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大切な愛犬が亡くなると、悲しみの中で「今すぐ何をすればいいのか」「火葬はどこへ頼めばいいのか」「お骨は返してもらえるのか」「市役所への届け出は必要なのか」と、いくつもの判断を迫られます。すべてを一度に決めようとすると、気持ちが追いつかなくなるのも無理はありません。
犬の葬儀は、①死亡の判断に迷う場合は動物病院へ連絡する、②体を整えて冷やす、③返骨と立会いの希望を決める、④自治体または民間の火葬先を選ぶ、⑤火葬後の供養と行政手続きを進めるという順番で整理できます。
犬はチワワのような小型犬から40kgを超える大型犬まで体格差が大きく、火葬料金、安置に必要な場所、搬送方法、利用できる火葬炉が変わります。料金表を見るときは犬種名ではなく、実際の体重と体長を基準にしてください。
この記事では、亡くなった直後の安置、火葬方法、10kgの犬に条件をそろえた料金比較、自治体の扱い、葬儀社の選び方、死亡届、マイクロチップ、供養まで、読後に行う手順に沿って解説します。
犬の葬儀は「安置・返骨・火葬方法・手続き」の順で考える
葬儀社探しを始める前に、愛犬の体を涼しく保ち、返骨と立会いの希望を家族で確認しましょう。合同火葬を終えた後に、個別のお骨だけを返してもらうことはできないためです。
| 決める順番 | 確認すること | 主な選択肢 |
|---|---|---|
| 1. 状態確認 | 死亡の判断に迷いがないか | 動物病院・夜間救急へ連絡 |
| 2. 安置 | 体格に合う箱と保冷環境があるか | ペットシーツ・タオル・保冷剤・冷房 |
| 3. 返骨 | お骨を手元に残したいか | 返骨なし/個別返骨 |
| 4. 立会い | 火葬や拾骨に立ち会いたいか | 一任/立会い |
| 5. 依頼先 | 体重・設備・移動・予算 | 自治体/霊園/訪問火葬 |
| 6. 供養 | すぐ納骨するか | 手元供養/納骨堂/合同墓/個別墓 |
| 7. 手続き | 犬の登録・マイクロチップ | 市区町村/環境省指定登録機関 |
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この順番にする理由は、火葬方法には後から変えられない条件がある一方、納骨先は返骨後にゆっくり考えられるからです。たとえば「費用を抑えたいが、お骨は残したい」という場合、自治体の合同引き取りでは希望を満たせないことがあります。最安料金を探す前に、返骨だけは家族で決めておきましょう。
反対に、手元にお骨を置かず、ほかのペットと一緒に供養してほしいという家族なら、合同火葬も納得できる選択です。葬儀に正解は一つではありません。家族が変えられない希望を軸にすると、必要以上に高いプランも、希望を満たさないプランも避けやすくなります。

犬が亡くなった直後にすること
呼吸や心拍に確信が持てないときは動物病院へ連絡する
呼びかけに反応しない、体が冷たい、呼吸が見えないという状態でも、飼い主だけで死亡を確実に判断するのが難しい場合があります。看取りの経過が明確でないとき、事故や急変の直後、少しでも呼吸や心拍に迷いがあるときは、かかりつけの動物病院または夜間救急へ連絡してください。
目に光を当てる、胸を強く押すといった方法を自己判断で繰り返す必要はありません。葬儀事業者は火葬や供養の相談先であり、医療判断を行う場所ではないため、死亡確認に迷う段階では動物病院が先です。
手足を自然な姿勢へ整え、体液に備える
亡くなったことが明らかな場合は、死後硬直が進む前に、眠っている姿に近い状態へやさしく整えます。四肢を胴体へ自然に寄せますが、すでに関節が動きにくい場合は、無理に曲げないでください。大型犬は姿勢を変えるだけでも負担が大きいため、一人で持ち上げず、家族や葬儀事業者へ相談します。
口、鼻、肛門付近から体液が出ることがあるため、下にペットシーツや吸水性のあるタオルを敷きます。体を拭くときは、濡らしすぎず、柔らかい布で毛並みを整える程度にしましょう。愛用していたベッドや毛布を使うと、体液や結露で後から保管できなくなる場合があるため、残したい品は写真を撮り、安置には別のタオルを使う方法もあります。
