供養先では、深草墓園の納骨堂や樹木型納骨施設も条件を満たせば選択肢になります。費用だけでなく、合葬後に遺骨を取り出せるか、管理を誰に残すかまで確認して選ぶことが大切です。
現在のお墓の状況に合わせて、次の行動を選んでください
京都府内のお墓で、まず行政手続きを確認したい
現在のお墓がある市町村の公式ページを確認し、墓地管理者へ証明や返還条件を相談してください。
全国共通の費用・手順を先に理解したい
参考情報
行政手続き、深草墓園の募集状況、料金、各墓地の規則は変更される場合があります。申請・契約前に、現在のお墓所在地の自治体、墓地管理者、改葬先の最新情報をご確認ください。
- 京都市「改葬許可申請の手続について」
- 京都市「市営墓地における各種申請・届出について」
- 京都市「令和8年度京都市深草墓園樹木型納骨施設の使用者募集」
- 京都市「京都市深草墓園における納骨堂の概要」
- 宇治市「改葬の手続きについて」
- 亀岡市「改葬(分骨)許可申請の届出」
- 福知山市「改葬をされるときは」
- 舞鶴市「お墓の移動には改葬許可が必要です」
- 長岡京市「改葬許可について」
- お墓のミキワ「墓じまい・海洋散骨・納骨」
- お墓のミキワ「よくある質問」