胸部・腹部を中心に冷やし、室温も下げる
- 犬の体と手足が無理なく収まる箱やペット用棺を用意する
- 底に防水シート、ペットシーツ、タオルの順で敷く
- 保冷剤や袋に入れた氷をタオルで包む
- 胸部・腹部・首まわりを中心に冷やす
- エアコンを使い、直射日光が当たらない部屋へ置く
- 保冷剤の結露や溶けた水が直接体へ触れないようにする
大型犬は体の厚みがあり、小型犬より多くの保冷剤と広い安置場所が必要です。体の上へ載せるだけではなく、腹部の下や周囲にも配置します。保冷剤が温かくなっていないか定期的に確認し、交換用を冷凍庫へ用意してください。
ドライアイスを使う場合は素手で触れず、密閉した箱や換気の悪い部屋を避けます。入手できない場合は、保冷剤と冷房で安置し、現在の室温と保冷状態を葬儀事業者へ伝えましょう。
火葬までの日数を季節だけで決めない
「夏は1日、冬は3日」といった数字だけでは判断できません。体格、室温、亡くなった原因、保冷剤の量、交換頻度によって状態の変化が異なるからです。大型犬は体の中心を十分に冷やしにくく、保冷できる期間が小型犬と同じとは限りません。
臭い、体液、腹部の膨らみなど変化が見られる場合は、早めに動物病院または葬儀事業者へ相談してください。火葬日を決めるときは、亡くなった時刻だけでなく、犬の体重、室温、現在の保冷方法も伝えます。
犬の火葬・葬儀方法は5つ
| 方法 | 返骨 | 立会い | 費用の傾向 | 向いている家庭 |
|---|---|---|---|---|
| 自治体の引き取り・焼却 | 自治体による | 難しいことが多い | 低い傾向 | 費用を抑え、返骨を必須としない |
| 合同火葬 | 原則なし | 原則なし | 低〜中 | ほかのペットと一緒の供養を希望 |
| 個別一任火葬 | あり | 火葬・収骨を任せる | 中 | 返骨は希望するが立会いが難しい |
| 個別立会火葬 | あり | あり | 中〜高 | 家族でお別れと拾骨を行いたい |
| 訪問火葬 | プランによる | プランによる | 中〜高 | 施設まで移動しにくい |
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表で優先して見るべき項目は返骨です。合同火葬や返骨なしの自治体引き取りを選ぶと、後から個別のお骨を受け取ることはできません。迷っている場合は、個別一任火葬の見積もりも取り、費用差を確認してから決めましょう。
また、大型犬はすべての訪問火葬車や斎場で対応できるわけではありません。体重だけでなく体長や姿勢によって炉へ入らないこともあります。予約時に犬種、体重、鼻先から尾の付け根までのおおよその長さを伝え、設備の上限を確認してください。
自治体へ依頼する
自治体の清掃施設、斎場、動物愛護施設などが、家庭で飼っていた犬を有料で引き取る場合があります。料金を抑えやすい一方、合同焼却、返骨なし、日時指定不可という地域もあります。
たとえば大阪市は、10kg以上のペットの遺体引き取り手数料を1頭2,800円と案内し、埋葬や供養を希望する場合は民間の動物霊園等へ依頼するよう案内しています。ふじみ野市は自己搬入1,000円ですが、焼却後のお骨は返せないと明記しています。
一方、横浜市戸塚斎場は小動物の個別焼却にも対応し、5kg以上25kg未満は25,000円、25kg以上50kg未満は30,000円です。合同焼却は1頭3,000円ですが、50kg以上の個別焼却や炉へ入らない形状には対応しません。自治体でも返骨・体重上限・料金が大きく異なる例です。
自治体を利用するときは、料金だけでなく、個別か合同か、返骨、立会い、受付日時、市民料金、持ち込み方法、体重・形状の上限を公式ページで確認してください。
合同火葬を選ぶ
複数のペットを一緒に火葬し、合同墓や供養塔へ納める方法です。個別火葬より費用を抑えやすい一方、個別返骨や家族による拾骨は原則できません。
火葬後にお参りできる場所、納骨料が基本料金に含まれるか、年間管理料、合同供養祭の有無を確認します。合同火葬の表示料金に納骨費が別途加わる事業者もあるため、支払総額を尋ねましょう。
個別一任火葬を選ぶ
愛犬だけを個別に火葬し、スタッフが収骨して返骨する方法です。仕事、育児、介護で立会いが難しくても、お骨を手元へ残せます。
引き取りから返骨までの時間、骨壺・骨袋、送迎、返骨方法、粉骨や分骨の料金を確認してください。一任火葬では家族が火葬や拾骨へ立ち会えないため、最後まで見届けたい場合は立会火葬を選びます。
個別立会火葬を選ぶ
家族が最後のお別れ、火葬、拾骨まで立ち会う方法です。施設型の霊園では、お別れ室、祭壇、読経、待合室を利用できる場合があります。犬と過ごした家族全員で見送りたい家庭に向きます。
高齢者や子どもが同行する場合は、火葬と待機を含む所要時間、椅子、トイレ、途中退出の可否を確認しましょう。大型犬は火葬時間が長くなることがあるため、当日の総所要時間を予約先へ聞いてください。
訪問火葬を選ぶ
火葬炉を積んだ車が自宅や指定場所の近くへ来る方法です。車がない、犬が大型で移動が難しい、愛犬が過ごした自宅近くで見送りたい家庭に選ばれます。
ただし、集合住宅の駐車場、道路、公園、他人の土地で自由に火葬できるわけではありません。管理規約、土地所有者の許可、屋根や樹木との距離、車両サイズ、周辺環境を確認します。自宅敷地で難しい場合は、事業者が確保した場所へ移動して火葬することがあります。
愛犬の体重と希望する火葬方法から相談先を探したい方へ
ペット葬儀110番では、対応地域のペット葬儀事業者について相談できます。犬の体重、住所、希望日時、返骨と拾骨の希望を整理してから問い合わせると、条件を確認しやすくなります。
犬の体重、住所、返骨・立会いの希望を伝え、出張料や時間外料金を含む支払総額を確認してください。
犬の葬儀費用は10kg・同じ火葬方法で比べる
犬の火葬料金は、犬種名より体重区分で決まることが多く、同じ柴犬でも体重によって料金が変わります。広告の最安料金は、極小動物や合同火葬の金額であることもあるため、愛犬の条件へ置き換えて比べる必要があります。
体重10kg・個別一任火葬・返骨ありの公式料金例
| 事業者 | 10kgの適用区分 | 公式基本料金 | 含まれる・想定する内容 | 別途確認 |
|---|---|---|---|---|
| 福山マイペット霊園 | 小型犬10kgまで | 16,500円 | 持ち込み・個別火葬・返骨・骨壺 | 送迎、読経、納骨 |
| 日本愛玩動物葬祭協会 | 12kg未満 | 27,000円 | お任せ個別葬・税込・葬儀用品 | 訪問・返骨方法・地域条件 |
| COCOペット | 5〜10kgまで | 29,700円 | 一任個別火葬・スタッフ収骨・返骨・骨壺・骨袋 | 対応地域、時間帯、出張条件 |
| 日本ペットセレモ | 中型犬10kgまで | 33,000円 | 個別火葬の公式基本料金 | 送迎、骨壺、返骨、追加サービス |
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比較条件は「体重10kg・個別火葬・スタッフ収骨・返骨あり・立会いなし」を基準にそろえています。ただし、各社の対応地域と、持ち込み・訪問の条件は同じではありません。福山マイペット霊園は持ち込み料金で、COCOペットは火葬車によるプランです。したがって、この表は全国の安い順ランキングではなく、同じ希望でも地域や提供方法で金額が変わることを確認するための表です。
たとえば、持ち込みできる家庭なら16,500円のプランが候補になりますが、車がなく送迎が必要なら、送迎費を加えた総額で比較しなければなりません。反対に訪問プランは基本料金が高く見えても、搬送車の手配が不要になり、家族の負担が減る場合があります。
同じ事業者でも体重で料金が大きく変わる
| COCOペットの区分 | 一任個別火葬 | 10kg犬との差 |
|---|---|---|
| 2〜5kg | 24,200円 | −5,500円 |
| 5〜10kg | 29,700円 | 基準 |
| 10〜15kg | 35,200円 | +5,500円 |
| 15〜20kg | 41,800円 | +12,100円 |
| 20〜25kg | 47,300円 | +17,600円 |
| 25〜30kg | 55,000円 | +25,300円 |
| 30〜35kg | 61,600円 | +31,900円 |
| 35〜40kg | 69,300円 | +39,600円 |
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同じ一任個別火葬でも、5〜10kgの29,700円と35〜40kgの69,300円では39,600円の差があります。大型犬の飼い主が小型犬の料金相場だけを参考にすると、実際の見積もりで大きな差が出ます。直近の動物病院の記録や自宅の体重計を使い、おおよその体重を確認してから問い合わせましょう。
体重計へ乗せにくい犬は、過去の診療記録を伝えたうえで、当日に計測した場合の料金区分を確認します。境界の10kg、15kg、20kg付近では、どちらの料金になるかも聞いておくと安心です。
支払総額に含める費用
| 費用項目 | 確認する内容 | 見落とした場合 |
|---|---|---|
| 火葬基本料 | 体重区分・合同か個別か | 広告の最低額と実額が異なる |
| 出張・送迎料 | 無料範囲、距離、高速・橋料金 | 住所確定後に追加される |
| 大型犬搬送料 | 階段、担架、必要人数 | 当日に追加人員が必要になる |
| 夜間・早朝・休日料 | 適用時間と金額 | 急な予約で総額が上がる |
| 骨壺・骨袋 | 基本料に含まれるか | 返骨時に購入が必要になる |
| 拾骨・立会料 | プラン内か追加か | 一任から立会いへ変更して増額 |
| 納骨・供養料 | 合同火葬に必須か、年間管理料 | 火葬後にも費用が続く |
| 読経・花・棺 | 任意オプションか | 悲しみの中で断りにくくなる |
| キャンセル料 | 訪問前後・当日の条件 | 家族の予定変更で費用が残る |
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たとえば、個別火葬29,700円に、地域外出張5,000円、夜間5,000円、追加の棺8,000円が加われば、支払額は47,700円です。電話では「追加料金はありますか」だけではなく、犬の体重、住所、階段の有無、日時、返骨、立会いを伝えたうえで、当日に支払う総額と断れるオプションを確認してください。

大型犬の葬儀は搬送と火葬設備を先に確認する
一人で抱えず、搬送方法を葬儀事業者へ相談する
体重20kgを超える犬を、悲しみや焦りの中で一人で持ち上げるのは危険です。無理に抱えると、飼い主が腰や腕を傷めたり、愛犬の体を落としてしまったりするおそれがあります。
安置場所から玄関までの距離、階段、廊下の幅、エレベーター、駐車位置を伝え、何人で搬送するか、担架や板を用意してもらえるかを確認します。体の下へ丈夫なシーツや毛布を敷いておくと移動しやすい場合がありますが、持ち手として安全に使えるかは素材によるため、事業者の指示に従ってください。
体重だけでなく体長と火葬炉の上限を伝える
大型犬は体重が上限内でも、脚を自然に曲げられない、体長が長い、棺を含めると炉へ入らないといった場合があります。横浜市の小動物個別焼却は50kg以上や炉へ入らない形状に対応していません。民間の火葬車にも設備ごとの上限があります。
予約時には、犬種、体重、体長、亡くなった後の姿勢、棺や箱の有無を伝えます。大型犬へ対応できない事業者だった場合に備え、施設型の斎場や大型炉を持つ霊園も候補にしましょう。
大型犬は安置スペースと保冷剤を多めに準備する
小型犬用の箱や冷却量では足りないため、体全体が収まり、周囲へ保冷剤を配置できる場所を確保します。玄関近くの部屋へ移せる場合は搬送が楽になりますが、無理な移動は避け、現在の場所から運び出せるかを事業者へ相談してください。
ドライアイスや大型保冷剤を準備するまで時間がかかる場合は、冷房を使い、手元の保冷剤を胸部・腹部へ当て、追加分を手配します。大型犬だから必ず翌日までに火葬できるとは限らないため、早めに設備対応と予約枠を確認します。

犬の葬儀社を選ぶ9つの確認項目
- 犬の体重・体長・犬種に対応できる火葬設備がある
- 合同・個別一任・個別立会の違いを説明できる
- 返骨と拾骨の有無を書面で確認できる
- 住所と日時を伝えた後の支払総額を提示できる
- 骨壺・骨袋・納骨・粉骨の料金が明確である
- 大型犬の搬送人数、担架、階段料金を説明できる
- 訪問火葬では火葬場所と管理規約を事前に相談できる
- 会社名・所在地・連絡先・キャンセル規定を確認できる
- 質問を急かさず、任意オプションを断れる
電話対応が丁寧でも、口頭説明だけで契約内容が十分とは限りません。プラン名、体重区分、返骨、拾骨、訪問日時、火葬場所、支払総額、キャンセル料をメモし、可能ならメールや申込画面で受け取りましょう。
悲しみが大きいと、花、棺、読経、分骨品などの提案を断りにくくなることがあります。どれも希望する家族には意味のある選択ですが、必須とは限りません。基本料金に含まれるものと任意オプションを分けて確認してください。
電話やフォームでそのまま使える確認文
事前説明と異なる高額料金を提示された場合
当日に見積もりと異なる料金を提示されたら、何の費用か、必須か任意か、断った場合に火葬できるか、キャンセル料はいくらかを確認します。すぐに判断できない場合は、家族や第三者へ連絡してください。
不安な契約や料金トラブルは、消費者ホットライン188から最寄りの消費生活センターへ相談できます。広告、見積書、申込画面、領収書、通話メモ、メッセージ履歴を保存しておきましょう。
犬の葬儀当日の流れ・服装・持ち物
個別立会火葬の一般的な流れ
- 受付と体重区分・支払総額の確認
- 愛犬との最後のお別れ
- 火葬
- 待機
- 家族で拾骨
- 骨壺へ納めて返骨
所要時間は犬の体重、火葬炉、セレモニー、移動時間で変わります。大型犬は火葬と冷却に時間がかかることがあるため、予約先へ当日の総所要時間を確認してください。子どもや高齢の家族が同行する場合は、待合室、椅子、トイレ、途中退出の可否も聞いておきます。
服装は施設の案内に合わせる
ペット葬儀に全国共通の服装規定はありません。黒、紺、グレーなど落ち着いた平服でよい施設が多いものの、寺院での読経や合同法要では案内がある場合があります。施設の指示を優先してください。
訪問火葬では屋外で待つこともあるため、季節に合う服装、雨具、飲み物を用意します。立会い場所が自宅から離れる場合は、移動方法も確認しておきましょう。
一緒に火葬できる物は必ず確認する
| 持参候補 | 一般的な扱い | 確認する理由 |
|---|---|---|
| 少量の生花 | 可能な場合が多い | 茎・水分・量の制限がある |
| 手紙・写真 | 可能な場合がある | 紙の量や加工の有無を確認 |
| フード・おやつ | 少量なら可能な場合がある | 袋・缶・乾燥剤を外す |
| タオル・毛布 | 素材と量により不可 | 化学繊維や厚手品が炉へ影響する |
| 木製のおもちゃ | 施設による | 金具・塗料・接着剤を確認 |
| 首輪・リード・ハーネス | 不可が多い | 金属・樹脂・バックルを含む |
| 保冷剤・ペットシーツ | 火葬前に外す | 樹脂・吸水材を含む |
| ボール・電池入り玩具 | 不可が多い | ゴム・樹脂・電池を含む |
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愛犬が好きだった物を添えたい気持ちは自然ですが、素材によっては遺骨や設備へ影響します。品物の写真を送り、火葬できる量と素材を確認しましょう。首輪、鑑札、迷子札、リードなど火葬できない品は、形見として残せます。
犬の鑑札や狂犬病予防注射済票は、死亡届の際に自治体へ返却を求められる場合があります。火葬品へ入れず、手続きが終わるまで保管してください。
同居している犬や猫にも配慮する
多頭飼育の家庭では、見送った犬の体を安置している間に、同居する犬や猫がそばで過ごしたり、においを嗅いだりする時間を持つと、仲間がいなくなったことを理解しやすくなるといわれています。無理に近づけず、それぞれの様子を見ながら判断してください。食欲不振、元気のなさ、鳴き続けるといった様子が長く続く場合は、動物病院へ相談しましょう。
火葬後の供養は返骨後にゆっくり決めてもよい
| 供養方法 | 特徴 | 確認する費用・条件 |
|---|---|---|
| 手元供養 | 自宅で骨壺や分骨容器に納める | 湿気対策、保管場所、将来の納骨 |
| 納骨堂 | 屋内で個別または共同保管 | 使用料、更新料、管理料、契約終了時 |
| 合同墓・供養塔 | ほかのペットと一緒に供養 | 個別に取り出せるか、参拝時間 |
| 個別墓 | 愛犬専用の区画や墓石を設ける | 初期費用、年間管理料、承継 |
| 樹木葬・散骨等 | 粉骨後に自然へ還す形式 | 実施場所、管理者の許可、方法 |
| 人と一緒に入れる墓 | 飼い主とペットを同じ区画で供養 | 墓地規約、承継、納骨条件 |
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火葬直後に納骨先を決められないのは珍しいことではありません。個別返骨を受け、しばらく自宅で供養してから家族で相談する方法もあります。迷っている段階で、取り出せない合同墓へ急いで納める必要はありません。
納骨堂や墓地を契約するときは、初期費用だけでなく、年間管理料、更新、参拝時間、閉園・廃業時の遺骨、契約終了後に返骨できるかを確認します。人と一緒に入れる墓を希望する場合は、墓地ごとの規約と将来の承継者も確認してください。
自宅の庭へ埋葬する場合
自分が所有する土地であっても、住宅密集地では臭い、衛生、動物による掘り返し、将来の売却や相続の問題が生じます。大型犬は十分な深さと場所を確保することが難しく、安易な土葬は現実的ではありません。
賃貸住宅、共有地、公園、河川敷、他人の土地へ埋葬してはいけません。自治体や土地の規約を確認し、火葬後の手元供養や霊園も比較してください。
犬が亡くなった後は30日以内の死亡届を確認する
犬の死亡届は狂犬病予防法に基づく手続き
登録を受けた犬が亡くなった場合、飼い主は死亡した日から30日以内に手続きを行います。狂犬病予防法施行規則では、所有者の氏名・住所、登録年度・登録番号、死亡年月日を届け出、原則として鑑札と注射済票を添えることが定められています。
窓口、電話、郵送、電子申請など、受付方法は自治体によって異なります。鑑札や注射済票を紛失した場合の扱いも自治体へ確認してください。葬儀や火葬を終えていても、登録上の死亡手続きは別に必要です。
国のマイクロチップ登録がある犬は手続き先が変わる
| 登録状況 | 主な手続き先 | 確認すること |
|---|---|---|
| 国の指定登録機関へ登録済み・自治体が特例参加 | 犬と猫のマイクロチップ情報登録 | 自治体への別届が不要か |
| マイクロチップなし | 犬を登録した市区町村 | 30日以内の死亡届、鑑札・注射済票 |
| チップはあるが国の登録システムへ未登録 | 市区町村+民間登録先 | 自治体の死亡届と民間DBの変更 |
| 特例制度に参加していない自治体 | 市区町村と指定登録機関を確認 | 両方の手続きが必要か |
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環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」へ登録している犬が死亡した場合、指定登録機関へ死亡の届出が必要です。自治体が狂犬病予防法の特例制度へ参加していれば、その通知が市区町村の手続きにも反映され、自治体への別の死亡届が不要になる場合があります。
ただし、マイクロチップを装着しているだけで国のシステムへ登録していないケースや、自治体が特例制度へ参加していないケースもあります。「チップがあるから市役所への手続きは不要」と決めつけず、登録証明書と自治体公式ページを確認してください。
保険・病院・定期購入・血統書なども整理する
- ペット保険へ連絡し、死亡日、必要書類、未請求の診療費を確認する
- かかりつけ動物病院の予約や薬の取り置きを取り消す
- フード、薬、サプリ、トイレ用品の定期購入を停止する
- ペットカメラ、GPS、見守りアプリ、レンタル機器の契約を確認する
- トリミングサロン、ホテル、しつけ教室の予約を取り消す
- 血統書団体や民間の迷子登録を利用している場合は登録先へ確認する
- 残った薬や注射器は動物病院へ処分方法を聞く
用品をすぐにすべて処分する必要はありません。見るのがつらいときは、傷みやすい物と薬だけを先に整理し、首輪、写真、ベッドなどは箱へまとめて判断を後日に延ばしても構いません。
家族の希望・犬の体格別に葬儀方法を選ぶ
| 状況 | 候補 | 判断理由 |
|---|---|---|
| お骨を手元に残したい | 個別一任・個別立会 | 合同火葬後は個別返骨へ変更できない |
| 自分で拾骨したい | 個別立会火葬 | 火葬後に家族で骨壺へ納められる |
| 立会う時間が取れない | 個別一任火葬 | 火葬と収骨を任せ、返骨を受けられる |
| 車がなく移動できない | 送迎対応・訪問火葬 | 施設までの搬送負担を減らせる |
| 20kgを超える大型犬 | 大型炉のある施設・対応訪問車 | 重量・体長・搬送人数の確認が必要 |
| 費用を抑えたい | 自治体・合同火葬 | 返骨なしを受け入れられるかが条件 |
| 納骨後もお参りしたい | 霊園・納骨堂併設 | 参拝場所と管理条件を確認できる |
| 今は納骨を決められない | 個別返骨・手元供養 | 落ち着いてから納骨先を選べる |
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たとえば、30kgの大型犬で「自分で拾骨し、お骨をすべて持ち帰りたい」という場合、料金だけでなく、大型炉、搬送人数、階段、火葬時間、骨壺サイズを同時に確認する必要があります。小型犬向けの訪問火葬車へ申し込んでも、設備上対応できない可能性があります。
一方、5kgの小型犬で「お骨は残さず、合同供養塔へ納めたい」という場合は、立会い個別火葬へ費用をかける必要はありません。家族の希望と犬の体格を組み合わせて候補を絞ることが大切です。

犬の葬儀でよくある質問
犬が夜中に亡くなったら、朝まで待っても大丈夫ですか?
死亡の判断に迷う場合は夜間動物病院へ連絡してください。亡くなったことが明らかな場合は、体を整え、ペットシーツとタオルを敷いた場所へ安置し、胸部・腹部を中心に保冷します。状態は室温や体格で変わるため、変化がある場合は医療機関へ相談してください。
犬の火葬まで何日待てますか?
一律の日数では判断できません。季節、室温、体重、死亡原因、保冷方法で異なります。大型犬は体の中心まで冷やしにくいため、安置方法を葬儀事業者へ伝え、火葬時期を相談してください。
犬の死亡届を出さないとどうなりますか?
登録上は犬が生存している状態が続き、狂犬病予防注射の案内などが届くことがあります。登録を受けた犬が死亡した場合は、原則30日以内に市区町村または環境省指定登録機関で手続きを行います。
マイクロチップの死亡届だけで市役所の手続きも終わりますか?
国の登録システムへ登録済みで、自治体が狂犬病予防法の特例制度へ参加している場合は、自治体への別届が不要になることがあります。登録状況と自治体の参加状況によって異なるため、自治体公式ページを確認してください。
合同火葬でもお骨を返してもらえますか?
一般に合同火葬では複数のペットを一緒に火葬するため、個別返骨はできません。返骨を希望する場合は、申込前に個別火葬と明記されたプランを選びます。
犬の葬儀に喪服は必要ですか?
全国共通の決まりはありません。落ち着いた平服でよい施設が多いものの、寺院や合同法要では案内がある場合があります。予約先の案内を優先してください。
大型犬も訪問火葬を利用できますか?
火葬車の炉の大きさと重量上限によります。犬種、体重、体長、亡くなった後の姿勢を伝え、対応可能か確認してください。難しい場合は大型炉のある施設型斎場を探します。
フードやおもちゃを一緒に火葬できますか?
少量のフードや生花を入れられる施設がありますが、袋、缶、金属、ゴム、プラスチック、電池入り玩具は制限されることが多いです。品物と素材を予約先へ伝えて確認してください。
骨壺は料金に含まれますか?
事業者やプランによって異なります。骨壺、骨袋、返骨、納骨料が基本料金に含まれるかを見積書で確認します。大型犬は骨壺サイズによって追加料金が発生する場合があります。
同居している犬や猫にも会わせたほうがいいですか?
必須ではありませんが、安置している間にお別れの時間を持たせると、仲間がいなくなったことを理解しやすくなるといわれています。怖がる様子があれば無理に近づけず、それぞれの様子を見て判断してください。食欲不振などが長く続く場合は動物病院へ相談しましょう。
悲しくて納骨方法を決められません
個別返骨を受け、しばらく手元供養してから納骨先を考える方法があります。眠れない、食事が取れない、自分を責め続けるなど生活への影響が続く場合は、家族、かかりつけ医、相談窓口へ話してください。
まとめ|犬の葬儀は返骨と体格を確認してから依頼先を選ぶ
愛犬が亡くなった直後は、死亡の判断に迷いがあれば動物病院へ連絡し、亡くなったことが明らかなら、体を整えて胸部・腹部を中心に冷やします。その後に、返骨を希望するか、自分で拾骨したいかを家族で確認しましょう。
犬は体格差が大きいため、料金と設備は犬種名ではなく実際の体重・体長で確認します。大型犬では、搬送人数、階段、車両、火葬炉の上限まで予約前に伝えることが必要です。
依頼先を決める前に、体重、体長、住所、日時、返骨、立会いを同じ条件で伝え、出張、搬送、時間外、骨壺、納骨、キャンセル料を含む支払総額を確認してください。
- 死亡の判断に迷う場合は動物病院へ連絡する
- ペットシーツ・タオル・保冷剤・冷房で安置する
- 返骨と立会いの希望を家族で決める
- 体重・体長・搬送条件を整理する
- 自治体の公式案内で火葬方法と返骨を確認する
- 民間事業者へ同じ条件で見積もりを依頼する
- 支払総額と契約条件を書面で確認して予約する
- 死亡後30日以内の行政・マイクロチップ手続きを行う
- 保険や定期購入を整理し、供養方法をゆっくり選ぶ
犬・猫・小動物を含むペット葬儀全般の違いは、「ペットのお葬式はどうする?流れ・費用・火葬方法・業者選び」でも整理しています。本記事は、犬の体重別料金、大型犬の搬送、死亡届とマイクロチップ手続きに焦点を当てています。
愛犬の体格に対応できる火葬先と総額を確認したい方へ
希望する火葬方法と犬の体重・体長を整理したら、対応地域の事業者へ相談しましょう。料金だけでなく、返骨、拾骨、搬送方法、火葬設備、追加費用まで確認することが大切です。
犬の体重、住所、返骨・立会いの希望を伝え、出張料や時間外料金を含む支払総額を確認してください。
参考情報
- 厚生労働省|狂犬病予防法施行規則
- 環境省|犬と猫のマイクロチップ情報登録に関するQ&A
- 厚生労働省|狂犬病予防法の特例制度
- 大阪市|ペットが死亡した場合の手続き
- 大阪市|ペットなどが死んだ場合の引き取り
- ふじみ野市|犬・猫などのペットが亡くなったら
- 横浜市|横浜市斎場条例
- 福山マイペット霊園|料金のご案内
- 日本愛玩動物葬祭協会|葬儀費用
- COCOペット|火葬料金表
- 日本ペットセレモ|料金表
- 全国ペット霊園協会|よくある質問
- 国民生活センター